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エピックタワー新横浜

2025年も港北区内の株式上場企業に動きが見られます。8月に1社が上場を廃止し、今週末の11月1日には1社が都内へ移転する一方、同4日には新横浜企業の新規上場が決まっており、区内の上場企業数は1社減って26社となる予定です。

新横浜駅前の宮内新横浜線(セントラルアベニュー)に面して建つ太田興産ビル新横浜(10月21日)

8月18日に東証スタンダード市場への上場を廃止したのは、新横浜駅前の太田興産新横浜ビル(新横浜2)に本社を置く株式会社サンオータス(北野俊社長)。

1951(昭和26)年に鶴見区で設立された同社はガソリンスタンド運営やレンタカー事業、海外車の販売会社などを運営し、1992(平成4)年から新横浜に本社を置いています。

上場廃止は、サンオータスの筆頭株主で創業家が運営する太田興産株式会社(新横浜2、北野淳子社長)による株式の非公開化(MBO=マネジメント・バイアウト)によるものです。

宮内新横浜線(セントラルアベニュー)のウィンズ新横浜などの並びに建つ共立新横浜ビル(10月21日)

本社移転を予定するのは、新横浜2丁目の共立新横浜ビルに本社を置く東証スタンダード上場企業の株式会社ソフィアホールディングス(飯塚秀毅社長)。11月1日に浜松町駅に近い東京都港区へ本社を移す計画です。

傘下のソフィア総合研究所やソフィアデジタルなどインターネット・通信関連の事業を中心とする同社は、新型コロナ禍によるテレワークの進展で、固定費の削減などを目的に2020年12月に都内の飯田橋から新横浜へ移転していましたが、約5年で都内へ戻る形となりました。

環状2号線沿い、横浜アリーナの真正面付近に建つ20階建てのエピックタワー新横浜(EPIC TOWER SHIN YOKOHAMA)(2025年1月)

一方、ベンチャー企業向けという位置付けの東証グロース市場へ11月4日に上場するのは、新横浜3丁目の「エピックタワー新横浜(EPIC TOWER SHIN YOKOHAMA、旧リコー新横浜事業所跡の20階建てビル)に本社を置くNE(エヌイー)株式会社(比護則良CEO)です。

同社は小田原市でスマートフォンアクセサリー事業などを展開する上場企業Hamee(ハミィ)株式会社のEC支援を担う子会社として2022年5月に独立。ネットショップの受注管理などを自動化する「ネクストエンジン」と名付けたプラットフォーム事業を主力としています。

11月4日に東証グロース市場へ上場するNE(エヌイー)株式会社の公式サイト

今年1月には新卒採用の拡大などを目的に親会社のある小田原市からエピックタワー新横浜へ本社を移していました。

港北区内に本社を置く企業の新規上場は、株式会社ソシオネクスト(新横浜2、野村不動産新横浜ビル)が2022年10月に最上位の東証プライム市場へ上場して以来、3年ぶりとなります。

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【参考リンク】

株式会社サンオータス「当社株式の上場廃止のお知らせ」PDF、2025年8月15日)

株式会社ソフィアホールディングス「本店移転に関するお知らせ」PDF、2025年9月24日)

NE株式会社「東京証券取引所グロース市場への上場承認に関するお知らせ」(上場日は2025年11月4日を予定)