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日々住まい通う地域、地元を知ることができる「自治会町内会」の活動に参加してみませんか。

港北区の13地区からなる「港北区連合町内会」(青博孝会長、事務局:港北区地域振興課内、大豆戸町)は、新年度(令和8年度=2026年4月~2027年3月)の新体制をスタート。

今年度の初顔合わせを行った会長の皆さん。(前列左から)大曽根・高橋静明さん、菊名・金子清隆さん(監事)、綱島・佐藤誠三さん(副会長)、日吉・青博孝さん(区会長)、港北区長・古石正史さん、高田・相沢一夫さん(会計)、新吉田あすなろ・関治美さん (後列左から)樽町・小泉亨さん、篠原・斉藤眞幾男さん、城郷・阿藤孝文さん、新吉田・土志田勉さん、大倉山・竹﨑理浩さん、新羽・尾出清和さん。金子さんが新たに「監事」に就任した(港北区役所、5月22日)(※)師岡・長瀬進さんは欠席

今年度の初顔合わせを行った会長の皆さん。(前列左から)大曽根・高橋静明さん、菊名・金子清隆さん(監事)、綱島・佐藤誠三さん(副会長)、日吉・青博孝さん(区会長)、港北区長・古石正史さん、高田・相沢一夫さん(会計)、新吉田あすなろ・関治美さん (後列左から)樽町・小泉亨さん、篠原・斉藤眞幾男さん、城郷・阿藤孝文さん、新吉田・土志田勉さん、大倉山・竹﨑理浩さん、新羽・尾出清和さん。金子さんが新たに「監事」に就任した(港北区役所、5月22日)(※)師岡・長瀬進さんは欠席

新吉田町と新吉田東町で活動する12の町内会・自治会で組織されている「新吉田連合町内会」の新会長に、新吉田町会(新吉田東8丁目全域など)で会長を務める土志田(としだ)勉さんが就任、区内全地区の連合町内会長が初顔合わせを行いました。

人口が約375万9385人(5月1日現在、速報値)の横浜市の中でも、市内最多の36万5221人(同)が暮らす港北区。

「新吉田連合町内会」の新会長に就任した土志田さんがおおむね月例で開始される「定例会」(区連会)に初出席した(5月22日)

「新吉田連合町内会」の新会長に就任した土志田さんがおおむね月例で開始される「定例会」(区連会)に初出席した(5月22日)

政令指定都市としての「行政区」にあたることから、東京都の特別区(23区)とは異なり、独自の首長(地方自治体の長)も議会も持たないしくみとなっています。

そのため、「住民意思」を示す立場としても、行政や関係機関などとのコミュニケーションを重ねながら、地域を代表する“街の顔”としての役割を担う存在としての活動を行っています。

今年4月に着任したばかりの港北区長・古石さんからレクチャーを受ける土志田さん。港北区役所で新吉田地区を担当する税務課担当課長の小松高志さん(左)も笑顔に

今年4月に着任したばかりの港北区長・古石さんからレクチャーを受ける土志田さん。港北区役所で新吉田地区を担当する税務課担当課長の小松高志さん(左)も笑顔に

城郷の阿藤さん、師岡の長瀬さんは“2年目”に

昨年度(2025年度)から新会長に就任した3人のうち、城郷地区連合町内会会長の阿藤(あとう)孝文さん(鳥山町自治会会長)と、師岡地区連合町内会会長の長瀬進さん(師岡打越町内会会長)も、2年目となる地域の「顔」としての活動を行っています。

城郷地区:阿藤孝文さん(鳥山町自治会)

港北区の最南西端、緑区や神奈川区とも隣接した小机町鳥山町、そして岸根町の3つの町をエリアとする城郷地区の新会長・阿藤さんは鳥山町生まれ・育ち。

「令和8年港北区新年賀詞交換会」に臨んだ「城郷地区連合町内会」会長の阿藤孝文さん(2026年1月、新横浜プリンスホテル)

「令和8年港北区新年賀詞交換会」に臨んだ「城郷地区連合町内会」会長の阿藤孝文さん(2026年1月、新横浜プリンスホテル)

「鳥山町の歴史は古く、平安時代末期に活躍した、『平家物語』でも知られる著名な武将・佐々木高綱ゆかりの地として知られています」と、その頃建立されたといわれる三会寺(さんねじ)鳥山八幡宮、そして高綱の名馬・いけずき(池食、池月ほかの漢字が伝わる)を祀(まつ)ったとされる「馬頭観音堂 (駒形明神)」の存在(シリーズ『わがまち港北』~大倉精神文化研究所より引用)も、“区内随一”ともいえる、800年を越える町の歴史を伝えていると語ります。

その頃からの歴史をつないできた家系で、「平安時代からの名前が残っています」と語る阿藤さん。

鳥山町の歴史を伝える武将・佐々木高綱ゆかり「馬頭観音堂 (駒形明神)」(2025年7月)

