ブルーラインの中川駅を最寄りとする都筑区牛久保に横浜市内では初となる「専門職大学」が来年(2023年)4月に開学することが決まりました。
専門職大学は2019(平成31)年4月から設置が始まった新しい大学制度で、学問研究が中心となっている従来の4年制大学と比べ、産業界と連携した実習を重視している点を特徴とし、“専門職業人”を養成する目標を打ち出しています。
2022年4月時点で国内に15校が開校しており、リハビリテーションやファッション、デジタルエンタテインメント、フードサービスマネジメントなど、専門的な能力を求められている分野を中心に設置。2023年3月には専門職大学の第一期卒業生を社会に送り出すという段階です。
こうした分野では主に専門学校が教育を担っているものの、2年間では資格取得や実習だけで精一杯となり、学術教育やマネジメント教育には時間が足りないと言われており、4年制の専門職大学で幅広い教育を行うことが期待されています。
専門職大学として横浜市内で初めて設けられるのが「ビューティ&ウェルネス専門職大学」(室伏きみ子学長=元お茶の水女子大学学長)で、美と健康(ビューティ&ウェルネス)を学問領域とし、この分野では国内初の専門職大学になるといいます。
運営は「エステティック ミス・パリ」や「男のエステ ダンディハウス」などを運営するミス・パリ・グループ(東京都中央区)が設置した学校法人ミスパリ学園。
専門職大学院の開設によって、ウェルネス産業やビューティ産業での経営層や運営者などリーダー的な人材を養成していく考えです。
ビューティ&ウェルネス専門職大学のキャンパスは、市営地下鉄ブルーラインの中川駅から徒歩15分弱の主要道路(日吉元石川線)にある企業研究所の集積エリアに開設。
アパレル大手のオンワードホールディングスが2020年まで開設していた「オンワード総合研究所」の建物と敷地をキャンパスに転用したもので、かつての研修施設を教室や研究室に変え、研修者用の旧宿泊施設は研究室や学生寮などに転換する予定です。
2023年4月の第一期入学生は234人を募集し、10月から始まる入学試験を前に複数回にわたる説明会が予定されています。
中川駅は近くに東京都市大学の横浜キャンパスがあり、来年4月には同キャンパス内に「データサイエンス」を領域とするデザイン・データ科学部の新設も予定されています。
新年度からの中川駅では、ビューティ&ウェルネス専門職大学の学生も加わり、大学生の利用が増えていくことになりそうです。
【関連記事】
・日吉元石川線沿いで進行、横浜初の「専門職大学」開学へ向けた動き(横浜日吉新聞、2022年1月17日)
【参考リンク】
・ビューティ&ウェルネス専門職大学(2023年4月開学、最寄りは中川駅)
・東京都市大学(中川駅に横浜キャンパス)