3つの自動車教習所を通じて、救急車の「正しい利用」を呼び掛ける初の試みがスタートしています。
横浜市港北消防署(大豆戸町)は、港北区内の3つの自動車教習所と連携。市内初となる教習所内での「あんしん救急」PR動画の放映と、教習車への啓発ステッカーの掲出(2校)を行っています。
先週(2025年)9月4日(木)午前、この取り組みを開始するにあたり、救急車の適正利用を呼び掛けるPR動画を収録した DVD と啓発ステッカーの贈呈式を実施しました。

「救急車の適正利用呼び掛けPR動画(DVD) と啓発ステッカーの贈呈式に臨んだ菊名ドライビングスクールの鈴木勝志さん、長谷部署長、日吉自動車学校の井手健嗣さん、コヤマドライビングスクール横浜校の和泉良さん(右より)
今回、連携を行ったのは、菊名ドライビングスクール(菊名7、株式会社エフエムエス)とコヤマドライビングスクール横浜(大曽根2、株式会社コヤマドライビングスクール)、日吉自動車学校(日吉6、三栄興業株式会社)の3校。
各校の担当者が来校し、同消防署の若手職員が発案し制作を行ったDVDやステッカーを受け取りました。
今週9月8日(月)から来年(2026年)3月31日まで、講習や待合室など各校の共有スペースでDVDの映像を流すなどの取り組みを行うほか、菊名ドライビングスクールでは50台、日吉自動車学校では40台の教習車に特別注文で作られたステッカーを貼付し走行する予定です。
多くの若年層世代が自動車教習所に通うこと、また免許の取り直しやシニア向けの講習会で幅広い世代が各校を利用することもあり発案したといいます。
横浜市の2025年上半期の救急出場件数・搬送人員は、5年ぶりに減少したものの、2024年までは過去最多を更新。
傷病程度別の割合は、生命の危険はないが入院を要するという「中等症」が最多の47.8%と、前年同期に比べ2.1%増加しています。
入院を要さない「軽傷」での利用も43.2%と依然4割を超えており、かつ未成年では7割超。市内最大の人口ということもあり、港北区での出場件数も9698件と市内では最多の状況が続いています。

横浜市消防局の「あんしん救急」の取り組みをアピールする動画(DVD)と「知って予防!救急車」ステッカー。日頃「備える」ことで病気や事故を予防することや、困った時の相談は「#7119」に掛けること、救急時は「119番」で救急車を呼ぶ3段階での救急対応を呼び掛けている
同消防署の長谷部宏光署長は、「成人の約9割が自動車免許を取得するといわれているため、教習所を通じて多くの人に救急車の適正利用について啓発できると考えました。また、教習カリキュラムには応急救護処置の授業もあるため、ぜひご理解をいただければ」と、今回、各校との連携を打診した理由を説明。快く応じた3校への改めての感謝の言葉も述べていました。
同消防署では、急な病気やケガで救急車を呼ぶか迷った際には、かながわ救急相談センター(電話で#7119、または045-232-7119、045-523-7119番)の利用を呼び掛けています。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
【参考リンク】
・過去最多のペースで増える出場件数、港北消防が「救急車」の適正利用を呼び掛け(2024年12月17日)
【関連記事】
・令和7年上半期 火災・救急概況(速報)(横浜市記者発表資料)
・あんしん救急ー知って予防!救急車(横浜市消防局救急企画課)
・かながわ救急相談センター(♯7119)(神奈川県健康医療局)
・港北消防署連携「救急車の正しい利用」PR活動(日吉自動車学校)※リンク追記


