今年も熱気あふれる一日となっています。
きのう(2025年)1月19日に「障害者の二十歳(はたち)を祝うつどい」(横浜市/横浜市障害者社会参加推進センター/横浜市心身障害児者を守る会連盟主催)が日産スタジアムに近い鳥山町の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で開かれ、20歳を迎えた136人が参加しました。
今から半世紀以上前の1973(昭和48)年に始まった前身の旧成人式「障害者の成人の日を祝うつどい」を含め、今回で41回目の開催となります。
式典前には、地元・港北区在住のシンガーソングライター「Ko-sei(こうせい)」さんが登場するとともに、今年は磯子区ゆかりのジャズユニット「サファリパークDuo」として活動する野村琴音さんが加わり、多彩な音楽で会場を盛り上げました。
主催者を代表してあいさつに立った「横浜市心身障害児者を守る会連盟」で代表幹事をつとめる清水龍男さんは、「自分の息子も17年前にこの会場で祝っていただき、今ではお祝いをする側に回っている」と振り返ります。
4年前の就任以来参加し続けている山中竹春市長は、「皆さんはこれから色んなことを経験し、充実した日々とともに乗り越えなければならない壁もあると思うが、道は必ず拓ける」とアドバイスし、「人と人がつながり、助け合い、支え合うことによって誰もが前へ進むことができるような社会をつくっていきたい」と力を込めました。
続いて横浜市会(市議会)の鈴木太郎議長は、「かつて『横浜チャレンジスポーツ』(磯子区などで開かれている子どもらが中心のスポーツ大会)で一緒にテニスをした小学生が、こうして二十歳になられ、その姿を見て感慨深いものがある」と語り、「皆さんがチャレンジできる環境やチャンスをつくっていくことが私たちの使命」と話します。
横浜市社会福祉協議会で障害者支援センター担当理事をつとめる内嶋順一さんは、「皆さんは生きるだけでも一生懸命で、そんな皆さんが一同に会することですごい熱気になる」と述べ、「障害者支援センターは皆さんの未来を輝かせるために働いている。皆さんの今日の熱気と未来への輝きを私たちもしっかり受け止め、皆さんと一緒に歩んでいきたい」と締めくくりました。
参加者を代表して「二十歳(はたち)の誓い」に立った伊藤圭祐(けいすけ)さんは、「私たちに盛大な門出の場を設けていただきありがとうございます。無事に式典が執り行われたことを本当に嬉しく思い、感謝しています」と丁寧に感謝の言葉を紡ぎ、「今年は漢字検定準二級の取得を目指します」と目標を披露。
続いて岡田明莉(あかり)さんは、「これから何をしたいか今は分かりませんが、今はリハビリを頑張り、お手伝いも頑張っています。自分で自分の体調を気を付けます」といい、「大人になったので、周りのみんなを笑顔にできるようになりたい」と話していました。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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・【前年の記事】20年の軌跡に感謝、横浜ラポールで「障害者の二十歳を祝うつどい」(2024年1月15日)
・2025年「二十歳を祝うつどい」、横浜アリーナにコロナ禍後で最多2万2300人超(2025年1月14日、前週は横浜アリーナで開催)
【参考リンク】
・「障害者の成人を祝うつどい」の歴史について(横浜市心身障害児者を守る会連盟)
・「2025年 障害者の二十歳を祝うつどい」を開催します(横浜市健康福祉局)