鳥山町の歴史を伝える武将・佐々木高綱ゆかり「馬頭観音堂 (駒形明神)」(2025年7月)

地元・城郷幼稚園(鳥山町)、城郷小学校(同)、城郷中学校(小机町)から当時、新設校だった高校に進学、路線バスに乗って通学したと当時を懐かしみます。

大学卒業後は会社員になったという阿藤さん。「東南アジアなど、海外への出張経験もありました。プラント建設関連の仕事に従事していたのですが、社会人時代は大変でした」と、国際的な業務に就いていたこともあるという会社員時代を振り返ります。

鳥山八幡宮のすぐの場所にある「鳥山町公民館」で。「多くの人々に地域活動に参加してもらえたら」と阿藤さんは語る(2025年7月)

鳥山八幡宮のすぐの場所にある「鳥山町公民館」で。「多くの人々に地域活動に参加してもらえたら」と阿藤さんは語る(2025年7月)

会社での定年を迎えてからは地域に戻り、鳥山町や城郷地区での地域活動を行う中、17代目となる鳥山町自治会の会長に就任、数々の問題と向き合いながら、地域の“顔”としての活動も行ってきました。

最近では新しい宅地の造成も目立ち、新しい住民も増えてきたという城郷地区ですが、「もっとお互いが“顔見知り”になれる関係を築いていくことができれば。子どもたちにとっては、ここが“ふるさと”になります」と、特に若い世代も含めて、地域活動に入ってきてもらいたいとの想いを語ります。

鳥山八幡宮の佇(たたず)まいが地域の歴史を伝え人々を見守る(2025年7月)

鳥山八幡宮の佇(たたず)まいが地域の歴史を伝え人々を見守る(2025年7月)

“いざ”という時に助け合える関係を地域で構築していくことができれば。お互いの“顔”を知っていることで、助け合えることも増えるはずです」と語る阿藤さん。

秋の運動会にも力を入れているといい、「健民祭と呼ばれる城郷地区全体でのものから、鳥山町で行うものも含めると、運動会を2回も楽しめます。鳥山町の運動会は、谷戸(やと)ごとに対戦していて盛り上がります。ぜひご参加いただければ」と、地域活動や各自治会町内会への参加を広く呼び掛けています。

師岡地区:長瀬進さん(師岡打越町内会)

港北区の大倉山駅から鶴見区にも隣接する東側エリア、打越・南・仲・表谷の4つの町内会によって組織されている師岡地区の新会長に就任し2年目を迎える長瀬進さんも地元・師岡町生まれ・育ち。

江戸時代の初期または中期から20代以上たどれる家系で、「6人きょうだいの末っ子として誕生しました」と、現在も地元で会社を経営、そして地域活動を行う自身の生い立ちを振り返ります。

「師岡地区連合町内会」の会長に就任し2年目を迎えた長瀬進さん(4月22日、港北区役所)

「師岡地区連合町内会」の会長に就任し2年目を迎えた長瀬進さん(4月22日、港北区役所)

幼少期には、まだ師岡小学校(師岡町)が開校しておらず、大綱小学校(大倉山)、そして大綱中学校(同)に進学。

高校を卒業後、複数の家業を継ぐことになったという長瀬さんは、20代の終わりに差し掛かる頃に「港北消防団」に入団、70歳の定年まで、半世紀近い年月をその活動に捧げてきました。

「港北消防団」では43年間もの時を過ごしたという長瀬さんは本部部長も経験。2018(平成30)年3月発行の『港北の消防』70周年記念号では編集委員長を務めたという想い出も(長瀬進さん提供)

「港北消防団」では43年間もの時を過ごしたという長瀬さんは本部部長も経験。2018(平成30)年3月発行の『港北の消防』70周年記念号では編集委員長を務めたという想い出も(長瀬進さん提供)

一つの事業として、プロパンガスを扱う業務にも従事していたことから、危険物取扱主任者といった消防法に基づく資格を保有していたことも入団のきっかけになったといい、「特に当初は火災などによる出動も多く、訓練会や行事での交通整理など、近年の活動と比較すれば大変忙しい日々だったと感じます」と、その任に勤めた半世紀近い歳月を振り返ります。

師岡町のうち、鶴見大学師岡グラウンド付近から師岡打越公園付近まで、一部は鶴見区獅子ヶ谷や上の宮に接した「打越谷戸」をエリアとする「師岡打越町内会」

師岡町梅の丘公園(師岡町)で行われた「梅の植樹祭」で植樹を行う長瀬さん。環境事業推進委員の地区代表としても地域貢献を行ってきた。この日も地域の人々との笑顔の時間を過ごし、師岡町への想いも熱く語っていた(2月14日)

