新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

新横浜駅ビル内の店舗や事業所で構成する「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会」(事務局:新横浜ステーション開発株式会社内、新横浜2)は今月(2025年)2月20日に18回目となる総会を新横浜グレイスホテルで開きました。

新横浜駅ビルのテナントや入居企業などの関係者100人以上が参加して開かれた「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会(暴排連)」の総会(2月20日)

同連絡会は新横浜駅の駅ビル「新横浜中央ビル」が完成した2008(平成20)年に結成。商業施設「キュービックプラザ新横浜」で営業する97のテナントやオフィスフロアへの入居企業、ホテルなどビル内で活動する全事業者が会員として参画しています。

同連絡会で会長をつとめる新横浜ステーション開発の松尾啓史社長は、「連絡会の設立以来、暴力団など反社会的勢力にビル一丸となって対処し、この間に中央ビルで大きな事件や事故がなかったということはこの体制の取り組みを重ねてきた成果」と話します。

暴排連の会長をつとめる新横浜ステーション開発の松尾社長

今年にかけての年末年始東海道新幹線の利用者数に加え、キュービックプラザ新横浜でも1日あたりの売上も過去最高を記録した日があったといい、「2月6日には『ぐるめの森』もグランドオープンし、館内は非常に賑わっている。4月からは大阪・関西万博も始まり、多くのお客様が東海道新幹線をご利用いただくことになる。今後も関係機関と連携を密にし、安心・安全で快適にご利用いただける施設にしていきたい」と述べました。

総会に招かれた港北警察署笠佳孝署長は、「新横浜は暴力団からの用心棒代を徴収されやすい、そうした飲食店が多く存在していることから『神奈川県暴力団排除条例』により暴力団排除の強化地域に指定されている」と紹介。

あいさつする港北警察署の笠署長

新横浜周辺では最近、港北署の捜査員が不審な車両を発見して職務質問のうえ車内の探索を行っていたところ、車が急発進して捜査員が振り落とされ現役の暴力団員を殺人未遂などで逮捕する事件があったといいます。

この界隈でも暴力団員は徘徊しており、こうした厳しい環境下のなかで暴力団排除活動は大変なご苦労があると思う。このように多くの皆さんが組織で一体となって取り組む姿勢は港北警察署として大変心強い」と連絡会の活動に感謝の意を示しました。

暴排連のステッカーも制作している

神奈川県警から暴力団対策課の担当者を招いた研修も行われ、新横浜の周辺に置かれている指定暴力団の施設には全国から毎月第2日曜日などに関係者が集まっていることから、「暴力団幹部が新横浜駅を定期的に利用している。トラブルがあったらすぐに警察に連絡してほしい」とアドバイスしています。

総会では、前年の活動報告と新年度の活動計画が承認され、参加者が全員で「暴力団追放三ない運動プラス1(ワン)」の宣言を唱和しました。

【関連記事】

・【2022年の記事】暴力団排除の「特別強化地域」を選定、11月から新横浜など県内15カ所で(2022年10月27日)

【参考リンク】

改正神奈川県暴力団排除条例の趣旨・概要(神奈川県警、新横浜1~2丁目は特別強化地域)

暴力団対策法第9条で禁止されている27の行為(神奈川県警)