子どもたちの企画による「創立50周年記念式典」は、体育館を彩る巨大ステンドグラス風装飾とトークイベントにより、“ふるさと”をより色濃く感じられるイベントとなりました。
来年(2026年)1月に創立50周年を迎える太尾小学校(大倉山7)では、今月(2025年)12月14日(日)に「記念式典」を開催。
午前中は児童が対象、午後は地域内外からの来賓を招く「2部制」での記念イベントが行われました。
まず午前中に開催された第1部での「トークタイム」は、各教室にテレビ放送を配信する方法で企画。
実行委員会を務めた4年生から6年生の各学年代表の3人の児童と館雅之校長、地域代表として実行委員会の竹﨑理浩会長(学校運営協議会会長・大倉山地区連合町会・太尾親和町会会長)、保護者代表として、前PTA会長の波多野大実行委員長が登場し、「太尾の地域、歴史、未来」をテーマに、それぞれの想いをパネルに記し語り合う時間を共有しました。
続いて体育館に児童が集い、児童の実行委員会が企画したプログラムでの「太尾小学校50歳おめでとうの会」を開催。
全校児童186作品の応募作品の中から選ばれた50周年記念キャラクター「フラッピー」が登場、「ハッピーバースデー」の歌を歌っての巨大バースデーケーキや、体育館のステージに向かって左側の窓ガラスを全面に使用した「ステンドグラス」風の巨大アート装飾が登場、会場が大きな歓声で包まれます。
その後、各学年からの「感謝の言葉」の披露や、学校の50周年の歴史を記念した動画の上映、歴史を知り学べる「クイズ」を行うなど、体育館の盛り上がりは最高潮に。
校歌斉唱の後、実行委員からの振り返りの言葉が述べられ、「50歳おめでとうの会」は無事終了。
実行委員を務めた地域の人々やPTAの保護者らに見送られ、子どもたちは笑顔で会場を後にしていました。

各学年ごとに行われた「感謝の言葉」の披露。一人ひとりが伸びやかな声で思いを語っていた
「歴史」語るパネルディスカッションも
午後に行われた第2部では、地域などからの来賓を招いての「記念式典」を挙行。
実行委員でPTAの片山壮平さんが司会進行を担当、実行委員会顧問で、同小学校文化スポーツクラブ会長の徳成和雄さんの開会宣言で式典がスタートしました。
まずは実行委員会の竹﨑会長が地域を代表してあいさつ。
「子どもを主体とした記念事業」というコンセプトのもと、地域と保護者と教師と子どもたちが一体となって2年前から記念事業の準備を進めてきたこと、「過去の歴史を紡ぎ、現在を見つめ、未来につなげていく」取り組みが行われてきたことを報告。
午前中に行われた子どもたちの実行委員会による式典についても「大変感動的でした」との感想を語っていました。

来賓として祝辞を述べた竹下港北区長。太尾小学校の3つの優れた点として、防災活動の充実(地域防災拠点としての役割)や、学校運営協議会の活動(文部科学大臣賞受賞)、音楽活動が盛んなこと(マーチングバンドの活躍)を挙げ、「また、子どもたちが地域に愛されていることを実感していることが伝わってくる」と学校の印象を語っていた
続いて、来賓の竹下幸紀港北区長が、同小学校の「防災まちづくり」や学校運営協議会の活動、子どもたちの文化・スポーツ活動の3点を挙げ、地域と学校の連携の素晴らしさを称えた後、横浜市教育委員会北部学校教育事務所の込江茂久学校教育支援課長も登壇、学校の歴史と地域との連携の重要性を称えた祝辞を贈っていました。