師岡町梅の丘公園(師岡町)で行われた「梅の植樹祭」で植樹を行う長瀬さん。環境事業推進委員の地区代表としても地域貢献を行ってきた。この日も地域の人々との笑顔の時間を過ごし、師岡町への想いも熱く語っていた(2月14日)

会員数約1000世帯超の同会の会長に就任したのは2024年度になってからだという長瀬さんですが、「その1年後の2025年度から、連合町内会の会長に就任することになりました」と語ります。

消防団が定年になったことで、地域活動を任されることになったといい、「最後の最後に、自治会町内会での会長職がやってきた印象です」と、責任ある任を担うに至った消防団の役割を終えての就任であったことを明かします。

現在も現役の企業経営者として活躍。新商品開発など、新たなアイデアも次々と形に(2025年7月、有限会社アズマ=師岡町)

現在も現役の企業経営者として活躍。新商品開発など、新たなアイデアも次々と形に(2025年7月、有限会社アズマ=師岡町)

現在も、企業経営を行いながら自治会町内会の業務に当たる多忙な日々となっていますが、「まだ仕事も現役で行っていますが、趣味などリフレッシュも欠かしません」と笑顔で語る長瀬さん。

地元・師岡町で生まれ育ち、消防団や民間事業者の経営者としての長きキャリアを発揮しての、師岡町での地域まちづくりの進展に、今後もさらなる期待感が寄せられそうです。

「自治会町内会」は加入者を募集中

「自治会町内会」は、それぞれの地域に起こる様々な課題を解決し、住民相互の親睦を図ることを目的に自主的に組織された住民団体(横浜市町内会連合会サイト)。

地域住民の福祉の向上地域コミュニティの醸成に大きく寄与するとともに、行政と地域住民を結ぶ基礎的な組織として、様々な行政サービスを協働で担うなど重要な役割を果たしてきましたが、最近では、防犯・防災や高齢者福祉、子育て支援など地域課題や市民ニーズが増大・多様化しており、自治会町内会と他の団体や行政との協働による取り組みも行われています(同サイトより)。

自治会町内会への加入を呼び掛ける案内チラシ(港北区連合町内会サイト)

自治会町内会への加入を呼び掛ける案内チラシ(港北区連合町内会サイト)

横浜市内における自治会町内会加入率65.7パーセント(2025年、いずれも4月現在)と、2021年の69.4パーセントより4.1パーセントも下落。

港北区は、都筑区、中区、西区に次ぐ市内4番目の加入率の低さとなっており、2025年時点で60.7パーセントの加入率となっています。

横浜市における「自治会町内会」への加入率は年々低下している(「自治会町内会加入世帯及び加入率の推移」、横浜市サイト)

横浜市における「自治会町内会」への加入率は年々低下している(「自治会町内会加入世帯及び加入率の推移」、横浜市サイト)

市市民局地域活動推進課が今年(2026年)1月にまとめた「自治会町内会アンケート調査報告書」(市民局地域活動推進課サイト)によると、自治会町内会の運営上の課題は「役員のなり手が少ない」が86.1パーセントで最も高く、「会員の高齢化」が61.0パーセントと、次いで高い結果となっています。

運営を継続するために必要なこととしては、「自治会町内会事務のデジタル化」が27.4パーセントで最も高くなっており、その他に必要なこととして、「地区連合町内会との協力」や「自治会町内会事務の外部化」の二つが挙げられています。

港北区内の自治会町内会は「ホームページ運営委員」といった組織を立ち上げるなど、担い手側が業者に頼らず自らホームページを運用している事例が多い(港北区連合町内会サイト)

港北区内の自治会町内会は「ホームページ運営委員」といった組織を立ち上げるなど、担い手側が業者に頼らず自らホームページを運用している事例が多い(港北区連合町内会サイト)

特に、それぞれの会におけるデジタルツールを活用した連絡体系の再構築や、サイトやSNSを活用した情報受発信など、より“新しい目線”での対応スキルを持つ新たな担い手が加入し、それぞれの立場を尊重しながらの持続可能な会の運営が行われていくことが望まれます。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

・【前年記事】「港北区」13地区の街づくりに存在感、城郷・篠原・師岡地区に新会長が就任(2025年5月21日)

・【前年記事】「港北区連合町内会」新会長に日吉の青さん、最大町内会でサイト開設の実績も(2025年4月23日)

・【前年記事】港北区最南端の篠原地区、仲手原の斉藤さんが新会長就任で“より良い街に”(2025年6月20日)

<港北区連合町内会>公式サイトを全面刷新、スマホ対応し街の話題もタイムリーに(2020年10月1日)

【参考リンク】

港北区連合町内会公式サイト

港北区連合町内会は令和8(2026)年度の体制で活動を開始しました(同)

港北区自治会町内会のご案内(同)※PDFファイル

横浜市港北区地域の研究~第91回 神様になった名馬「いけずき」(シリーズ『わがまち港北』~大倉精神文化研究所)