新羽の丘で20回目の「卒業記念植樹」を実施。歴代卒業生の“想いをつなぐ”取り組みで、中学校へと巣立つ卒業生を応援します。
新羽町に花と緑を増やす活動を行う「花の里づくりの会」(中山正会長)と、新羽丘陵公園愛護会(米山幸会長)は、先月(2025年)2月25日午後、横浜市立新羽小学校(新羽町)の6年生児童約70人を招いた卒業記念の「植樹祭」を開催。
同小学校や新羽中学校(同)が見渡せる、両校の向かいに位置する新羽丘陵公園(同)に、「花の里づくりの会」から贈られた「ミモザアカシア」の木の記念植樹を行いました。
2006(平成18)年3月に初めて実施されてから、今年でちょうど20回目となる記念の植樹祭。
この日は、竹下幸紀港北区長や、公園を管理する港北土木事務所の澤木勉所長、招かれた新羽地区の自治会・町内会長らが来園、これまで、卒業生が自分たちで選び決定してきたという、過去19年間の「記念樹」それぞれの成長を改めて確認し、青空が広がる好天となったこの日に植樹を無事に行えることを喜びます。
今回選ばれた「ミモザアカシア」の花言葉の一つには、「友情」の意味があるといいます。
2018(平成30)年から新羽中学校に副校長として着任、2021年から同小学校の校長として赴任した佐藤恵子さんは、「新羽地区の子どもたちは思いやりがあり、とても和気あいあい、優しい児童が多く、日々和やかに過ごしています」と、地域の人々による日頃からの見守りの成果もあるのか、“大人たちを信じている”という、素直な児童が多いと感じる、同小学校の子どもたちの特徴を語ります。
植樹を終えた児童たちには、「ここには歴代の卒業生が植えた記念樹が小学校を見守っています。卒業生をがんばってね、と応援しています」と、新羽の街の人々からの応援を“心の支え”とし、「ここで6年間過ごしたこと、いい仲間に支えられたという想いを大事にして、卒業式を迎えて巣立って行ってほしいと思います」と、卒業を控えた児童たちの未来を、あたたかな言葉で激励していました。
2年後の2027年4月には、創立50周年を迎える同小学校。
開校時の1977(昭和52)年4月に「一番景色が良い場所」ということで選ばれたという同小学校の立地、また、1997(平成9)年3月の同公園のオープン時には、「子どもたちにとって、とにかく目に見えるものを心の栄養になるから、いい景色を見せたいということで整備された」場所(佐藤さん)が、歴代卒業生の「心のふるさと」として、いつでも、いつまでも“戻って来られる場所”になることが望まれます。
(歴代記念植樹)(※)いずれも実施年
- 2006年「トキワヤマボウシ」
- 2007年「エゴノキ」
- 2008年「シデコブシ」
- 2009年「キンモクセイ」
- 2010年「ザクロ」
- 2011年「サンシュユ」
- 2012年「サルスベリ」
- 2013年「ハナミズキ」
- 2014年「紫モクレン」
- 2015年「ウメ」
- 2016年「カラタネオガタマ」
- 2017年「花桃」
- 2018年「アメリカザイフリボク」
- 2019年「クロガネモチ」
- 2020年「ハクモクレン(2本)」
- 2021年「オオデマリ(2本)」
- 2022年「しだれ梅 八重桜ピンク」
- 2023年「紅花まんさく」
- 2024年「ナンジャモンジャ」
- 2025年「ミモザアカシア」
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【参考リンク】
・公園案内 新羽丘陵公園(港北土木事務所)