寒空を吹き飛ばすかの“熱き声援”が、新横浜公園の相撲(すもう)場に響きわたりました。
先週(2025年)2月22日(土)午後、「新横浜公園相撲場お披露目式」が同公園内中央広場(小机町)で開かれ、相撲場を寄贈した公益財団法人日本相撲協会所属・伊勢ヶ濱部屋の照ノ富士親方(元横綱)や後援会関係者、山中竹春横浜市長や横浜市みどり環境局が招いた来賓らが出席。
港北区内からも港北区連合町内会の代表者や港北区スポーツ協会の嶋村公(ただし)会長(神奈川県議会議員)、横浜市会議員や港北区相撲連盟所属の綱島、新羽、大倉山の3地区の相撲関係者らも招かれ、土俵が完成披露した喜びを分かち合っていました。
お披露目式に招かれた「綱島子どもすもう大会」大会会長で綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長は、「土俵が新横浜にできると思っていなかった。これからまた新たな相撲取りが育つといいなと思っています」と、相撲場寄贈の一報に大いに驚いたと語ります。
新羽地区で「子どもすもう大会」を開催する新羽地区相撲連盟の吉田惠三会長は、「大変素晴らしい土俵で驚いています」と、その土俵の立派さ、その美しさをまずは称えます。
そして「港北区相撲連盟としては、この土俵をわれわれが今後どう使うか、子どもにとっても、大人にとっても、どのようにより素晴らしい場にしていくかが一番のこれからの課題」と、自分たちに課せられた課題としての相撲場の活用への想いを巡らせます。
綱島は綱島小学校(綱島西3)、新羽には新羽小学校(新羽町)と、それぞれ地元の小学校内に屋根付きの相撲場があるものの、屋外に唯一土俵を置き、大会開催の都度整備を行っている大倉山地区相撲連盟の飯島勉事務局長は、「この土俵を有効活用できて、立派な大会が開けるといいなと思っています」と、屋根もあり、常設・整備されている相撲場の存在感を実感するかの感想を寄せていました。
神奈川県出身者では唯一の横綱で、戦前の大相撲で活躍した日吉出身の「武蔵山」の研究を行う、大倉精神文化研究所(大倉山2)図書館運営部長(研究員兼任)の林宏美さんや、4月26日(土)に大相撲春巡業「横浜アリーナ場所」を開催する株式会社横浜アリーナ(新横浜3)の寺田秀治さんも来場。
「港北区における相撲に関する伝統や歴史を語り継いでいくことができれば」(林さん)と、会場を取り囲む多くの相撲ファンとともに、照ノ富士親方のあいさつや「ちびっこ相撲」、模範稽古などの様子を熱きまなざしで見守っていました。
横浜市に寄贈された土俵場は、新横浜公園内で管理が行われる予定とのことですが、寄贈した照ノ富士親方(後援会)による稽古や大会の開催といった土俵の活用も構想されているとのこと。
港北区から新たな関取、そして大関、横綱といった未来の相撲界のスーパースターが誕生する日を楽しみにしたいところです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・照ノ富士親方から横浜の子どもたちへ「新横浜公園相撲場」のお披露目式を開催します(横浜市記者発表資料)(みどり環境局公園緑地管理課)