築90年以上が経過した大倉山記念館(大倉山2)の維持管理や研究に役立てようと、内外を360度カメラやドローンを使って立体的な三次元モデル(3Dデータ)化し、デジタルデータ公開へ向けた取り組みが始まりました。
ドローンなどを使った建物の診断と新たな維持管理の方法を研究するため今年(2026年)1月から本格活動をスタートした「建物デジタル診断研究会」(事務局:新横浜2、内山岳彦代表)と公益財団法人大倉精神文化研究所(大倉山2)が共同で実施するものです。
建物デジタル診断研究会は、株式会社エー・エス・ディ(新横浜2、内山岳彦社長)と、株式会社ジャスト(青葉区あざみ野南2、角田賢明社長)、合同会社INVAPL(インバプル、新横浜2、三嶋滋憲代表)の3社が一般社団法人横浜市建築士事務所協会(中区北仲通4)での活動を通じ、有志として結成に至ったといいます。
今月(2026年)1月19日に大倉山記念館の休館日を使って行われた三次元モデル化に向けた作業では、室内のあらゆる部屋を「スキャニングカメラ」を用いて上下左右前後と360度にわたって撮影。
屋外ではドローンを複数回にわたって最大145メートルの高さまで飛ばし、あらゆる角度から300枚近くの画像で建物を捉えるとともに、大倉山記念館の上空から見える港北区周辺の風景も記録。
この日は曇天で富士山の姿は映らなかったものの、普段は見られない高さから“鳥の眼”で捉えた大倉山記念館の姿や街の映像に見学していた関係者から感嘆の声が上がっていました。
大倉精神文化研究所の平井誠二理事長は「独特の様式で1932(昭和7)年に竣工した大倉山記念館は、建物に興味を持つ方や専門家が訪ねて来られることも多い。これまで存在しなかった3Dデータを公開することで研究にも役立てるはず」と話します。
建物デジタル診断研究会と大倉精神文化研究所では、春ごろをめどにデジタルアーカイブとして何らかの形で公開を予定しているとのことです。
【参考リンク】
・株式会社エー・エス・ディ「歴史的建造物『横浜市大倉山記念館』を ドローン等でデジタルアーカイブ化」(2026年1月13日公開)
・横浜市大倉山記念館の案内ページ(港北区)
・公益財団法人大倉精神文化研究所(大倉山記念館を建設した大倉邦彦が設立した哲学・宗教・歴史などの研究所)




