2027年、国際園芸博の年に国際会議も開かれます。
横浜市国際局は2027年8月から9月の1週間にわたって横浜市内で「アジア・太平洋都市フォーラム(APUF=Asia-Pacific Urban Forum)」の開催が決まったと発表しました。
このアジア・太平洋都市フォーラムは、60超の国が加盟する「国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP=エスキャップ)」(本部:タイ・バンコク)が主催する国際会議で、1993(平成5)年にバンコクで開かれたの第1回を皮切りに、4年から5年に1回のペースでアジア各都市で開催。
前回は2023年10月に韓国・水原(スウォン)市で開かれており、日本での開催は9回目にして初となります。
同フォーラムは、持続可能な都市開発の支援を目的とし、前回の実績で見ると「都市計画・国土計画」や「都市の気候変動対策」、「都市金融」、「包摂的都市デジタル化」といったテーマを設定し、行政関係者や国際機関、金融機関、学会、企業などの担当者が議論。
横浜市国際局によると第9回フォーラムは現時点で2027年8月から9月にかけての1週間が予定され、約4000人が参加する見通しだといいます。

4月にタイ・バンコクで開かれた国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第81回総会で山中市長がビデオメッセージを通じて「アジア・太平洋都市フォーラム(APUF)」開催への決意表明を行った(横浜市のニュースリリースより)
国際園芸博覧会「GREEN×EXPO(グリーンエクスポ)2027」(2027年3月19日~9月26日)の期間とも重なることから、山中竹春市長は「同時期に開催される『GREEN×EXPO 2027』の相乗効果を生み出せるよう尽力してまいります」とのコメントを発表しています。
横浜市は1982(昭和57)年に国連と共同で「第1回アジア太平洋都市会議(Y’LAP)」を開いたことを契機とし、1987(昭和62)年には「シティネット(CITYNET=アジア太平洋都市間協力ネットワーク)」という都市間で連携する国際組織が発足し、2013(平成25)年までは市内に事務局が置かれ、運営の中核的な役割を果たすなど都市間連携を積極的に行ってきた歴史があります。
なお、今年は8月20日(水)から22日(金)まで2019年8月の第7回以来となる「第9回アフリカ開発会議(TICAD 9=ティカッド・ナイン)」の開催がパシフィコ横浜で予定されており、大型の国際会議が横浜市で相次いで行われる形となりました。
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・大阪万博の次に控える横浜瀬谷「国際園芸博」、2027年3月の開幕まで2年切る(2025年4月14日)
【参考リンク】
・国連の主要機関が開催する国際会議「アジア・太平洋都市フォーラム(APUF)」の日本初開催が決定(横浜市国際局、開催は2027年8月~9月)
・シティネット事業(横浜市が大きな役割を果たしてきた都市間連携「アジア太平洋都市間協力ネットワーク」の取り組みについて)
・第8回「アジア・太平洋都市フォーラム(APUF)」(韓国・水原市)の公式サイト(前回2023年開催時、英語と韓国語)