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今年は戦後80年俳優・五大路子さんらによる朗読劇や、全国優勝を果たした合唱部も出演、地域の話題を集めることになりそうです。

今年(2025年)で41回目の開催となる「大倉山秋の芸術祭」(同実行委員会主催、田村悦臣代表)は、1985(昭和60)年からの歴史を重ね、今年でちょうど40年

今年(2025年)で41回目の開催となる「大倉山秋の芸術祭」の案内チラシ(主催者提供)

今年(2025年)で41回目の開催となる「大倉山秋の芸術祭」の案内チラシ(主催者提供)

きょう10月29日(水)から11月3日(月・祝)まで「美術展」、演奏会やステージなどの「イベント」を31日(金)から3日まで、横浜市大倉山記念館(大倉山2)で開催します。

31日(金)16時からは、戦後80周年に届ける「特別企画」として、朗読劇「真昼の夕焼け」公演をホールで開催します(2000円、高校生以下1000円。事前予約要、状況により当日券の発売可能性もあるとのこと※10月29日10時現在、当日券は10枚ほど予定とのことです)。

10月31日(金)16時から戦後80周年に届ける「特別企画」として、朗読劇「真昼の夕焼け」公演の案内

10月31日(金)16時から戦後80周年に届ける「特別企画」として、朗読劇「真昼の夕焼け」公演の案内(主催者提供)

港北区内在住の俳優・五大路子さんが主宰する、1999(平成11)年に「横浜から演劇を」との想いで旗揚げしたという「横浜夢座」が登場、第二次世界大戦末期の1945(昭和20)年5月29日に起こった「横浜大空襲」についての実話を描いた作品を演じる予定です。

また、11月1日(土)11時からと12時からは、第78回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の中学生部門で「全国優勝」に該当する金賞と最優秀の文部科学大臣賞を受賞した横浜市立大綱中学校(大倉山3)の合唱部が、館内のギャラリー中庭に登場。

「大倉山秋の芸術祭」の案内チラシ裏面。多彩なステージや発表、体験などが予定されている(主催者提供)

「大倉山秋の芸術祭」の案内チラシ裏面。多彩なステージや発表、体験などが予定されている(主催者提供)

3年生が引退しての「新チームお披露目」として、約40人の編成で、間にトークをはさみ合唱を行う予定。曲目は大綱中学校の校歌や「港北の空と丘」、「空をかついで」の3曲を予定しています。

また、ギャラリーでの公募による「美術展」には、“力作ぞろい”だという絵画や工芸、写真や書などを展示するほか、同時に「WEB美術展」の開催も予定しているとのこと。

今回も大倉山商店街(大倉山エルム通り)から送迎車の運行を予定(主催者提供)

今回も大倉山商店街(大倉山エルム通り)から送迎車の運行を予定(主催者提供)

大倉山記念館内の大倉精神文化研究所(平井誠二理事長)では、戦時中の1944(昭和19)年夏から翌年(1945年)8月の終戦まで、日本海軍の気象情報を扱った機関「海軍気象部」の分室が移転し、業務を行っていたことから、戦後80年を記念しての関連資料などの研究成果の展示を行います。

今回も、クラシックや吹奏楽、ジャズなどの演奏やダンス、体験プログラムなども盛りだくさんの企画を用意しており、同実行委員会の田村直子さんは、「戦後80年続いた平和な社会、そして日々が、いつまでも続くことを願っています」と、今回のイベントに込めた“平和”への想いを披露。開催期間の多くの来場を広く呼びかけています。

「大倉山秋の芸術祭」ホームページもリニューアルされた

「大倉山秋の芸術祭」ホームページもリニューアルされた

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

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・【前年記事】大倉山秋の芸術祭は40回記念、記念館の歴史展示や“和”満喫の特別企画も(2024年10月28日)

・【過去記事】大倉山の秋彩る「芸術祭」は11月1日(水)から5日間、“城”の歴史継ぐ特別企画も(2023年10月30日)※「横浜夢座」が出演

30周年の「港北芸術祭」が集大成、俳優・五大路子さんが9月9日(土)公演(2023年9月5日)※朗読劇「真昼の夕焼け」について

<港北舞台の文芸作品3>愛と悲劇と女性の舞台に選ばれた「大倉山」(前編)(2024年8月26日)※「海軍気象部」と大倉山について

【参考リンク】

大倉山秋の芸術祭公式サイト