地域を「オレンジ」で彩り、つながることで、認知症への理解を深めるチャレンジをおこないます。
横浜市新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウス(新羽町=社会福祉法人横浜共生会運営、水村志津子所長)は、来月(2021年)9月1日(水)から10月2日(土)まで、認知症理解のための「オレンジの輪プロジェクト~誰もが安心して暮らせる町・新羽」を実施します。(※)8月2日(月)から9月12日(日)まで、緊急事態宣言が発出されています。各イベントの開催可否については同ケアプラザまで事前にお問い合わせください。
1994(平成6)年、「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定、9月を「世界アルツハイマー月間」と定めている(厚生労働省サイト)ことから、同ケアプラザでも、認知症への理解を促進することを目的に、さまざまなプログラムを企画しています。
認知症の理解カラーが「オレンジ色」とされたのは、厚生労働省が2012(平成24)年9月に公表した「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」がきっかけといわれ、以降、国内外で「オレンジ」を用いたイベントや企画が行われています。
そのため、同ケアプラザでも、「地域ぐるみ」での認知症理解を促進するための4つのプロジェクトを計画中です。
まずは、「オレンジの鶴を折って参加」。オレンジ色の折り紙で鶴を地域の人に折ってもらい、個々の鶴をつないで館内をオレンジの鶴で埋め尽くすことを計画したもので、新羽町内の子育て関連施設や、自治会・町内会などに声かけをおこない鶴を折ってもらったところ、「8月17日現在で、鶴が約2000羽ほど集まりました。8月31日が最終締め切り日となります」と同ケアプラザの担当者。
同ケアプラザを利用する複数の団体が、鶴に糸を通しつなぐ作業を行い、同プロジェクト期間中に掲示する予定とのことです。
続いて行われる企画は、ドキュメンタリー映画「徘徊ママリン87歳の夏」(2015年公開)の上映。認知症の母親を隠すことなく、自由を尊重しながら地域で暮らす女性とその母親を追った映画となっており、9月11日(土)の10時・14時と、12日(日)10時(いずれも開始時間)の計3回上映する予定とのことです。
3つ目の企画は、同ケアプラザ職員による「認知症のことを知る時間」。認知症について知り、認知症とのかかわり方を学ぶことができる内容となっており、9月18日(土)14時に同ケアプラザで開催するのみならず、大竹町内会館(新羽町、4日(土)18時)や光明寺(同、17日(金)14時)でも出張開催。地域ぐるみでの認知症への理解を呼び掛ける予定です。
ラストを飾るイベントは、ピアノの演奏を聞きながら、認知症について気軽に話ができる「オレンジピアノラウンジ」。10月2日(土)14時30分からおこなうこのイベントについては、「物忘れが気になる方、認知症のことを話したい方など、どなたでも参加可能です。素敵な音楽を聴きながらおしゃべりをしませんか」と同ケアプラザ担当者。
いずれのイベントも定員制で先着順。直接電話(045-542-7207)またはファクス(045-531-7011)で申し込みが必要(※「オレンジピアノラウンジ」のみ申し込みは9月13日から)とのことです。
【関連記事】
・<2021年8月号>篠原・新羽・大豆戸・城郷小机ケアプラザ情報~城郷Ole(おーれ)・オレンジの輪プロジェクト他(2021年8月4日)※同イベントについても予告
【参考リンク】
・横浜市新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウスのサイト(社会福祉法人横浜共生会)
・新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウスのFacebookページ
・もし、家族や自分が認知症になったら~知っておきたい認知症のキホン(政府広報オンライン)