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菊名駅直結の東急ストアが1年半にわたって店を閉じます。

東急ストア菊名店(菊名7)はきょう(2025年)1月31日、駅ビルの改修工事にともない3月14日(金)18時限りで閉店するとの告知文を店頭などで一斉に掲示しました。パンや惣菜などを扱うテナントも同日までに順次閉店となり、現状では2026年秋ごろに再オープンする計画としています。

きょう(2025年)1月31日、駅ビルの改修工事にともない3月14日(金)18時限りで閉店、2026年秋ごろに再オープンするとの告知文を掲示した東急ストア菊名店

きょう(2025年)1月31日、駅ビルの改修工事にともない3月14日(金)18時限りで閉店、2026年秋ごろに再オープンするとの告知文を掲示した東急ストア菊名店

同店は今から半世紀以上前の1974(昭和49)年4月13日、菊名駅での大規模改良工事にあわせて整備された菊名駅ビル内でオープン。当時は「東光ストア菊名店」(翌1975年3月から東急ストアに変更)の店名でした。

売場面積1793平方メートル(現在は2024平方メートル)の食品スーパーが駅に直結する形で進出したことから当時の菊名西口商店街が大きな危機感を持ち、商店街で“ミニ再開発”が進んだと言われています。

その後、2000年代に東口駅前を再開発しようという機運が高まった際には、駅ビル自体の建て替えも取り沙汰されましたが、現在も駅前再開発の議論は続いており、人工路盤を一部用いたとされる駅ビル自体が先に老朽化で改修が必要な時期となりました。

菊名駅西口(大豆戸町)側から見た東急ストア菊名店、外観からも老朽化していることが伺える(1月31日)

同店の長田慶次郎店長は「出店から50年を迎えて建物が老朽化しており、大規模な改修が必要となったものです。休業は困るというお声をいただく一方、新しい店舗を楽しみにしているとのお声も頂戴しています」と話します。

菊名周辺の一部住民の間では昨年末(2024年末)頃から同店が閉店するとの話が飛び交っていましたが、正式に告知されたのはきょう1月31日が初めて。告知を見て驚いていた40代の女性は、「通勤途中に買物できなくなり、非常に不便になる」と話していました。

同店によると閉店にともなうセールの実施は未定だといい、閉店日に向けて徐々に商品を減らしていく予定です。

菊名駅東口側の東急ストア菊名店入口付近(1月31日)

菊名駅東口側の東急ストア菊名店入口付近(1月31日)

東急線の駅ビルや高架下などに出店していることが多い東急ストアは、駅に関連した改修にともなって長期間にわたって一時閉店を余儀なくされるケースがみられます。

綱島駅では高架橋の耐震工事を機に店を閉じ、2020年3月に再開店するまでに4年2カ月を要しました。また、チェーン1号店である武蔵小杉店も高架橋の耐震工事で2018(平成30)年3月に一時閉店し、こちらは1年で再開にこぎつけています。

1年半後、新たな東急ストア菊名店はどのような形で再オープンするのでしょうか。

サンジェルマン(左)、とうきゅうフローラなどのテナントも閉店となる(1月31日)

東急ストア菊名店のテナント・サービス情報

  • サンジェルマン(ベーカリー):3月14日(金)18時閉店
  • 能登屋(練製品):3月14日(金)18時閉店
  • 鎌倉こうえつ(とんかつ・フライ):3月14日(金)18時閉店
  • とうきゅうフローラ(生花):3月14日(金)18時閉店
  • 当日お届けサービス:2月28日(金)限りで終了
  • ネットスーパー:2月27日(木)限りで終了
  • おしゃれ工房(洋服直し):1月31日(金)限りで閉店
  • リペア&マイキー(靴修理・合鍵):1月31日(金)限りで閉店
  • マミークリーニング(クリーニング):1月31日(金)限りで閉店

【関連記事】

<菊名駅東口>まちづくり構想の“草案”が完成、展示会やアンケート募集も(2025年1月23日、再開発の議論は進行しているが駅ビル改修のタイミングには間に合わなかった)

・【過去記事】JR菊名駅のテナント部は「シァル(CIAL)菊名」、9/28(金)に2店でオープン(2018年9月27日、西口のJR駅舎側にはミニスーパーがある)

・【過去記事】<綱島駅・東急ストア>開店に100人行列、店長「期待の高さ感じる」(横浜日吉新聞、2020年3月13日、綱島駅で4年以上ぶりに東急ストアが再開した際の記事)

【参考リンク】

東急ストア菊名店の案内ページ(7:00~24:00営業、2025年3月14日18時で閉店)

サンジェルマン菊名店(東急ストアの店外テナント、3月14日18時に閉店)