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地元を知り、恩返しする機会にと、地元・新羽高校の高校生約30人が地域の清掃活動に参加。「鶴見川にゴミを捨てないで」と呼び掛けます。

新羽地区での美化活動を行う横浜市の「環境事業推進委員」が主催し行う年1回の清掃活動を実施する際、地域から神奈川県立新羽高校(新羽町)に、地元側から活動への参加を打診。

新羽高校にも近い新羽町南町内会の会館前に生徒約30人や教員、地元の「環境事業推進委員」が集合した

新羽高校にも近い新羽町南町内会の会館前に生徒約30人や教員、地元の「環境事業推進委員」が集合した

高校生1、2名による協力参加は2020年度の開催時から行われてきたといい、学校グループ単位での参加は昨年度(2023年度)からスタート。2023年12月の前回実施時には同校の生徒約10人が参加していました。

この日(2025年)2月24日(月・休)の開催時は、同校にも近い新羽町南町内会の会館前(新羽町)に朝10時に参加者が集合。

浅倉会長からこの日の「ごみ拾い」のスケジュールなどについて説明。勝俣校長、瀧川副校長も参加していた

浅倉会長からこの日の「ごみ拾い」のスケジュールなどについて説明。勝俣校長、瀧川副校長も参加していた

今回は、勝俣正(ただし)校長瀧川美樹副校長のほか、クラス担当やボランティア活動担当、部活担当教員3人も参加し、3つのグループに分かれて鶴見川河川敷周辺エリアでの「ごみ拾い」を行いました。

この日の最高気温が10.1度(13時30分)、7.7メートルの北風(横浜市・横浜地方気象台)が吹く厳しい寒さの中、地域の人々とともに清掃活動を行う時間を過ごしていました。

新羽町南町内会館前の「亀の甲橋」交差点から3つのグループに分かれて河川敷へ向かっていた

新羽町南町内会館前の「亀の甲橋」交差点から3つのグループに分かれて河川敷へ向かっていた

日産スタジアムの対岸での「ごみ拾い」を行った

日産スタジアムの対岸での「ごみ拾い」を行った

同町内会の渡部(わたなべ)隆夫さんは半世紀以上この地に住まい地域活動も行う。「新羽小学校学援隊として小学生が通った後、高校生の見守り活動も行っています」と、17年来、一緒に見守り活動を行い、亡くなったという「愛犬チロ」のバッジを胸に、この日も子どもたちへの熱い想いを語っていた

同町内会の渡部(わたなべ)隆夫さんは半世紀以上この地に住まい地域活動も行う。「新羽小学校学援隊として小学生が通った後、高校生の見守り活動も行っています」と、17年来、一緒に見守り活動を行い、亡くなったという「愛犬チロ」のバッジを胸に、この日も子どもたちへの熱い想いを語っていた

勝俣校長は、「地域へ“恩返し”するという気持ちで参加することを決めました」と、今年度は30クラス1100人を超える全校生徒に呼び掛けを行ったところ、約30人の参加に至ったことを喜びます。

3つのグループはそれぞれ町内会会館前の亀甲橋北岸(北側)から川の曲がり角となっている「大曲」までの東側と、新羽高校にも近いエリアまでの西側まで約1時間の清掃活動を実施、最後は会館内での懇親のひとときを過ごし、生徒と地域の人々が交流を深める“あたたかな”時間を共有しました。

鶴見川の新羽(対岸は新横浜・大豆戸・大倉山付近)までの区間でこれだけの大量のゴミが集まった

鶴見川の新羽(対岸は新横浜・大豆戸・大倉山付近)までの区間でこれだけの大量のゴミが集まった

今回は、同校のボランティア部や運動部、卒業を控える3年生の参加も見られるなど、学校内でも学年や部活動を超える交流シーンも見られており、生徒からは「鶴見川河川敷の知らない場所を知ることができて楽しかった」、「たばこのゴミが最も多かった」との声も上がっていました。

懇親の場では、生徒代表からの感謝の言葉も述べられたといい、同委員で同町内会会長浅倉克彦さんは、「新羽高校の生徒は、南町内会を通過するケースがが多く、南町内会としてあたたかく生徒たちと接したい、そんな気持ちで生徒たちをこれからも見守っていくことができれば」との想いを語っていました。

新羽高校(中央奥)にも近いエリアまでの西側まで清掃活動を実施。周辺の公道にも大量のゴミが捨てられていた

新羽高校(中央奥)にも近いエリアまでの西側まで清掃活動を実施。周辺の公道にも大量のゴミが捨てられていた

同校は学内行事や部活動、地域との連携についてなど、日々の活動を公式サイトやX(旧ツイッター)などでも積極的に発信しています。

同校の教員・生徒による地域活動への積極的な参加が、地域にさらなる元気と勇気“リアル”の交流の場でも与える大きな機会になったといえそうです。

交流タイムの準備を行う浅倉会長。「ゴミの袋が足りないというので急ぎ届けてきました」と笑顔に。これからもゴミがない社会、また子どもたちとのあたたかな交流が生まれる地域社会を目指していく

交流タイムの準備を行う浅倉会長。「ゴミの袋が足りないというので急ぎ届けてきました」と笑顔に。これからもゴミがない社会、また子どもたちとのあたたかな交流が生まれる地域社会を目指していく

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「鶴見川岸をきれいに」の想い共有、歴史継ぐ会と地域住民が初タッグで清掃活動(2022年4月18日)

【参考リンク】

神奈川県立新羽高等学校公式サイト

新羽町連合町内会の紹介(港北区連合町内会)