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明治期からの長い歴史を持つ小机駅ならではの独自イベントが企画されました。

JR横浜線の小机駅は今週(2022年)9月10日(土)から10月末まで駅構内で「小机駅歴史展」を開きます。来月10月14日に日本の鉄道が150周年を迎えるのにあわせ、開業114年の歴史を持つ同駅でも地域とともに歩みを振り返ります。

「小机駅歴史展」は駅構内で9月10日(土)から10月31日(月)まで開催(同駅提供)

今月9月23日に“114歳の誕生日”を迎える小机駅は、港北区内で最古となる1908(明治41)年に開業。甲信エリアから横浜港へ生糸(シルク)を運ぶ横浜線の中間駅として、1世紀以上にわたって横浜北部地域の交通輸送には欠かせない存在です。

日産スタジアム(横浜国際総合競技場)が1998(平成10)年に開場してからは最寄り駅として、大型スポーツイベントなどでは鉄道輸送の最前線を担います。

また、小机駅は歴史の長さもあって城郷周辺の地域住民や団体との関係が深く、駅構内も広いことなどから、これまでも大小さまざまな地域イベントを独自に催し、時には貴重な鉄道車両をホームに展示したこともありました。

同駅の駅員が考案したという今回の「小机駅歴史展」も地域から寄贈を受けた古い写真も含めて、駅の歴史を振り返るパネル10数点の展示を行います。

どこか懐かしさを感じさせる駅名標も現役で活躍中(小机駅)

また、今はほとんど使われていない「硬券(こうけん)」と呼ばれる厚紙製の切符を独自に製作し、イベント記念券として希望者に配布(1人1枚、アンケート記入必要)。

硬券に改札鋏(はさみ)を入れる体験(9月中の10時~17時)や、「ダッチングマシン」と呼ばれる印字器で硬券に日付を入れる体験(10月中の10時~17時)も可能とのことです。

さらに、国鉄時代の小机駅名標のホーロー看板や気象告知標識といった貴重な所蔵物を鉄道博物館(さいたま市大宮区)から運び、期間中は駅構内に展示する計画となっています。

開催期間は10月末までとなっているため、新横浜公園や日産スタジアムへの来訪時、小机城へのハイキング時などに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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【参考リンク】

JR東日本の「小机駅」案内ページ(駅情報など)

JR東日本「鉄道開業150年スペシャルサイト」(各地でさまざまな催しが企画されている)