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“無人決済コンビニ”は新たな駅売店のスタイルとなっていくのでしょうか。

ファミリーマートなどは、JR菊名駅の改札口横にあった旧売店「ニューデイズ・キオスク(NewDays KIOSK)」(2023年7月閉店)の場所に無人決済システムを導入した「ファミリーマートJR菊名駅/S店(サテライト店)」を今月(2024年)5月31日(金)にオープンすると発表しました。

JR菊名駅の改札口横で5月31日にオープンする無人決済システム導入の「ファミリーマートJR菊名駅/S店(サテライト店)」の完成イメージ(ニュースリリースより)

同店は客が店内の商品を手に取ってレジへ行くと、購入商品の合計金額が自動的に計算されるのが特徴。

店舗の天井に十数台のカメラを設置し、商品棚にセンサーを設けるなどして商品の自動計算を実現しているといいます。

商品が自動計算される形の無人決済店は、2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)で「TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー)」という名の実験的な駅売店として初めて登場しました。

2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅に設けられた無人決済売店「TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー)」は当時大きな注目を集めた(2020年3月撮影)

JR東日本スタートアップ株式会社(東京都港区)などにより設立された株式会社TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー、東京都港区)が実用化したもので、ファミリーマートはこのシステムを使って2021年3月から無人決済店を展開しています。

JR東日本の駅でのファミリーマート無人決済店は、昨年(2024年)3月にオープンした青梅線・羽村駅(東京都羽村市)が最初で、翌月に開店した埼京線・浮間舟渡(うきまふなど)駅(東京都北区)に続き菊名駅が3カ所目となりました。

JR菊名駅が3店目となったことについてファミリーマートは「出店タイミングなどはJR東日本側との話し合いのなかで決まった」とのこと。

「ファミリーマートJR菊名駅/S店」の店内完成イメージ、店舗面積は約22平方メートルで約500種類の商品を取り扱う予定だという(ニュースリリースより)

人材不足や運営コストの削減といった課題の解決につながる可能性のある無人決済店ですが、これまではオフィスビル内や関係者向けのバックヤードといった場所での展開が目立っており、人通りの多いJR菊名駅ではどのような結果となるのか。

ファミリーマートは、横浜市営地下鉄の横浜駅や新横浜駅新羽駅などでも売店的な小型の「はまりんコンビニ」も展開しているだけに、JR菊名駅での成否は注目を集めることになりそうです。

【関連記事】

JR菊名駅と小机駅で「売店」が相次ぎ閉店、両駅舎の新築時から営業(2023年10月2日、ニューデイズ・キオスク閉店時の記事)

菊名や大倉山などの「駅売店」が改装中、“東急ストア流”の運営スタイルに(2023年6月13日、東急電鉄の売店は運営会社が変わっている)

【参考リンク】

JR東日本の駅に3号店出店!無人決済システム導入のファミリーマート2024年5月31日(金)横浜線菊名駅にオープン(ファミリーマート、2024年5月23日)

株式会社TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー、JR東日本スタートアップなどが設立、無人決済システムを提供)