より市民に開かれた議会としての挑戦を感じる映像に仕上げられています。
横浜市議会局は、先月(2025年)1月28日からスタートした「2025(令和7)年第1回横浜市会定例会」の開催にあわせ、インターネット中継時の前後に流れる映像を刷新。

「横浜市会〜2025(令和7)年第1回市会定例会」のポスター。新たな試みとして、議事堂見学に来た小学生に「大人になった自分」「未来のまち」をテーマに自由な発想で描いてもらった絵を採用し制作したとのこと(横浜市会サイト)
約1分50秒間流れる吹奏楽版「横浜市歌」に合わせて、「横浜市会への誘い」とも言える議会の紹介動画として配信しています。
ちょうど今年で20年前となる2005(平成17)年9月から、本会議や予算特別委員会、決算特別委員会の中継をスタートしたという横浜市会。
8年後の2013(平成25)年9月からは、常任委員会や市会運営委員会、その他の特別委員会にまで対象を拡大し、市会を“市民に身近に伝える”役割を果たしてきました。
これまで流されてきた「神奈川ニュース」(白黒時代も含めた横浜市のかつてのニュース映像など)は「当初からの配信と思われますが、動物園に関する動画(明確なタイトルはなし)はいつから配信しているかの記録はありません」と、同中継を担当する同局秘書広報課長の仙台椎良さん。

「横浜市会」タイトル表紙に続いて流れる1枚目のスライド映像。「市会からのお知らせ」として、インターネット中継について紹介。「録画配信は原則として、会議があった日の2営業日後の夕刻からご覧になれます」と案内している(横浜市会インターネット中継のページ)
今回刷新した映像はスライド形式で約15枚の画像と一部「動く」イラストレーションで構成されています。
前半部では、「市会からのお知らせ」として、テレビの地上波や市のYoutubeチャンネルで視聴可能な30分番組の「横浜市会ダイジェスト」や、定例会後に発行される「ヨコハマ議会だより」(紙)、ホームページでの配信情報やSNS(公式X(旧ツイッター)・Facebookページ)などについても紹介。
再び流れる「タイトル画面」をはさみ、「ようこそ横浜市会へ」と、インターネット中継のほか、実際に「横浜市会議事堂」(中区本町、横浜市役所と併設)を訪れての場所や傍聴方法、傍聴する際の注意事項などを細やかに説明しています。
横浜市会の動画中継は、2023年度(2023年4月~2024年3月)には、累計(1年間)で約5万5千人が視聴したとのことですが、「これまで変化がなかった映像配信を変えることにより、議会の広報に力を入れていることをお伝えしたく、チームで取り組み、制作しました」と仙台さんは語ります。
「多く市民の皆様に興味や関心をお持ちいただき、実際に議会の傍聴に足を運んでいただければ」と、多くの市民にインターネット中継の閲覧や、実際に議事堂に足を運んでの傍聴を広く呼び掛けています。
なお、これまで流れていた「神奈川ニュース」の一部は横浜市都市発展記念館(中区日本大通)のサイトで閲覧ができるといい、動物園の動画については、よこはま動物園ズーラシア(旭区上白根町)内を走る園内バスの中で視聴できるとの情報もある(2月13日現在)とのこと。
「第1回横浜市会定例会」ポスターのデザイン採用に際しても、「昨年(2024年)8月に開催した議会を探検するプログラムや議会の見学イベントに参加した児童、また学校授業での見学や傍聴に来てくれた市内の児童(小学生)55人が描いてくれたイラストの中から採用しました」(仙台さん)と、新たなチャレンジを行ったとのこと。
地域で選出された市会議員の活動・動向や考え方、市役所や区役所の運営、何より市の現状を知り、学び、広く共有する手段としての議会の傍聴や中継、録画配信の意義を市民一人ひとりが認識し、これまで以上に“より良い”と感じられる市政につなげていくことが望まれます。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・横浜市会インターネット中継(横浜市会議会局)
・市会の傍聴(同)
・市会ポスター(令和7年第1回定例会)