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増える「サイバー犯罪」について、警察と企業が学びを深め、ともに前進する地域社会の実現を目指します。

横浜市港北区内に所在する会社・工場・事業所をもって構成する「港北企業防犯協会」は、きのう(2024年)6月17日(月)午後、「第58回通常総会」を、岸根町のソシア21で開催。

神奈川県警察本部の担当者を招き約30分間の「サイバー犯罪、サイバー攻撃の現状と対策」講習会を行った(6月17日)

神奈川県警察本部の担当者を招き約30分間の「サイバー犯罪、サイバー攻撃の現状と対策」講習会を行った(6月17日)

神奈川県警察本部サイバーセキュリティ対策本部の担当者を招いての、約30分間の「サイバー犯罪、サイバー攻撃の現状と対策」講習会を実施し、区内近郊での被害防止に向けての情報を共有しました。

「港北企業防犯協会」は、神奈川県警港北警察署(大豆戸町)が設立された1967(昭和42)年に設立。

犯罪の予防や防犯意識の普及を目的とした活動、防犯対策の調査、研究、広報といった活動を行い、現在約130会員が所属しています。

「メール」がきっかけになることが多いとの注意喚起を行っていた

「メール」がきっかけになることが多いとの注意喚起を行っていた

新型コロナ禍を経て、昨年(2023年)には4年ぶりに総会や研修会の開催を行い、区内の8つの支部(綱島・新羽・高田・日吉・篠原・樽町・吉田口・太尾)に所属する会員が地域や企業での防犯を呼び掛けるための活動を行っています。

特に増える「サイバー犯罪」について、2023年度から新たに3人体制の副会長のうちの1人として就任した関本利洋さん(株式会社エイト工業=綱島東5)は、「身近な場所でサイバー犯罪の被害に遭ったという話も聞いています。自社のサーバーに接続できない状況ということで、業務が滞るといった事態もあるようです。くれぐれも気を付けてもらえれば」と、中小企業であってもターゲットになることがあることへの注意を呼び掛けます。

質疑応答で真剣な議論も交わされていた

質疑応答で真剣な議論も交わされていた

来場した神奈川県警の担当者は、身代金要求型のウイルス「ランサムウェア」での被害が増えていることについても詳しく説明。

本物に似たアドレスを装うケースや、英文字や数字の組み合わせでアドレスを正しいものと勘違いさせるケースもあるようです。偽サイト偽メールから狙われるケースも多いので気を付けてもらえれば」と、つい見逃してしまいがちなポイントについても細やかな説明を行っていました。

「会員募集」でコミュニティへの参加も呼び掛け

各会員が港北警察署など関係機関と連絡・協調し、犯罪の予防や少年の非行防止交通事故を防ぐことなどに取り組み、犯罪のない明るく住みよい街をつくるための活動を行っているという「港北企業防犯協会」。

区内の防犯イベントへの参加や港北署との情報交換、「青パト」こと青色回転灯装備車を使用しての「年末防犯パトロール」を行うなど、一企業が警察や地域防犯に関しての「かかわり」を持つことができる、企業主体の非営利組織としての存在感を発揮すべく活動を行ってきました。

港北警察署の笠(かさ)佳孝署長も総会に顧問として出席。港北署が各警察署対抗の「逮捕術大会」で優勝したことを報告。犯罪件数の概況や特殊詐欺被害についても説明を行い、日頃の防犯活動への協力への感謝の言葉を述べていた

港北警察署の笠(かさ)佳孝署長も総会に顧問として出席。港北署が各警察署対抗の「逮捕術大会」で優勝したことを報告。犯罪件数の概況や特殊詐欺被害についても説明を行い、日頃の防犯活動への協力への感謝の言葉を述べていた

来賓として招かれた港北防犯協会(自治会・町内会が主体)の川島武俊会長(港北区社会福祉協議会会長・篠原地区連合自治会会長)は、「新型コロナ禍を通じて、様々な事業が中断したが、行うべき活動についても勇気をもって見直しを行っていくことが必要」と、新たな時代に向けて事業を再編しながら活動を行うことへのエールを送っていました。

同会では、地域の安全を目標に、企業における防犯設備の点検や整備を促進し、侵入盗などの予防を図ること、また防犯研修会、座談会なども実施し、防犯意識の高揚を図り、企業と警察(交番)との連携も密にすることなども事業計画に掲げています。

総会後の「懇親会」では交流のひとときを過ごしていた

総会後の「懇親会」では交流のひとときを過ごしていた

来月7月1日から9月30日までの夏の季節は、「会員増強月間」として位置付けているという同会。

2019年から会長を務める篠沢秀夫さん(株式会社シノザワ=新吉田東3)は、「横浜市内でも、全国的にも、数少ない人口増加地域である港北区では、地域のコミュニティ力が素晴らしいと感じています。より暮らしやすい地域まちづくりを行っていくためにも、多くの企業の皆様にご入会いただければ」と、同会への入会や防犯活動への参加を広く呼び掛けています。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

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・【前年記事】中小企業狙う「サイバー攻撃」に要注意、港北企業防犯協会が“活動参加”を呼び掛け(横浜日吉新聞、2023年6月22日)

アピタテラスで9月12日(火)防犯キャンペーン、一日警察官や信金キャラも登場(横浜日吉新聞、2023年9月11日)

新横浜の専門学校が「ポスター制作」で協力、トレッサで音楽隊など招き“防犯イベント”(2023年10月12日)

【参考リンク】

神奈川県港北警察署のサイト ※入会問い合わせ先(事務局:生活安全課内)

暮らしの安全情報~サイバー犯罪(神奈川県警察本部)