10年目を迎えた12月下旬の恒例イベントで小机城をアピールしました。
今月(2025年)12月20日と21日の2日間にわたって「お城EXPO(エキスポ)」がパシフィコ横浜ノースで開かれ、過去最多の出展数となった会場には小机城に関する大型スペースも登場し、開催地の代表的な城址として存在感を見せました。
お城EXPOは2016(平成28)年12月に第1回がパシフィコ横浜で開かれた大型イベントで、主催は「日本100名城」の選定などを行っている公益財団法人日本城郭協会(東京都品川区)と城の情報サイト「城びと」を運営する株式会社東北新社(東京都港区)、ディスプレイ事業者の株式会社ムラヤマ(東京都江東区)、パシフィコ横浜の4者。
それまで「お城」をテーマとした専門イベントが存在せず、城ファンの強い思いがきっかけで企画されたといい、現在では城郭を持つ地域の観光振興と城好きな層の交流機会として出展者が右肩上がりで伸びるなど規模を年々拡大しています。
小机城×横浜×北条幻庵で出展
今回はお城EXPOが10回目の節目を迎えたこともあり、地元の小机城を紹介するスペースを3階の「城報(じょうほう)ラウンジプラス」を使って拡大。
「小机城×横浜×北条幻庵~体験して、学んで、楽しめる。小机の魅力を一度に味わえるコーナー」とのコンセプトを掲げ、港北区をはじめ、横浜市歴史博物館や横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター、小机城の発掘調査にも関わる株式会社パスコ(東京都目黒区)の「小机城プロジェクト」が共同で1つのエリアを展開しました。
横浜市歴史博物館で開催中の企画展「北条幻庵(げんあん)~横浜・小机城と関東の戦国」(2026年1月18日まで)に関する展示と出版物や御城(おしろ)印の販売を中心に、小机小学校の児童が調査した小机城を紹介する展示物も会場を飾っています。
また、小机城の発掘調査と“北条幻庵展”の担当者によるセミナーも開かれ、神奈川大学国際日本学部の協力で兜(かぶと)のペーパークラフトを作るワークショップコーナーも設けられました。
北条幻庵の企画展にも協力している航空測量企業のパスコは、これまでの発掘調査に携わった経験から、ブースではVR(仮想現実)や映像で楽しみながら分かりやすく小机城を伝える体験スペースを開設。同社の精細航空写真を使って、横浜市内にある城址の位置をマッピングする取り組みも行っています。

「シドモア桜の会 横浜」のブース、シドモア桜は米国の地理学者・文学博士・ジャーナリスト・写真家で横浜の地に永眠するエリザ・シドモア(1856~1928年)が米国で桜の植樹を提唱したことをきっかけにワシントンD.C.に桜が植えられ、日米友好の架け橋として横浜に“里帰り”した桜のこと(12月20日)
また、同じ城報ラウンジプラスの一画には、桜の名所となっている城も多いという縁から「シドモア桜の会 横浜」が出展。大倉山記念館や日吉の丘公園などにも植えられている“シドモア桜”は、港北区在住の元市職員で樹木医の池本三郎さんが普及に尽力したことでも知られ、同会は2027年3月に始まる国際園芸博覧会「GREEN×EXPO(グリーンエクスポ)2027」にも出展する予定とのことで、活動を積極的にアピールしていました。

パシフィコ横浜に隣接する「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」は、ハワイ・オアフ島で著名ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」を運営していることからオアフ島・ホノルルの宮殿を紹介するとともに土産品を販売(12月20日)
また、パシフィコ横浜の隣にある「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」も近くにブースを置き、ハワイで有数の著名ホテルを展開していることから、米国では唯一の現存宮殿でもあるオアフ島ホノルルの「イオラニ宮殿」を紹介しました。
コーエーテクモが大型ブース
お城EXPOで最注目のエリアとなっている1階の「城めぐり観光情報ゾーン」には、過去最多となる約130のブースが並びました。
神奈川県内では、小田原城や津久井城(相模原市緑区)、衣笠城(横須賀市)や鎌倉幕府創建に大きな役割を果たしたと言われる「三浦一族」を紹介するブースが出展しています。
横浜市関連では、港北区と縁の深い株式会社コーエーテクモゲームス(西区みなとみらい4)が2022年から続く特別出展の形で大型ブースを展開。
同社の著名ゲーム「信長の野望」と「三國志」に関連し、戦国時代における日本の城と、三国時代に見られた中国の城がそれぞれ学べるオリジナルの大型パネルを設置し、通行者の注目を集めていました。
2016年に始まったお城EXPOは当初、パシフィコ横浜の「会議センター」で開かれていましたが、2020年の新型コロナ禍を機に感染対策もあって面積の広い「ノース」(2020年に増設された多目的ホール)へ会場を移した経緯があります。
10年目を迎えた現在は4階建ての全フロアを活用しても歩くのが難しいほど混雑する時間帯が見られ、出展者に加えて一般参加者も右肩上がりで増えているのは間違いないようです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
【関連記事】
・【過去記事】国内初「お城EXPO」に小机城も参戦、12/25(日)まで3日間パシフィコで(2016年12月21日、第1回が行われた際の記事、当初は3日間開催だったが、現在は前夜祭+2日間などの形となった)
・小机城と縁の深い「北条幻庵」に焦点、歴史博物館で2026年1月18日まで企画展(2025年11月22日、現在開催中)
【参考リンク】
・「お城EXPO」の公式サイト(2025年は12月20日・21日にパシフィコ横浜で開催)










