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今年も港北区内の26校「交通安全教室」を開催。3校では横浜市営バスも参加し、交通事故を防ぐ大切さを伝えます。

横浜市港北区(大豆戸町)が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:竹下幸紀港北区長)は、今年度(2025年度)の「はまっ子交通あんぜん教室」を、先月4月24日(木)の小机小学校(小机町)からスタート。

「鳥山」バス停にも近い城郷小学校(鳥山町)で「はまっ子交通あんぜん教室」を開催。今年度(2025年度)は3校で予定されている横浜市営バスの来校も。横浜F・マリノスの公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のくるみさん(写真)・ふうさんも教室の担い手に

「鳥山」バス停にも近い城郷小学校(鳥山町)で「はまっ子交通あんぜん教室」を開催。今年度(2025年度)は3校で予定されている横浜市営バスの来校も。横浜F・マリノスの公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のくるみさん(写真)・ふうさんも教室の担い手に

今年度着任したばかりの横浜市営バス港北営業所の小川所長が「市営バスクイズ」としてバスの長さは約11m、幅は約2.5m、高さは約3mもあることを子どもたちに伝えていた

今年度着任したばかりの横浜市営バス港北営業所の小川所長が「市営バスクイズ」としてバスの長さは約11m、幅は約2.5m、高さは約3mもあることを子どもたちに伝えていた

きのう5月15日(木)開催の城郷小学校(須藤善秀校長、鳥山町)も含み、区内26校の「小学校」のうち9校ですでに完了、残る17校でも6月中の終了を目指し行う予定です。

交通事故が最も多い年齢層にあたる小学校1年生を対象とした「安全な歩き方教室」や、自転車に乗車する機会が増える3年生または4年生が一緒に体験する、ヘルメット着用を呼び掛ける「ヘルメット実験」も行っています。

アネスト岩田株式会社(新吉田町)の渡辺さんと三矢さんが、同社の主力商品の「スプレーガン」(今回は他社商品とのこと)で暑さ対策のミストを児童に吹きかけるプレゼントも

アネスト岩田株式会社(新吉田町)の渡辺さんと三矢さんが、同社の主力商品の「スプレーガン」(今回は他社商品とのこと)で暑さ対策のミストを児童に吹きかけるプレゼントも

衝突や落下の衝撃から「ヘルメット」が頭を守ることを伝える実験。水風船ははじかれても割れることはなかった

衝突や落下の衝撃から「ヘルメット」が頭を守ることを伝える実験。水風船ははじかれても割れることはなかった

また、自動車車両を使用しての「死角・巻き込み・制動・衝突実験」や、実際に自転車に乗車しての「自転車の安全な乗り方教室」も採り入れるなど、広々した校庭を道路に見立てた“体験型”での特別授業としてのプランを実施しています(雨天時は体育館での実施となるなど、天候により実施内容が異なります)。

城郷小学校を含む3校では、横浜市交通局港北営業所(大豆戸町、小川武志所長)の「横浜市営バス」車両が来校しての「死角・巻き込み」実験の実施を計画。

バスの運転席からは子どもたちが見えない角度や場所が多いことを実験

バスの運転席からは子どもたちが見えない角度や場所が多いことを実験

「内輪差」の実演では、マリノスケがバスと接触、危険な状況に

「内輪差」の実演では、マリノスケがバスと接触、危険な状況に

同小学校で参加した約190人の1年生と3年生児童、ボランティアで教室の運営を手伝った保護者らは、校庭内を走る路線バスの危険性を体感、運転席からの「死角」で周囲にいる多くの子どもたちの姿が確認できないことや、前輪と後輪の位置が異なり後輪にひかれる可能性がある「内輪差」の実演で、「横断歩道での信号待ちの際には、前の方には立ってはいけない」といった“身を守る”方法をリアルに学んでいました。

今回も、竹下港北区長をはじめ、同対策協議会の事務局を置く港北区地域振興課の担当者や、司会進行役を担った港北警察署交通課の署員、港北交通安全協会の職員やボランティア、横浜F・マリノスの社員や公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のメンバーが来校。

「内輪差」をペットボトルで実験、バリバリとつぶれるペットボトルがその危険性を子どもたちに伝えていた

「内輪差」をペットボトルで実験、バリバリとつぶれるペットボトルがその危険性を子どもたちに伝えていた

時速30kmで走行する車がブレーキをかけてからストップできるまでの距離も12mとなった。ダミー人形がはじき飛ばされるという衝撃シーンも

時速30kmで走行する車がブレーキをかけてからストップできるまでの距離も12mとなった。ダミー人形がはじき飛ばされるという衝撃シーンも

F・マリノスの「オフィシャルパートナー」アネスト岩田株式会社(新吉田町)の渡辺貫矢さん三矢桃子さんも実施に協力、同社の主力商品の「スプレーガン」から、暑さ対策のミストを児童に吹きかける“アトラクション”(今回は他社商品を使用)や、「ヘルメット実験」の実演を行うなど、子どもたちのためにと笑顔を絶やさず、大切な学びの場を盛り上げていました。

昨年度(2024年度)には、雨天などで中止となった2校を除く24校で同教室を行うことができたといいますが、 昨年(2024年)10月、港北区内の日吉地区で、自転車に乗車していた小学校2年生の男児が大型車両にはねられて死亡する事故が発生しています。

自転車の運転においても着用が義務化された「ヘルメット」を、「港北区安全安心大使」マリノスケもしっかりかぶって自転車の乗り方の見本を披露。港北警察署の担当者は、ボランティアで来訪していた保護者らにもヘルメットの着用を呼び掛けていた

自転車の運転においても着用が義務化された「ヘルメット」を、「港北区安全安心大使」マリノスケもしっかりかぶって自転車の乗り方の見本を披露。港北警察署の担当者は、ボランティアで来訪していた保護者らにもヘルメットの着用を呼び掛けていた

この日は竹下港北区長も来校し、鶴見区地域振興課の担当者も「大掛かりなイベント」として実施されている教室を知るためにと視察に訪れていた。港北警察署のトラックには横浜F・マリノスから寄贈されたという横断幕も掲出されていた

この日は竹下港北区長も来校し、鶴見区地域振興課の担当者も「大掛かりなイベント」として実施されている教室を知るためにと視察に訪れていた。港北警察署のトラックには横浜F・マリノスから寄贈されたという横断幕も掲出されていた

「交差点では必ず一時停止左右を見てからわたる」といった基本的な安全対策から、車からも見やすい「手を上げる」行動など、日頃からの子どもたちへの指導はもちろん、印象深いシーンとしての同教室での学びは、これからも価値ある取り組みとして、継続的に行われていくことが望まれます。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

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・【前年記事】猛暑対策で「交通あんぜん教室」4月スタート、マリノスケ登場のオリジナル動画も(2024年4月24日)※スタート時期を早めることで昨年度(2024年度)は2校の中止にとどまる成果を上げることができた

“熱中症対策”で中止を防げるか、港北区内小学校「交通安全教室」がキックオフ(2023年5月10日)

港北警察署が「学びの場」に、子どもの事故倍増で初の“臨時”交通安全教室(2023年7月19日)

【参考リンク】

はまっ子交通あんぜん教室(港北区地域振興課)

マリノスケが教えてくれる!児童向け「はまっこ交通安全教室」(港北映像ライブラリ)※20分40秒

交通安全落語(同)※田代沙織さんによる「高齢者向け」大人向けの動画も公開。15分47秒