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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山グルメレポート第6回:2017年1月23日「小机編1」】日産スタジアムを訪れる際、「小机駅近くでランチを」と駅を降りて困った経験はありませんか。徒歩ルートとなる北口には飲食店や店舗がないものの、南口駅前の主要道路沿いに店が並ぶ小机商店街なら何かある、と思ったら飲食店を見つけられずに大苦戦。最後に駅前の「すき家小机駅前店」で慌ただしく食す……、便利で旨いすき家も悪くはないのですが、駅近くには良心的な価格の老舗店が今も残っており、代表メニューは「カツ」。縁起も良いので特にスポーツ観戦前におすすめです。

小机駅(南口)を出ると目の前にある「すき家」は

小机駅(南口)を出ると目の前にある「すき家」は24時間営業、店舗左側の道から商店街に出られる

駅前の「横浜上麻生道路」の両側に約60~70店が立ち並ぶ小机商店街。シャッターを下ろしている店が目立ち、大きなスーパーもありませんが、駅近くにはローソンとサンクスの2つのコンビニがあり、さらに「ミニピアゴ小机駅前店」と「ローソンストア100港北小机町店」のミニスーパーが揃い、野菜を含めて基本的な食料品は揃います。

商店街には、肉類の惣菜を店頭で販売する駅前の「太田屋」や第三京浜道路寄りにある「鳥庄」など、元気の良い精肉店も健在です。

かつ重の赤いノボリが目印の「桜家」は駅から200メートルほど

かつ重の赤いノボリが目印の「桜家」は駅から200メートルほど

持ち帰りの食材や惣菜を購入するには不自由はないのですが、商店街には飲食店があまり見当たりません。しかし、よく目を凝らして歩くと、ありました。赤い提灯(ちょうちん)には「居酒屋」の表示とともに「食事処(どころ)」と書かれています。

駅から200メートル超、焼鳥を店頭販売している鳥庄のすぐ隣にある「桜家」は、居酒屋風の店構えなので通り過ぎてしまいかねないのですが、営業時間中は「とんかつ」などと書かれた赤いノボリが出ているはず。まさに同店の名物は「カツ」なのです。

600円の「重もの」だけでなく、定食類も豊富で良心的な価格

600円の「重もの」だけでなく、定食類も豊富で良心的な価格

半世紀前に創業したという桜家は、決して入りやすいような店構えではなく、店内もテーブルとカウンターを合わせ20席弱しかありませんが、いざ入ってみると、「カツ重(並)」(重=丼ではなく重箱に入ったカツ丼)をはじめ「肉重」「親子重」「焼肉重」「海老重(並)」が税込600円という良心的価格。「玉(子)丼」にいたっては500円という安価に驚かされます。

定食類のメニューも豊富で「トンカツ定食」(980円)をはじめ、「カツ煮定食」や「チキンカツ定食」「焼き魚定食」「鳥の唐揚げ定食」は750円、「コロッケ定食」「アジフライ定食」「野菜炒め定食」は700円という手頃さ。小机駅前の大衆食堂といえる雰囲気です。

スポーツ観戦前に食したい「カツ重」(600円)

スポーツ観戦前に縁起をかついで食したい「カツ重」(600円)は味も旨い!

600円のカツ重は、四角い重箱ではなく、丸い寿司桶のような容器ですが、長年の料理経験を感じさせる甘辛い汁が食欲をそそり、一気に食してしまいました。大根の入った手作り味噌汁もほっとさせられます。

店名の由来とみられる年配の女性店主が一人で切り盛りしているため、混んでいる際は提供までに時間を要するかもしれませんが、価格も味も十分に満足で、再訪したくなります。なにより、日産スタジアムでのスポーツ観戦前に「カツ」を食すのは、縁起を考えても悪くありません

ちなみに居酒屋でもある同店は、試合後に勝利を祝して再びカツを肴に一杯、そんな使い方も可能で、生ビールは380円、日本酒(小)は400円、レモンハイは320円とこちらも庶民的。定食類はご飯を抜くと、200円引きになるという嬉しい配慮も。ランチだけでなく、観戦後の祝杯もしくは“反省会”にも使いたい同店。昼は11時から14時、夜は17時から22時まで開いているとのことです。

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<小机駅前・商店街>90年近い歴史持つ「藤の湯」が2016年8月末で閉店(2016年9月9日、残念ながら銭湯は閉店)

【参考リンク】

小机「桜家」(「食べログ」のページ)

小机商店街の公式サイトによる「桜家」の紹介