見事な大逆転劇を見せ、3年目にして初の表彰台に立っています。
アネスト岩田株式会社(新吉田町、三好栄祐社長)による「アネスト岩田レーシング(ANEST IWATA Racing)」はきのう(2025年)4月13日に岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開かれた「スーパーGT(Super GT)」の第1戦(300キロレース)で、GT300クラスの2位に入りました。
スタート位置を決める前日の予選は、練習走行で好調だった41歳のベテラン・安田裕信(ひろのぶ)選手が担当しましたが、「なんだかうまく噛み合わなくて、合わせ込むことができなかった」と21位に沈みます。
雨のなかで始まった翌日の決勝は、チームで3年目を迎えたイゴール・オオムラ・フラガ選手が最初を担当し、21番手からスタートとなりました。
雨用のウエットタイヤのなかでも「ソフト目のものを履いた」(イゴール選手)といい、当初はタイヤが温まらず後方から抜かれてしまう厳しい展開も、雨が止んで路面が乾き始めてからは「安定していいペースを保って走ることができた」(同)と周回を重ね、50周目という路面が乾いた絶妙なタイミングでドライタイヤに換えて、安田選手に交代。
「こういう路面は得意ですし、そういう作戦ができるタイヤもあった」と安田選手が力走し、他の車が雨用からドライタイヤへ交換するために二度目のピットインを行うなか、既にタイヤ交換を終えているアネスト岩田・26号車はじわじわと順位を上げていきます。

アネスト岩田レーシングの「レクサスRC F(アールシー・エフ)GT3」は今季から新たなカラーリングとなり、カーナンバーも昨年までの「50」から「26」に変っている。26は1926(大正15)年の創業であることや、2026年に100周年を迎えるなどの意味があるという(2月23日)
他車のトラブルで72周目にフルコースイエロー(FCY=追い抜き禁止)からレースが再開した時点で3位にまで上がり、その後には1位と2位の車が接触するアクシデントも発生。この間に26号車が2番手に食い込み、そのまま2位でゴール。アネスト岩田は2023年のスーパーGT参戦後、初めての入賞(1位~3位)となりました。
安田選手の加入や車両のメンテナンス先変更など体制を一新して臨んだ初戦でいきなり表彰台に上がり、イゴール選手は「こんなに早く結果につながるとは思っていませんでした」といい、安田選手も「初チームの初レースで2位が獲れて本当に良かった」と喜びのコメント。
次回、5月3日(土)・4日(日)に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で行われる第2戦は、上位入賞者のハンディとして40キロのサクセスウェイト(重り)が課せられるなか、どこまで戦えるのか注目が集まります。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
【関連記事】
・アネスト岩田レーシング、創業100年へ体制一新で挑む3年目のスーパーGT(2025年2月25日、今年の体制について)
【参考リンク】
・ 2025年4月13日(日)「GT300 Round1 OKAYAMA」の順位(1位の65号車「K2 R&D LEON RACING」とは9.718秒差で26号車「ANEST IWATA Racing」が2位に入った)
・【第1戦 岡山:決勝日】決勝上位コメント/GT300(No.26 ANEST IWATA RC F GT3ほか)
・ファンの一票で決まる「J SPORTSベストパフォーマンス賞」について(第1戦岡山国際サーキットで最も票を集めたのは26号車だった)