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東横線へ乗り入れている古参車両が一新されることになるのでしょうか。

東武鉄道はこのほど、東急東横線にも乗り入れている東上線の「9000系(9000型)」と呼ぶ車両を置き換えるため、2026年から新型車両90000系(9万系)」を順次導入することを発表しました。

東横線の妙蓮寺駅~白楽駅間を走る東武東上線の「9000系」(イメージ、2023年)

東武東上線の9000系は、東横線内で「特急(Fライナー)」や「急行(10両編成)」として使われることが多い1981(昭和56)年に営業運転を始めたステンレス製の車両で、東横線内では最古参の部類に入ります。

東武鉄道では快適性・サービスの向上環境負荷の低減を図る、として9000系に代わる新たな車両の開発を決定。このほど、その概要が公表されたものです。

2026年から順次導入が予定される新型車両「90000(9万)系」のイメージ、舟運(しゅううん)の船底から着想を得たデザインだという(東武鉄道のニュースリリースより)

90000系(9万系)と名付けられた新型車両は、前部の丸みを帯びたデザインが特徴で、これは東上線沿線の荒川(埼玉県秩父市付近から流れ東京都江戸川区付近で東京湾に注ぐ)や新河岸川(しんがしがわ、埼玉県川越市付近から流れ東京都北区で隅田川に合流)で盛んだった「舟運(しゅううん)」をイメージしたものだといい、「今までにない印象に残る大胆な先頭形状」(東武鉄道)となりました。

また、環境負荷の面では、現在の9000系車両と比較して消費電力を40%削減できるといいます。

現時点で新型車両は東京メトロ線や東横線などへ乗り入れるかどうかは明らかにされていませんが、「高瀬舟(川船)」の船底から着想したという特徴的なデザインは注目を集めそう。

そして、かつて鶴見川でも舟運がさかんだった港北区域を走った際には、より親しみを感じさせる車両となるかもしれません。

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東急菊名駅で見かける「東武」の車両が40周年、メトロ旧型の次に古参(2021年11月9日、東京メトロの旧型車両は2022年4月までに運行を終えている)

・【過去記事】東武が新横浜線を熱くPR、新幹線乗り換えは「東京」より「新横浜」推し(2023年3月6日)

・【過去記事】東横線にも乗り入れ、「西武」の青い車両が登場30周年で記念乗車券(横浜日吉新聞、2022年5月27日、西武にも一定の年月を経た車両がある)

【参考リンク】

東武鉄道「2026年から東上線に新型車両90000系を導入します」PDF、2025年3月26日)

東武鉄道の「車両紹介」(東横線へ乗り入れる「9000型(9000系)」や「9050型」、オレンジ色の「50070型」といった各車両の紹介)