相鉄・東急直通線の開業から3周年を迎えるなか、この間にもっとも激変した街が相鉄いずみ野線の「ゆめが丘」(泉区)で、このほど駅前に335戸の大型分譲マンションが完成し、来週(2026年)3月17日から順次入居が始まります。
ゆめが丘は、いずみ野線が湘南台(藤沢市)まで延伸した1999(平成11)年に一つ手前の駅として開業。至近には市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅が位置し、主要道路の環状4号線も通る交通拠点にも関わらず、“横浜市のもっとも端”でもある駅前は畑と未利用地が広がる光景が長年見られました。
それが「相鉄・JR直通線」(2019年11月開業)と「相鉄・東急直通線」(2023年3月開業)の開業が決まり、ゆめが丘駅から東京都内へ直通できる環境となったことで駅周辺の開発が進展。
2024年7月に駅直結の大規模商業施設「ゆめが丘ソラトス」がオープンしたことで生活インフラも整い、同時に周辺ではマンションや一戸建て住宅などの建設が進められてきました。
今回完成した10階建て335戸の「グレーシアウエリス横浜ゆめが丘」は、ゆめが丘における住宅開発の中心的な存在で、ソラトスのように駅と直結こそしていないものの、改札口を出て道路1本を隔てた“目の前”という位置に相鉄不動産とNTT都市開発が建てた大規模分譲マンションです。
相鉄不動産によると、住戸タイプは2LDK(専有面積55.80平方メートル)から4LDK(同88.38平方メートル)で、平均価格は6000万円台半ば。
渋谷や目黒、新宿三丁目、大手町などの都心部へは1時間以上を要しますが、目の前の駅から相鉄・東急直通線の列車に乗れば直行が可能ということから、現時点で契約者の約3割が都内への通勤者だといいます。
富士山ラウンジや配送ロボも
同マンションでは今も自然が残るゆめが丘の環境を生かし、居住者向けに富士山が見える「フジビューラウンジ」を設け、中庭的な「プライベートガーデン」も設置。在宅勤務の際などに活用できそうな「ワークスタディラウンジ」も置かれました。
また、居住者向けの先進的な取り組みも導入されており、「ゆめが丘スマートヘルスケア実証実験」もその一つ。
駅の至近で2024年4月に開院した「ゆめが丘総合病院」(医療法人社団鵬友会)や、健診データ管理ソフトを展開する日揮株式会社(西区)と相鉄ホールディングスが共同で健康管理やかかりつけ相談などができる健康アプリを導入しています。
もう一つユニークなのが自動配送ロボットを活用した配達サービスで、スマートフォン上から注文すると、ソラトスのスーパーや飲食店などからロボットが公道を走ってマンションのロビーまで届けてくれるサービスも導入予定です。
1階のカフェがまちづくり拠点に
最大の注目は同物件がゆめが丘のまちづくり拠点として期待されていることで、2024年7月に相鉄グループなどの事業者やソラトス、ゆめが丘総合病院、横浜薬科大学などで発足した「ゆめが丘エリアマネジメント協議会」(永沼昌彦会長)が運営するカフェの新設がマンション1階で予定されています。
4月10日にオープンする「ForC+Cafe(フォーシープラスカフェ)ゆめが丘」は、コーヒーなどの飲料や菓子類を提供する一般的なカフェ営業に加え、マンション居住者や周辺住民の地域活動支援を担います。
地域コミュニティ醸成支援の専門事業者である株式会社フォーシーカンパニー(東京都千代田区)のスタッフがカフェ運営を行いながら、地域活動に活用できる「レンタルスペース」や「チャレンジキッチン」「マルシェボックス」、店舗前に設けられた人工芝スペースなどを通じ、居住者の“やってみたい”という思いを形にしていくとのことです。
同マンションの契約者は20代から30代が約4割を占める一方、新たな医療施設が至近に開院したという環境もあって60代以上の購入者も約3割を占めるといいます。特定の年代に偏らず、幅広い世代が住むことになるグレーシアウエリス横浜ゆめが丘は、始まったばかりのゆめが丘におけるまちづくりを住民主導で進めていく中心地となりそうです。
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【参考リンク】
・グレーシアウエリス横浜ゆめが丘(335戸、相鉄いずみ野線・ゆめが丘駅前)
・相鉄の街づくりの事例「ゆめが丘」の紹介(相鉄不動産)









