新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

新型の「N700S(エス)」車両が今後さらに追加投入され、個室座席も標準搭載されるといいます。

JR東海は東海道新幹線に性能などを向上させた新型車両「N700S」を2026年度から28年度にかけて17編成を導入すると発表しました。

新横浜駅に到着する「N700S」車両、出入口の側面にロゴマークがあるほかは他の車両と大きく変わらない(2024年5月、新横浜駅)

N700Sは、東海道新幹線で2020年3月まで走っていた旧型の700系を置き換えるために2021年3月から順次投入された新型車両。「S」はSupreme(スプリーム=最高の)を意味しているといいます。

今後投入するN700Sはさらに安全性や安定性を向上させるといい、一部の車両に営業車検測機能を搭載することで、「ドクターイエロー」と呼ばれる黄色い専用の点検車両を代替。2027年以降はドクターイエローが引退するといいます。

新横浜駅に停車する点検用車両「ドクターイエロー」、新たなN700S車両に機能を搭載することで役割を終えるという(資料写真、2017年)

また、新たなN700Sには座席を回転させる自動座席転回装置をグリーン車と3・6号車を除き導入する計画です。

設備面では完全個室タイプの座席2室を標準装備する予定で、2026年度中にサービスを開始する計画としています。

2026年度中に設けられる予定の個室座席のイメージ、1編成あたり2室を導入し、個室内は専用のWi-Fiも備えるという(JR東海のニュースリリースより)

新たな車両の投入にともない、東海道新幹線の車内環境やサービスもさらに変わっていくことになりそうです。

【関連記事】

新幹線内での“仕事”に適した「Sワーク車両」、指定券売機や窓口でも販売へ(2024年4月11日)

【参考リンク】

JR東海「東海道新幹線 N700Sの追加投入について」PDF、2024年6月14日)

JR東海「東海道新幹線への個室の導入について」PDF、2024年4月17日)