これから菊名駅やトレッサ横浜などでも見かけるかもしれません。
臨港バス(川崎鶴見臨港バス)はきょう(2025年)8月18日(月)から予約制のオンデマンドバス「のるーとTSURUMI(ツルミ)」の実証運行を鶴見区内の「馬場・上の宮(かみのみや)・獅子ケ谷」の3地区で始め、港北区内の菊名駅や菊名記念病院(菊名4)、トレッサ横浜(師岡町)へ乗り入れも行います。
菊名駅からも近い鶴見区の上の宮や馬場、トレッサ横浜と隣接する同区獅子ヶ谷の3地区は坂道のある住宅地が目立ちます。大型バスの進入も難しいことから、路線バスは一定の道幅のある主要道路上での運行にとどまり、公共交通の空白域が広がっている状況です。
のるーとTSURUMIは、3つのエリア内に26の乗降スポットを設けるとともに、港北区内の菊名駅と菊名記念病院、トレッサ横浜の3カ所に加え、神奈川区内の「オーケー西寺尾店」も含め計30カ所での乗降を可能とする8人乗りワゴン車を使ったオンデマンド型交通。
運行は日曜日と年末年始を除く来年3月31日までの8時から19時で、運賃は大人500円、小児250円。今年10月以降は敬老パス(敬老特別乗車証)の掲示で半額程度の割引が行われる予定です。
利用はスマートフォンの専用アプリやLINE(ライン)、電話(050-3097-6893)のいずれかで乗車の5日前から乗車直前までに予約が必要。運賃の支払いはクレジットカードなどでの事前決済に加え、車内で交通系ICカードや、釣銭の必要がない場合は現金による支払いも可能とのこと。
臨港バスでは、2023年10月から今年1月まで川崎駅近くの京急大師線沿いなどのエリアで「のるーとKAWASAKI(カワサキ)」を実証運行した実績があり、今回が二度目。
川崎駅付近は坂道の少ないエリアだったため、鶴見区では坂のある住宅街や狭い道路での運行ノウハウを蓄積していきたい考えです。
のるーとTSURUMIは、横浜市が今年度(2025年4月)から始めた「みんなのおでかけ交通事業」と、国土交通省の「令和7年度『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」の採択を受け、今年度最終日となる来年3月31日まで運行を行う予定です。
市が積極支援、大曽根でも検討中
横浜市都市整備局が今年度から始めた「みんなのおでかけ交通事業」では、市内4カ所目の実証運行となった「のるーとTSURUMI」。
市では2003(平成15)年12月に西区の「西戸部地区」で3年超にわたって「ハマちゃんバス」を実証運行したのを皮切りに、2007(平成19)年度からは地域主体の新たな交通サービスを支援する「地域交通サポート事業」を昨年度まで長年にわたって展開してきました。
同事業の支援を経て実証運行を行い、収支のめども付けて本格運行にこぎつけた地区がある一方、実証運行までたどりつけなかったり、収支面の厳しさから実証運行のみで終えてしまったりするケースも目立ちます。
市ではさらに積極的な“プッシュ型支援”を行うためにリニューアルしたのが、今年度から始めたみんなのおでかけ交通事業で、「鉄道駅から800メートル以上」または「バス停から300メートル以上」の距離が離れている“公共交通空白エリア”を中心にオンデマンド交通の導入検討を進め、実証運行に進んだ地区1つが、のるーとTSURUMIでした。
現在、市内17地区で地域団体や交通事業者などと検討を進めているといい、港北区内では「大曽根地区」、神奈川区内は「羽沢地区」「上菅田地区」などで実証運行を目指している段階です。
今後、本格運行への“成功事例”を増やすためにも、のるーとTSURUMIの成否に注目が集まります。
【関連記事】
・日吉・綱島の“予約制ワゴン車バス”は9月16日に開始、乗降場所は58カ所(横浜日吉新聞、2024年9月13日、東急バスが独自に実施、実証運行は2025年8月末で終了)
・錦が丘・富士塚・大豆戸などを走る、15年目「菊名おでかけバス」の利用者が増加中(2025年6月5日、こちらは住民有志が独自に運行)
【参考リンク】
・予約制オンデマンドバス「のるーとTSURUMI(ツルミ)」(2025年8月18日~2026年3月31日運行)
・地域公共交通を「増やす」を加速!8月から新たに3地区で「おでかけシャトル」(ワゴン型バス)の実証運行をスタートします(横浜市都市整備局、2025年8月から南区「永田地区」や戸塚区「秋葉町・名瀬町地区」、鶴見区「馬場・上の宮・獅子ケ谷地区」の3カ所で新たに開始)






