旧港北区時代の面影を残す貴重な旧家で年に一度だけの公開日です。
市営地下鉄グリーンライン・川和町駅近くの歴史的建造物「中山恒三郎(つねざぶろう)家」が今月(2025年)10月19日(日)に一般公開されます。
同家を管理する有限会社中山松林甫(しょうりんぽ)と、横浜市歴史博物館などを運営する横浜市ふるさと歴史財団が主催する年に一度の“見学デー”で、当日は同家の現当主や、歴史博物館などの学芸員が常駐し、建物の歴史や展示物に関する質問に対応する予定です。
中山恒三郎家は「都筑(つづき)郡」の中心地として明治期から栄えていた川和の町で江戸期から続く旧家。
かつて菊園「松林圃(しょうりんぽ)」を敷地内に置き、明治期には1500種の菊を栽培し宮内省(現・宮内庁)にも献上するなど、明治から大正期、昭和の戦前まで“川和の菊”として関東一円に広く知られる存在でした。
今年の公開日には、皇族が観菊に訪れた際に宿泊場所とした横浜市認定歴史的建造物の「書院」の内部見学ができるほか、「諸味蔵(もろみぐら)」では同家で保管されている貴重な民族資料類の一部や、整理作業の様子も公開される予定です。
公開時間は10時から15時までで、事前の予約は不要。中山恒三郎家へは、川和町駅から一本道の横浜上麻生道路(バス通り)をららぽーと横浜方面へ10分ほど歩くか、新横浜駅からは東急バス「市03系統」で「川和団地下」バス停から徒歩約2分でアクセスが可能です。
【関連記事】
・<歴史博物館>旧港北区域の5カ村に見る明治・大正風景、12月15日まで企画展(2024年11月25日、旧港北区について)
【参考リンク】
・中山松林甫(しょうりんぽ)(中山恒三郎家の案内ページ)
・2025年10月19日(日)10:00~15:00実施「令和7年度 中山恒三郎家公開」の案内(横浜市歴史博物館)
・川和町「中山恒三郎家」の場所(グーグルマップ、東急バス「市03」「市43」と市営「73系統」のバス停「川和団地下」からすぐ。バス通りから丘の上にある同家までは上り坂、川和保育園が目印)



