かかりつけの小児科クリニックが閉まったあと、夕方から夜間にかけての時間帯に2病院で外来の急病対応が始まります。
横浜市医療局は、新年度が始まるきょう(2025年)4月1日(火)から横浜労災病院(小机町、新横浜駅から徒歩約10分)と済生会横浜市東部病院(鶴見区下末吉3、三ツ池道バス停から徒歩約5分)の2病院で、夕方以降の急病に対応する「小児外来(0歳~15歳対象)」を新たに設置すると発表しました。

横浜市内における小児の初期救急医療体制、保育園の迎え時間と重なることも多い平日・土曜の18時~20時や、日曜・祝日の16時~20時は受け入れてくれる病院が見つかりづらかった(横浜市医療局のニュースリリースより)
小児を対象とした夜間の医療体制は、「横浜市北部夜間急病センター」(都筑区、センター北駅から徒歩約8分、毎日20時~24時)や「横浜市夜間急病センター」(桜木町駅から徒歩約2分、毎日20時~24時)など市内3カ所で受け入れを行っており、24時以降については市内の7カ所の「小児救急拠点病院」が対応しています。
町にある多くの小児科クリニックが休みとなる日曜日や祝日の昼間は、「港北区休日急患診療所」(菊名7、日祝日の10時~16時)など、全18区にある休日急患診療所で受診することが可能です。
一方、平日の18時から20時や、休日の16時から20時といった時間帯は、小児科クリニックが診療を行っていないケースが多く、休日急患診療所や急病センターも診療の時間外。
そのため、この時間帯は病気やけがの相談ができる「かながわ救急相談センター」への問い合わせ急に増える傾向が見られるといい、「急病の小児医療体制の狭間(はざま)」(市医療局)となっていました。
市医療局は、子どもの数の多い港北区などの市内北東部エリアから利用しやすい横浜労災病院と済生会横浜市東部病院に協力を依頼。これに応じた両病院が平日・土曜日の18時から20時までと、休日の16時から20時の時間帯に急病の外来受付を新たに始めたものです。

「横浜労災病院」は新横浜駅から徒歩約10分、新横浜駅と綱島駅を結ぶ東急バス「綱72系統」などが停車する「鳥山大橋」バス停から徒歩約6分、市営300系統や市営96系統が停車する「横浜労災病院前」バス停もあるが本数が少ない(イメージ、2022年)
なお、この外来は、高熱などの急な病気の際、車や徒歩による患者の受け入れを行うものですが、両病院は救急医療機関のため、入院や緊急手術の必要のない受診となった際は「時間外選定療養費」として診療費とは別に7700円が必要になるとのことです。
また、子どもの急な病気やけがで迷った場合は、かながわ救急相談センター「♯(シャープ)7119」(または045-232-7119/045-523-7119)で電話相談が24時間可能です。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の一部共通記事です
【参考リンク】
・横浜市医療局「済生会横浜市東部病院と横浜労災病院において夕方の急病のための小児外来を設置します」(2025年4月1日から開始)
・横浜労災病院「小児科・新生児内科・小児外科」の案内ページ(新横浜駅が最寄り、ページ下部に「救急外来について」の案内あり)
・済生会横浜市東部病院「救命救急センター」の案内ページ(24時間対応、できる限り事前に045-576-3000へ電話するよう求めている)
・かながわ救急相談センター(♯7119)(「救急車を呼んだ方がいいのか」「今すぐ病院に行った方が良いのか」など迷った際にアドバイスを受けられる。045-232-7119または045-523-7119の番号でも可能)