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四半世紀ぶりに開かれた“出店コンテスト”で上位入賞した3氏がまもなくラーメン博物館で腕をふるいます。

新横浜ラーメン博物館は30周年企画として先月(2024年)6月2日に決勝戦(最終選考会)を開いた「佐野実メモリアル・ラーメン登龍門2024」で入賞した3店について、7月5日(金)から順次出店することを発表しました。

25年ぶりの開催となったコンテスト「ラーメン登龍門」は、支那そばや創業者でラーメン職人の佐野実さんの没後10年という節目の年であることから「佐野実メモリアル」と副題が付けられた(「佐野実メモリアル・ラーメン登龍門2024」の公式サイトより)

今回は1999(平成11)年4月に初開催された「激突!ラーメン登竜門」以来となる公募型の出店コンテストで、ラーメン博物館の開業30周年を記念して25年ぶりに復活させることになったものです。

優勝者はラーメン博物館で1年間にわたって出店する権利を得られることから、実際に店舗を運営できるか否かを含め、36人の応募者のなかから書類審査や面接などを通じ、8人が決勝戦に進出となりました。

多彩な経歴を持つ8人が決勝(最終選考)に残った(ニュースリリースより)

四半世紀前に行われた第1回で準優勝の経験を持つ店主や、海外のラーメン店運営者、普段は会社員の自作ラーメン研究者など多彩な顔触れとなり、「国産小麦の風味と旨味を生かした味噌ラーメン」をテーマに工夫を凝らした一品を考案。

北新横浜の「野田鎌田学園横浜高等専修学校」で行われた決勝は40分間でラーメンをつくり、試食した審査員の質問を受ける形で行われた(6月2日)

決勝戦は8人それぞれが40分の持ち時間中にラーメンをつくり、13人の審査員がその場で試食と出場者へのヒアリングを重ねて採点する方法とし、調理高等科の実習室を持つ「野田鎌田学園横浜高等専修学校」(北新横浜1)を会場に行われました。

13人の審査員は決勝に残った8人が工夫をこらした計8杯のラーメンを食すことになり、岩岡洋志館長は「参加者の思いを受け止め、こちらも必死に採点していきます」と味わっていた(6月2日)

ほぼ1日がかりで行われた審査の結果、味噌ラーメン専門店「博多文福」を運営する島津智明さんが他を圧倒する審査員の高い評価を得て優勝し、8月から1年間の出店が決定。

大会名誉会長をつとめた佐野実さんの妻・しおりさんから“優勝のれん”が手渡された(6月2日)

準優勝は「らーめん愉悦処 鏡花 八王子想庵」の店長・町田将一さんに決まり、3位にはラーメン博物館での勤務経験も持つ和田響さんの「手打ち麺 あお井」が入り、それぞれ10日間ずつ出店を行います。

ラーメン博物館での出店予定は次の通りです。

  • 2024年7月5日(金)~15日(月・祝):手打ち麺 あお井(3位)
  • 2024年7月18日(木)~28日(日):らーめん愉悦処 鏡花 八王子想庵(準優勝)
  • 2024年8月1日(木)~1年間:博多 文福(優勝)

左から優勝の「博多 文福」、準優勝の「らーめん愉悦処 鏡花 八王子想庵」、3位の「手打ち麺 あお井」(ニュースリリースより)

国産小麦と味噌」という難しいテーマに挑み、勝ち抜いてきた一品を味わえるのはこの期間しかないため、一度は訪れたいところです。

同コンテストは次回、3年後に行われる計画とのことです。

【参考リンク】

ラーメンコンテスト「ラーメン登龍門2024」結果発表~上位3店舗は順次、ラーメン博物館に出店(出店期間は2024年7月5日から順次)

佐野実メモリアル「ラーメン登龍門2024」いよいよ最終選考(決勝戦)開催(2024年5月21日、決勝=最終選考進出者の紹介)

「ラーメン登龍門」職人の熱き激突と舞台裏 独占密着!「父を超えたい」運命の戦い(テレビ朝日「スーパーJチャンネル」によるレポート、最終ページに放映動画も)