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法人サポーター会員による提供記事です】健康診断で甲状腺ホルモンの異常を指摘された際は受診を――5周年を迎えたアピタ内クリニックに専門医が着任し、「糖尿病・内分泌内科」の診療体制を強化しています。

東急綱島駅・新綱島駅と日吉駅との間、綱島街道沿いに位置する「アピタテラス横浜綱島」(綱島東4)内「ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島」(源河朝広院長)は、今年(2023年)4月に開院5周年を迎えています。

開院5周年を迎えたアピタ内「ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島」に「糖尿病・内分泌内科」の専門医として着任した中口医師。綱島・日吉近郊の“街の活気”を感じながら診療を行っていると語る

開院5周年を迎えたアピタ内「ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島」に「糖尿病・内分泌内科」の専門医として着任した中口医師。綱島・日吉近郊の“街の活気”を感じながら診療を行っていると語る

医院名として、『心臓』の英語(ハート)を冠している専門分野の心臓などの「循環器内科」と、4月から新たに専門医が着任しての「糖尿病・内分泌内科」を新設。

循環器関連や内分泌系の疾患や生活習慣病の領域などに特化することで、同院がミッションとして掲げる「疾患の進行と重大な合併症(心不全、脳卒中や心筋梗塞など)を抑制し、命を守り、後遺障害を予防し、健康寿命に貢献すること」を目的とした診療を日々行っているといいます。

「着任以降、高血圧脂質異常の症状を持つ方のほか、糖尿病甲状腺疾患の患者さんも増えてきています」と、「糖尿病・内分泌内科」の専門医として着任した中口裕達(なかぐちひろたつ)医師

綱島や日吉、港北区近郊からの受診が多くなっている一方で、「インターネットで検索し調べて、遠方からお越しになる方も多いと感じます」と、神奈川県内外からの来院も増えていると感じる日々だと語ります。

健診で「甲状腺・ホルモン異常」あれば受診を

「甲状腺」とは、首の前面の下部にある内分泌腺のこと。

「内分泌について」や「甲状腺」に関する病気についてもホームページ上で中口医師自ら解説している(ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島提供)

「内分泌について」や「甲状腺」に関する病気についてもホームページ上で中口医師自ら解説している(ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島提供)

中口医師は、「私たち人間の体の中では、ホルモンと呼ばれる物質が作り出され、全身の臓器に作用し正常な代謝機能を保っています。内分泌系は、ホルモンを作り出す器官や組織の総称です」と解説。

外来で遭遇する内分泌疾患のうち頻度の高いものは「甲状腺疾患」であると説明します。

「内分泌系」は、体内でホルモンと呼ばれる物質を作り出す器官や組織の総称となっており、「甲状腺ホルモン」は生命を維持するために非常に重要な役割を果たしているといいます。

中口医師は横浜市在住。横浜市立大学附属病院の内分泌・糖尿病内科の助教、同大学院医学研究科博士課程修了。横浜南共済病院(金沢区)の内分泌代謝内科の医長を務めた経験も

中口医師は横浜市在住。横浜市立大学附属病院の内分泌・糖尿病内科の助教、同大学院医学研究科博士課程修了。横浜南共済病院(金沢区)の内分泌代謝内科の医長を務めた経験も

甲状腺の形はH状、もしくは蝶が羽を広げた形にも似たU状をしており、成人の正常な重さは15~20g程度。

健康診断で、甲状腺の腫大やホルモンの異常を指摘されたり、首の腫れなどを自覚されたりした場合は受診ください。とくに“過去に甲状腺の異常を指摘されたことがあるといったケースや、“血縁者に甲状腺疾患の方がいる”といった場合は一度受診をお勧めします」と中口医師は語ります。

また、「自覚症状として、汗をたくさんかくようになった、動悸がひどくなった、食べているのに痩せてくるなどの症状が同時に複数あれば、内分泌領域では甲状腺機能亢進(こうしん)症(甲状腺ホルモンが多い病態)を疑います」と説明します。

一方で、「甲状腺ホルモンが不足する機能低下症もあります。原因は様々ですが、もっとも有名なものが慢性甲状腺炎(橋本病)です」と、甲状腺機能低下が進行した際は、無気力、疲労感、眼瞼浮腫(がんけんふしゅ=まぶたのむくみや腫れ)、寒がり、記憶力低下、眠気などが生じることがあることについても言及します。

甲状腺異常の検査結果を“その日のうちに”

「検査室」の入口で臨床検査技師の高久史織さんと。甲状腺ホルモンに関する検査結果を「その日のうちに」出せること、また検査技師との連携強化も診療に強みになっているという

「検査室」の入口で臨床検査技師の高久史織さんと。甲状腺ホルモンに関する検査結果を「その日のうちに」出せること、また検査技師との連携強化も診療に強みになっているという

例えば慢性甲状腺炎(橋本病)について、「自己免疫が関与する病気ですが、有病率は実に成人女性の約10人に1人、成人男性の約40人に1人程度といわれます」と、その割合が低いものではないと中口医師は説明します。

「ただ、慢性甲状腺炎があっても、甲状腺の大きさや機能が保たれている場合は積極的な治療は必要なく、多くは経過観察可能です。ホルモンが不足した場合は、補充療法が必要になります」と、症状に応じた様々な診療を行っているといいます。

「検査結果が出るまでの時間など、アピタ内で過ごしていただくことも可能です」と語る

「検査結果が出るまでの時間など、アピタ内で過ごしていただくことも可能です」と語る

特に、循環器内科と糖尿病・内分泌内科が協力しての診療を行えることも特徴だといい、「血液検査においては、甲状腺ホルモンや甲状腺の自己抗体が1時間程度で判明し迅速な診断に繋げることが可能です」と、“その日のうちに”結果を出せる院内の検査体制の充実もメリットになっているとのこと。

甲状腺超音波(エコー)検査は現在準備中ですが、秋頃から院内で実施可能になる予定です」と、中口医師。

源河院長をはじめとした循環器内科や生活習慣病を専門とする医師、看護師や臨床検査技師とのコミュニケーションや連携の強化にも取り組み、さらなる診療体制の強化に活かしていきたい考えです。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

)記事の掲載内容については、直接「ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島」にお問い合わせください

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アピタ内クリニックが体制拡充で増員も、診療支える「検査室」の取り組み(横浜日吉新聞、2023年2月24日)

【参考リンク】

ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島のサイト(医療法人社団 慧心メディカル)

甲状腺疾患(同)

橋本病(甲状腺機能低下症)(同)

法人サポーター会員:ハートメディカルクリニックGeN横浜綱島~医療法人社団 慧心メディカル 提供)