新横浜線の開業後、羽沢横浜国大の賃貸マンションの家賃や新築戸建て、新横浜の中古マンション販売価格が上昇しているようです。
不動産情報サイト「アットホーム(at home)」を運営するアットホーム株式会社(東京都大田区)は、新横浜線(西谷~羽沢横浜国大~新横浜)を含めた相鉄沿線各駅の価格・家賃を調査したランキングを今月(2024年)6月18日に発表しました。
アットホームに掲載された物件のなかから、新横浜線の開業前となる2022年1月から3月と、開業1年となる今年1月から3月の価格を比較したもので、相鉄線(本線・いずみ野線・新横浜線)の各駅を最寄り駅として登録・公開された物件を対象とし、「価格上昇率ランキング」として集計したものです。
新築戸建は、いずみ野線の弥生台駅(泉区、2022年比+19.5%)を筆頭に販売価格が483万円から772万円まで上昇。
中古マンション(50~100平方メートル)価格は、横浜駅の次駅である平沼橋駅(西区、同+39.5%)がトップ、賃貸マンションはシングル向き(30平方メートル以下)は三ツ境駅(瀬谷区、同+25.5%)、ファミリー向き(50~70平方メートル)はいずみ野駅(泉区、同+53.2%)がそれぞれ1位でした。
新横浜線では羽沢横浜国大駅(神奈川区)が新築戸建てで2022年比11.3%の上昇で5位、賃貸マンション(ファミリー向き)では同50.9%という上昇率を見せ2位に付けています。
また、新横浜駅は中古マンション(50~100平方メートル)の価格が2022年比23.1%の上昇となり、同カテゴリの4位となりました。
調査を担当したアットホームラボの磐前淳子執行役員は、「開業から1年が経過し新横浜線が定着したことで交通の利便性が向上した影響が価格や家賃の上昇率にも表れました」と分析。
そのうえで、「神奈川県内では比較的価格が手頃なエリアとしてニーズがある相鉄沿線ですが、こうした開発は、他エリアからの流入促進だけでなく地元の若年層の流出抑制にもつながっていくでしょう」とコメントしています。
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【参考リンク】
・価格・家賃が上昇した「相鉄線」の駅ランキング~新横浜線開業から1年、都心直通と再開発で沿線が進化(アットホーム株式会社、2024年6月18日)