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以前から利益面での課題があったといいます。新横浜駅ビル内の「キュービックプラザ新横浜」で3階・4階の半分超のスペースを占めている食料品業態の「タカシマヤフードメゾン」が来年(2023年)2月中旬に撤退することを公表しました。(2022年12月7日追記:その後、閉店日は2023年2月1日と公表しています。詳しくはこちらをご覧ください)

「タカシマヤフードメゾン新横浜店」は改札階からエスカレーターで直接アクセスできる

タカシマヤフードメゾンは、大手百貨店の株式会社高島屋(大阪市中央区)が“デパ地下”と呼ばれるデパートの食品フロアを切り出した食料品専門業態で、新横浜では駅ビルが完成した2008(平成20)年3月に約1640平方メートル弱のスペースを使って出店。

デパートのように地下フロアではなく、階上のフロアに位置することから「駅上のデパ地下」というキャッチフレーズで、食品関連を中心に一部飲食店を含めた常設47店(6月20日時点)が営業しています。

横浜駅西口の「横浜高島屋」に経営資源を集中させるという

髙島屋によると、新横浜からの撤退はテナントとしての契約が満了することに加え、「横浜高島屋」(横浜駅西口)で昨年(2021年)春までに食品売場を増床するなど一新したことから「人材などの経営資源を横浜高島屋に集中させるため」(同社)と説明します。

一方、新型コロナウイルス禍によって新横浜でのイベント開催が激減し、通勤・通学客が減ったという影響は一部にあるものの、「コロナ禍前も利用者数は想定通りだったが、利益面では想定に達していなかった」(同)と明かしました。

来年2月中旬には、フードメゾン内で営業している全店舗が閉店することになるとのことです。

キュービックプラザ新横浜は新横浜駅ビルの2階から10階を占める

キュービックプラザ新横浜を運営する新横浜ステーション開発株式会社(新横浜2)は今後のテナントについて、「現在は検討している段階で、決まり次第、皆さまにお知らせしたい」と話します。

フードメゾン内には、著名ブランドの食品や菓子類の販売店が目立つ一方、生鮮野菜や魚介類を扱う店舗もあり、新横浜駅利用者の“食品スーパー”的な一面も持っています。

また、「カフェ横濱壱番屋」や「日本橋千疋屋総本店」といったカフェ機能を持つ店舗に加え、「華正樓(中華)」や「スギモト(牛肉)」などイートインスペースを備えたテナントもあり、“駅チカ”の飲食スポットとしても知られます。

タカシマヤフードメゾンは3階と4階フロアの半分超を占める

「フードメゾン内の店舗は閉店という形になるが、その後に(駅ビル側と)個別契約してテナントとして残る店があるのか無いのかは今の時点で分からない」(フードメゾン関係者)との声も聞かれました。

来年3月には「相鉄・東急直通線(新横浜線)」の新横浜駅が開業し、東京都心部へのアクセス環境は格段に高まるだけに、玄関口の商業施設として駅ビルの存在感を発揮したいところです。

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<キュービックプラザ>ぐるストにスパゲッティ、9階はドリア専門店が出店(2022年6月10日、この先は新規出店が加速する見通し)

【参考リンク】

タカシマヤ フードメゾン新横浜店営業終了のお知らせ(株式会社 高島屋)

キュービックプラザ新横浜「3階ショップガイド」(タカシマヤフードメゾンなど)

キュービックプラザ新横浜「4階ショップガイド」(タカシマヤフードメゾンなど)