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緊急ではない相談や警察への問い合わせは「#(シャープ)9110」番の利用を――昨日(2019年)1月10日(木)は「110番の日」。神奈川県警や全国の警察で、110番通報の適正利用を呼び掛けるイベントが数多く開催されました。

1月10日は「110番の日」。港北警察署員や、同署キャラクター「ぽのちゃん」らが、緊急時に通報するための電話番号としての「110番」の適正利用を呼び掛けた

1月10日は「110番の日」。港北警察署員や、同署キャラクター「ぽのちゃん」らが、緊急時に通報するための電話番号としての「110番」の適正利用を呼び掛けた

港北警察署(大豆戸町)でも同日午前、新横浜駅の「北口西広場」に、同署の署員のほか、区内の交番で勤務する「交番相談員」、警察官のOB・OGからなる「神奈川県警親会」メンバーらが集結。

岩崎学園新横浜保育園(新横浜2)と、岩崎学園新横浜第二保育園(新横浜3)の保育士や園児を招き、パトカーやミニパトカー、白バイの展示・乗車体験、適正110番通報や利用に際する注意事項を記したチラシ、防犯グッズの配布による啓発活動を行いました。

同署によると、神奈川県内で一日に約2000件かかる110番通報のうち、1~2割は急ぎでない案件で、実際に出動したものは1600件から1700件程度に留まるとのこと。

「小さい頃から学ぶ」ことが大切であると、近隣の保育園2園から保育士や園児を招いての啓発イベントを行った

「小さい頃から学ぶ」ことが大切であると、近隣の保育園2園から保育士や園児を招いての啓発イベントを行った

警察への相談や、免許の照会などに利用されるケースもあるとのことで、「緊急の案件以外で110番通報を利用いただくと、事件・事故の際に110番がかかりにくくなってしまいます。急ぎでないものについては、最寄りの警察署、神奈川県警察本部(中区)の総合相談電話(電話番号:045-664-9110)や、短縮ダイヤル『#9110』番を御利用ください」と、あくまで“緊急時のみの電話連絡手段”としての110番の利用を呼び掛けています。

110番通報については、携帯電話やスマートフォン(スマホ)からでも利用できること、また土地・場所を問わず「子どもでも理解しやすい番号」(同署)であることから、誰でも電話を架けやすい状況が生まれ、また地域コミュニティの崩壊、超少子高齢化社会での単身高齢者世帯の激増もあり、一般企業や店舗などの電話窓口と同様に「話し相手がいない」、もしくは「身近に相談ができる人がいない」ための利用増加も一説にはあるとも言われています。

「いざ」というときにパトカーが駆けつけられるようにしたい

「いざ」というときにパトカーが駆けつけられるようにしたい

県警察本部では、同本部内の「110番センター(通信指令課)」で集中的に通報を受け付け、事件や事故が発生した管轄の警察署に転送されるしくみになっています。

GPS衛星を利用したシステムで、事件や事故発生場所に、警察官やパトカーが急行することもあるといい、「たった1本、たった数分の電話が、人命をも左右することもあります。現地にいち早く急行するためにも、110番通報を適切に利用いただければ」と同署員は、今回の啓発イベントの開催意義についても説明します。

大切な人の命をも左右しかねない事件・事故に遭遇した際の110番の利用については、「逆に躊躇(ちゅうちょ)しないでもらいたい」とも訴えており、最終的に「守られる側」である市民のより高い意識や見識が日々問われているといえそうです。

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<港北警察>「交番の日」を知っていますか、園児も招き新横浜駅前でPRイベント(2018年12月5日)

【参考リンク】

110番は緊急電話!!(神奈川県警察本部地域部通信指令課)

警察への相談(同警察本部総務部広報県民課)※警察の相談ダイヤルの案内

神奈川県警察相談窓口総合案内(同警察本部)※各相談内容の問合せ先を網羅

<港北警察署>相談窓口のご案内 ※Eメールによる相談窓口も

港北警察署のサイト