「港北区民」は“観覧料無料”となる1日、新羽・西方寺の特別展示で地域の文化財や歴史を知り学ぶことができそうです。
地下鉄ブルーライン・グリーンラインのセンター北駅から徒歩5分の横浜市立歴史博物館(都筑区中川中央1)は、あす(2025年)5月10日(土)を「港北区民デー」とし、横浜市港北区に在住者を対象に観覧料無料で招待します。
博物館の受付で住まいがわかる証明書の提示を行うことでの入館が可能となっています。
1995(平成7)年1月31日にオープンした同館は、今年で開館30周年。
原始時代から開港期までを中心とする約3万年の市域の歴史を扱う博物館としての役割を担(にな)ってきました。
現在、30周年記念特別展「横浜の文化財〜まもり伝える地域の記憶」を4月26日(土)から開催しており、現在、パート1(Part1)企画として、「修復」をテーマとした展示を6月2日(月)まで行っています。

30周年記念特別展「横浜の文化財〜まもり伝える地域の記憶」の開催にあわせ「港北区民デー」の5月10日(土)の実施を伝える案内チラシ。西方寺にまつわる特別展示についても紹介されている(港北区連合町内会サイト)
「港北区に伝わった文化財」として、新羽町の「西方寺」で毎年10月に行われている、江戸時代から伝わる市指定無形民俗文化財「注連引き百万遍(しめひきひゃくまんべん)」で使われる道具を展示。
また、最近の修理により、黄金色の屋根を取り戻したという、市指定文化財の「本堂」で行われた作業のようすを、修理によって明らかになった新情報とともに紹介するとのことで、一見の価値がありそうです。
なお、今月5月24日(土)と25日(日)には、周辺エリアの都筑文化センター「ボッシュホール」(都筑区中川中央1)や大塚・歳勝土(さいかちど)遺跡公園・都筑民家園(同)とも連携した「第3回歴史未来フェス」を開催する予定で、一部参加費が必要なイベントを除き、記念特別展も含めた入館が無料になるとのこと。
また、期間を問わず、毎週土曜日であれば、小学生から高校生までの学生は観覧料が無料になるとのことで、特に子どもたちにとって地域の歴史を知り学べる特別な機会を有効に活用したいものです。
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・【前回記事】<歴史博物館>旧港北区域の5カ村に見る明治・大正風景、12月15日まで企画展(2024年11月25日)※かつて「港北区」だった青葉区と都筑区が11月に区制30周年を迎えたことを記念した企画展
・【歴史まち歩き】長い歴史と篤い信仰「新羽」、丘陵の史跡を歩く(2022年1月21日)※西方寺や「注連引き百万遍」についての詳述も
【参考リンク】
・開館30周年記念特別展「横浜の文化財 Yokohama Heritage〜まもり伝える地域の記憶」(横浜市歴史博物館)※9時から17時まで開館、観覧料や休館日についての案内も
・横浜市歴史博物館のアクセス情報(センター北駅から徒歩5分)