チーム創設から43年、横浜を本拠地としてから2年で新たな歴史を刻みました。
きのう(2023年)6月5日、ジャパンラグビー・リーグワン(LEAGUE ONE)の「横浜キヤノンイーグルス」は、横浜にホームを移してから2シーズン目の報告会を市庁舎1階のアトリウムで開き、山中竹春市長らが今シーズンの戦いをねぎらいました。
横浜キヤノンイーグルスは、昨年(2022年)1月に従来の「トップリーグ」を衣替えする形で始まったリーグワンで横浜市をホストタウン(本拠地)として登録。
日常の練習拠点を東京都町田市の「キヤノンスポーツパーク」に置きつつ、リーグ公式戦の数試合をニッパツ三ツ沢球技場や日産スタジアムで開催しています。
リーグワンの1シーズン目は12チーム中6位の成績で終えましたが、今シーズンはリーグ戦を4位で終え、上位4チームで日本一を決めるプレーオフトーナメントに初めて出場。準決勝で敗れたものの、3位決定戦には勝ち、過去最高となる順位を確保しました。
チームの岡本芳弘プレジデント兼ラグビー部長は、今シーズンを振り返り「選手一人ひとりが成長し、チームとしての総合力がひと段階上がったように感じる」といい、「横浜は日本で初めてラグビーが行われた場所だと言われており、そこを拠点として活動する以上は強くなくてはならないとの思いで今後も強化を続けていく」と話します。
2009(平成21)年から8シーズンにわたって監督をつとめてきた永友洋司GM(ゼネラルマネージャー)は、「これまでの歴史があり、ようやく3位に到達できた。多くの選手が“トップ4”という景色を見たことがなく、行って気付くこともあった。まだ(3位の)上がある」と来シーズンの戦いを見据えます。
今季のキャプテンに就いた梶村祐介選手(CTB=センター)は、3月12日に行われた「三菱重工相模原ダイナボアーズ」との一戦が特に印象深かったといい、前半は5対21の劣勢から後半は0対36で圧倒し、逆転勝ちしたことに「チームの大きな変化と成長を感じさせられた試合」と振り返りました。
また、主力の田村優選手 (SO=スタンドオフ)も「チームに違った景色を見せるのが自分の仕事。1つ順位を上げられたので良いシーズンだった」と総括します。
一方、9月のラグビーワールドカップに向けた日本代表に招集された小倉順平選手(SO)は桐蔭学園高校(青葉区鉄町)時代の思い出を聞かれ、「部活に行って寄り道もせず帰っていただけでした」とのエピソード披露するとともに、「ラグビーは一人ではできない競技なのでチームメイトに感謝している。自分の出来ることを精一杯やっていく」と述べました。
同じく市内港北区日吉の慶應義塾高校・慶應大学から2020年に入団した高木一成選手(WTB/FB=ウィング/フルバック)は公式戦に出られなかった今季を振り返り、「来シーズンはサポートに徹するのではなく、自分が試合に出てプレーでチームに貢献していきたい」と決意を表明しました。
報告会では、山中市長と横浜市会の清水富雄議長がチームの活躍をねぎらい、日産スタジアムでの公式戦における市民招待や市内イベントでの講座実施などに感謝の言葉を述べました。
今年は今年は9月9日(土)から10月29日(日)まで「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が予定されており、横浜キヤノンイーグルスの小倉選手らリーグワンから選出される予定の代表選手の活躍にも期待がかかります。
【関連記事】
・横浜キヤノンイーグルス、過去最高「3位」で2季目のリーグワン締めくくる(2023年5月22日)
・横浜キヤノンイーグルス、4月15日(土)の日産スタジアムに2000人を招待(2023年3月22日、今季も市民招待を実施)
・あのデクラーク選手が「横浜」入団、日産スタジアムにファン招き会見(2022年7月22日、プレーオフ進出の力になった)
【参考リンク】
・横浜キヤノンイーグルスの公式サイト(選手紹介など)