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新羽駅前ツツジは早くも満開に。港北区内ではゴールデンウイーク(GW)中にも見ごろを迎えることになりそうです。

横浜市港北区周辺などで、街を彩る常緑低木の樹木・ツツジの花。今年は例年より早めの開花が見られるものの、同じスポットでも日当たりでの差が大きく見られる傾向にあるようです。

北新横浜駅前「エスポット」・宮内新横浜線側のツツジは6、7分咲きくらいの開花状況だった(4月22日)

北新横浜駅前「エスポット」・宮内新横浜線側のツツジは6、7分咲きくらいの開花状況だった(4月22日)

国土交通省国土技術政策総合研究所(土木分野=茨城県つくば市)の2022年の調査によると、日本国内の街路樹のうち、高さが3メートル未満の「中低木」では、全国で4割超と、最大の比率を占めるという「ツツジ類」の樹木

1987(昭和62)年の調査以降、35年間で2.4倍増加、総本数の約4割を占めるに至った人気の街路樹だとされています。

新羽駅前の宮内新横浜線沿い(新羽駅東側交差点)の一角ではツツジが早くも「満開」に(4月22日)

新羽駅前の宮内新横浜線沿い(新羽駅東側交差点)の一角ではツツジが早くも「満開」に(4月22日)

同研究所によると、「花の美しさに加えて病虫害に強く、強剪定(きょうせんてい=多く木の枝を切り落とすこと)に耐えて管理が容易であることなどが考えられる」と、ツツジが多く植栽されてきた状況を解説。

近年では樹木の老朽化などから伐採されることも増え、全体には本数の減少がみられているといいます。

日本国内の街路樹のうち高さ3m未満の「中低木」では全国最大の比率を占める「ツツジ類」。堂々と花を咲かせる様はその風格を備えているかのよう(4月22日)

日本国内の街路樹のうち高さ3m未満の「中低木」では全国最大の比率を占める「ツツジ類」。堂々と花を咲かせる様はその風格を備えているかのよう(4月22日)

横浜市道路局施設課によると、市内の街路樹として植えられた主なツツジの種類は、長崎県平戸市が由来とされる「ヒラドツツジ」や、ヒラドツツジ系でツツジの中では一番花が大きいとされる「オオムラサキツツジ」、他のツツジより1カ月ほど遅れて5月中旬から咲くという「サツキツツジ」(別名「サツキ」)などとなっており、毎年、開花期を終えた6月から7月頃に1年に1回の剪定を実施。

芽が着く前に剪定を行うことで、翌年の花が無事、大きく、そして美しく花開くようにと、毎年の作業を行っているといいます。

「新田緑道」バス停付近(新羽町)では日当たりで咲き具合がはっきり異なっていた(4月22日)

「新田緑道」バス停付近(新羽町)では日当たりで咲き具合がはっきり異なっていた(4月22日)

植物の収集や展示、緑化の普及教育活動を行う「横浜市こども植物園」(南区六ツ川)で館長を務める中島恵さんは、「今年(2025年)は、日当たりのよい場所でのツツジの開花が早いように思います」と、4月に入ってから初夏を感じる気候もあるのか、例年より早く開花しているものもあると分析します。

それでも、「日当たりにもよるのか、同じ場所などでも咲いていないケースもあり、またさまざまな種類の違いによるのか、今年は特に咲き方がまばらにみえる傾向もあります」と、日当たりが良い場所は一斉に花開いているものの、つぼみのままの一角も同じエリアでみられると語ります。

そのまま宮内新横浜線を南下。白い花が先に咲くのか、「白い絨毯(じゅうたん)」の上を歩いているかのよう(4月22日)

そのまま宮内新横浜線を南下。白い花が先に咲くのか、「白い絨毯(じゅうたん)」の上を歩いているかのよう(4月22日)

新羽駅前の宮内新横浜線沿いや、日吉駅前綱島街道沿い(日吉本町1)では既に満開になっている場所もあり、ゴールデンウイーク期間中には、多く区内外で大きく花開いたツツジが街を彩る風景を楽しむことができそうです。

新横浜駅前公園(新横浜2)のさんかく橋が見える少年野球場付近ではツツジやハナミズキが咲き誇る姿も楽しむことができた(4月22日)

新横浜駅前公園(新横浜2)のさんかく橋が見える少年野球場付近ではツツジやハナミズキが咲き誇る姿も楽しむことができた(4月22日)

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の一部共通記事です

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【参考リンク】

植物紹介~オオムラサキツツジ(横浜市みどり環境局・環境活動支援センター)

植物紹介~サツキ(同)

横浜市環境活動支援センターのページ(横浜市みどり環境局)※保土ケ谷区狩場町の「横浜市児童遊園地」内にある横浜市唯一といえる緑や緑化などの活動支援機関。花と緑、農業に関するイベントや体験教室なども開講している

横浜市こども植物園公式サイト(公益財団法人横浜市緑の協会)※南区、保土ケ谷区、戸塚区にも近い横浜市の中心部近くにある。コムギの研究で著名な植物遺伝学者の木原均博士の研究所跡地に1979(昭和54)年6月23日、国際児童年を記念して開園した広さ約3.0ヘクタール(ha)の植物園。環境活動支援センターの管轄で、隣接地に「横浜市児童遊園地」があり、同協会が同じく指定管理者を務めている