横浜市教育委員会(北部)の込江学校教育支援課長は学校運営協議会、地域防災拠点、ふるさとまつりなどの活動が地域のつながりを深めていることを評価しました。また、今年度は児童が中心となって50周年を記念するマスコットキャラクター「フラッピー」が誕生したことなど、子どもたちの主体的な活動についても称えていた
「50周年記念事業紹介」では、波多野実行委員長から、「歴史を紡いで共に育み、明日への種」というキーワードのもとで進められてきた様々な取り組みについて紹介。
子どもたちの実行委員会が中心となって、キャラクター「フラッピー」が誕生したことや、ステンドグラス風装飾の製作、バースデーケーキの制作など、多くのプロジェクトが実施されたことを伝え、100人を超える来賓や地域、保護者らとその感動を共有していました。

「50周年記念事業紹介」では、前PTA会長の波多野実行委員長が登壇。11月18日に児童が企画した記念事業としての「全校スタンプラリー」が開催されたことにも触れ、「大人たちは手伝うスタンス」と、子どもたちが自分たちのアイデアを地域に出て形にできたことを称えていた
式典の後半では、特別企画として、「みんなでつくる、太尾というふるさと」をテーマとしたシンポジウムを開催。
パネリストとして、館校長や元PTA会長(第5代)田嶋成記さん(実行委員会相談役)、地域代表の竹﨑会長や、在校生の実行委員長・那須陽菜さん、卒業生で中学生の塩田桜子さんや、現PTA会長の福永智典さんが登壇。
元PTA会長で顧問を務める中川譲さんのナビゲートにより、学校創設時の苦労話や、地域が一体となった取り組みの歴史、そして現在の子どもたちが主体的に学ぶ教育への変化など、学校の歴史、現在の学びの特徴、そして未来への展望について、それぞれの想いを語り合いました。
ディスカッションの終盤では、館校長が、同小学校の校歌「風もほがらか」についても紹介。

第2代PTA会長で現在は太尾第二高砂会会長を務める簗瀬義郎さん(実行委員会顧問、太尾地区連合町会・太尾親和町会顧問=元・前会長)が開校してから5年後の1981年2月に校歌を制定したエピソードを披露していた
子どもたちを「若木」と表現した「肩くみながら」希望を歌い、自由に未来をめざすという“未来への夢”を共有。
FMD(学校図書館)の改修・完成が、子どもたちからのアイデアにより成されたというエピソードなども披露した後、シンポジウムが終了。
猪股千香副校長のあいさつで、式典を締め括っていました。
終了後も、一人ひとりの来場者が語らい合うシーン、その中に、学校と地域との絆を再確認するかの多くの“笑顔”が見られた50周年の節目の一大イベント。
来年(2026年)2月11日(水・祝)14時から15時30分まで(開場13時30分)、同小学校の校医で耳鼻咽喉科クリニックを営む院長の斉田晴仁さん(テノール)、卒業生の保護者・城戸口和希さん(ピアノ)を招いた記念演奏会の開催も予定(参加の際は要事前登録)、50周年事業のクライマックスを彩る一日となりそうです。

2月11日(水・祝)14時から15時30分まで太尾小学校体育館で開催「歌って健康!校医・斉田晴仁さんとともに〜50周年記念演奏会」の案内チラシ。館校長も「バリトン歌手」として賛助出演するほか、斉田さんと竹﨑会長との「ふるさと対談」も予定されている(主催者提供)
【当日の様子】

館校長はこのFMDの場所はもともと給食室だったことを説明。放送室の機能も加えた空間に生まれ変わったのは児童のアイデアが発端だったと語り、「みんなで決めたことが世界を変えていく」と、子どもたち自ら行動し夢を実現させることの大切さを伝えていました

5年生1クラスがインフルエンザ疾患による学級閉鎖となったことから、子どもたちの自宅とオンラインでつなぐ試みも行われていました

校歌「風もほがらか」が完成した当時のエピソードも披露。「若木」という言葉に、現在の学校の教育方針「学びのオーナーシップ」にもつながっている理念が体現されているかのよう(太尾小学校50周年記念式典映写スライドより)
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【参考リンク】
・学校紹介~沿革(同)
・学校紹介~校歌・校章(同)※「校章」に描かれた左右の三本線が「鶴見川」であることが子どもたちによる式典内でのクイズでも出題された




































