秋から最大で20円上がることになります。
東急バス株式会社(東京都目黒区)は今年(2025年)10月1日(水)に普通運賃(東京都内・横浜市内・川崎市内)を現在の230円からICカード使用時は240円、現金の場合には250円とするなどの改定申請を行ったと発表しました。
5月30日に国土交通省関東運輸局に申請したもので、東急バスによると、昨年(2024年)3月に運賃額を220円から230円に引き上げたものの、業界全体で続く深刻な乗務員不足と路線網の維持、物価高や迫られる車両・設備の更新などからバス事業における原価の大幅増加が避けられないと判断。
現在の230円から実施運賃を平均4.46%改定し、現金支払いでは250円(+20円)とする一方、スムーズな運行を目的としてICカードでの支払い時は240円(+10円)としました。

実際に適用する「実施運賃」は現金250円(現行比+20円)・ICカード240円(同+10円)、通勤定期券(1カ月)は1万800円(同+510円)などだが、申請の中身は、事業者が設定できる最大の「上限運賃」を平均10.92%の改定とし、普通運賃を260円、通勤定期券は1カ月1万1700円などとしている(東急バスのニュースリリースより)
通勤定期券は現在の1カ月1万290円から1万800円(+510円)とするなどの内容で、通学定期券の改定は家計負担を考慮し、前回同様に見送るとのこと。
10月からICカード運賃が240円となった場合、一部区間で並走する臨港バス(川崎鶴見臨港バス)とは同額(現金の場合は東急バスが10円高)になりますが、横浜市営バスは220円の運賃を維持しており、ICカードで20円、現金なら30円の差が付くことになります。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・東急バスの運賃は「230円」に、2024年3月から値上げを国に申請(2023年12月1日、昨年春に10円引き上げられている)
・臨港バスの運賃は「240円」に、2025年3月18日から値上げを申請(2024年12月9日、臨港バスは今年春に引き上げ)
【参考リンク】
・乗合バス路線の上限運賃改定(川崎市内)申請および実施運賃変更(東京都内、川崎・横浜市内)届出について(2025年5月30日)