港北区内で認可保育所(小規模保育園含む)に希望しても入れない「保留児童」が昨年(2015年)より悪化し、1000人に近づいていることが横浜市が発表した今年(2016年)10月1日現在の資料でわかりました。区内では昨年同時期と比べ保育所を8カ所増設し、入所定員を243人増やしたものの、利用需要が上回っており、市内18区で“最悪”の状態は脱していません。
市の資料によると、10月1日現在の港北区内の保留児童数は昨年同時期より129人増えて958人で市内トップ。保留児童数のなかには、認可保育所ではない「横浜保育室」や「幼稚園預かり保育」などで預け先が確保できている人も含まれているため、全員が預け先がないというわけではありません。
一方、港北区内の未就学児童の数は、昨年同時期と比べ259人増えて1万9237人。これは2位鶴見区の1万6311人を大きく上回る数となりました。
区内では来年(2017年)4月に認可保育所を12カ所と、小規模保育園(小規模保育事業)2園(いずれも横浜保育室からの移行含む、2016年12月現在)を新設する予定ですが、保留児童数をどこまで減らせるのかが課題となりそうです。
※タイトル左の画像は横浜保育室から認可保育所となるグローバルキッズ菊名園のサイトより
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横浜日吉新聞、2016年4月28日)
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横浜日吉新聞、2015年12月11日)
【参考記事】
・平成28年10月1日現在の保育所等利用待機児童数について(横浜市こども青少年局 保育対策課)
・平成28年度保育所等の整備事業一覧(2017年4月から横浜市に新設される保育所一覧)