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新監督と10選手を新たに迎え、2025年シーズンが2月に始まります。

横浜F・マリノスは今月(2025年)1月11日に新体制の発表会を西区高島1丁目の日産グローバル本社内で開き、新たに就任したスティーブ・ホーランド監督や新たに合流した選手らが2025年シーズンへ向けての意気込みを語りました。

西区高島の日産グローバル本社内でファン・サポーターを招いて開かれた「新体制発表会」。スティーブ・ホーランド新監督も撮影に加わった(1月11日)

西区高島の日産グローバル本社内でファン・サポーターを招いて開かれた「新体制発表会」。スティーブ・ホーランド新監督も撮影に加わった(1月11日)

冒頭で運営会社・横浜マリノス(新横浜2)の中山昭宏社長は2024年シーズンについて「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)、J1リーグ、天皇杯、ルヴァンカップと過去に類のない61試合を戦った。本当に過密なスケジュールだったが、貴重な経験をした」と振り返ります。

今シーズンからトップチームを統括するスポーティングダイレクターとして、浦和レッズなどで活躍し引退後には同チームでテクニカルダイレクターをつとめた経験を持つ西野努氏を招いたことを紹介。

2025年のチームスローガンを「Be a Stunner(ビー・ア・スタナー)~圧倒的な存在であれ」(stunnerは「衝撃を与える人・もの」の意味)と掲げた中山社長。「殻を破る意識こそが起点」と定めたという覚悟や思いを熱く語っていた

2025年のチームスローガンを「Be a Stunner(ビー・ア・スタナー)~圧倒的な存在であれ」(stunnerは「衝撃を与える人・もの」の意味)と掲げた中山社長。「殻を破る意識こそが起点」と定めたという覚悟や思いを熱く語っていた

「9月から(F・マリノスと業務提携する)シティ・フットボール・グループと密に連携をしたうえで、いろんな準備や編成をしてもらった」と報告しました。

チェルシーFCや代表でコーチ経験

西野スポーティングダイレクターは、クラブが掲げる「アタッキングフットボール」を「試合に勝つために、そして見ていて面白く興奮するというコンセプト。これを継続し、継承して進めていきたい」と話します。

そのうえで、新監督に招いたスティーブ・ホーランド氏は「アタッキングフットボールを体現できる監督だと経歴や能力などあらゆる面で思え、F・マリノスを強くするためにチャレンジしたいという強い意志を感じた」といい、「トッププロの監督経験はまだないが、そこは私たちのチャレンジだ」と述べます。

西野スポーティングダイレクターはチーム編成方針の中で「F・マリノスを強くしてくれるコミット、チャレンジしたい強い意志」を重視しての人選を行ったと語っていた

西野スポーティングダイレクターはチーム編成方針の中で「F・マリノスを強くしてくれるコミット、チャレンジしたい強い意志」を重視しての人選を行ったと語っていた

また、同監督を支えるヘッドコーチとして招いたパトリック・キスノーボ氏に関しては「シティ・フットボール・グループ傘下のクラブで数多くの監督経験をし、失敗をし、同グループのコンセプトをしっかりと理解した人。実際に監督ができる人材だが、あえてアシスタントについてもらった」と説明しました。

ホーランド監督は、直近ではイングランド代表のヘッドコーチをつとめ、英プレミアリーグの「チェルシーFC」で8年間にわたってアシスタントコーチなどを経験。

チーム飛躍の鍵を握るホーランド監督を西野スポーティングダイレクターは笑顔で出迎えた

チーム飛躍の鍵を握るホーランド監督を西野スポーティングダイレクターは笑顔で出迎えた

同監督は会見で「これまで7人の監督のもとでコーチをしてきて、うち5人がチャンピオンズリーグを獲るなど優勝を経験させていただいた。監督とコーチはやり方も考え方も違うが、監督として何をすべきかは常に頭のなかにあった。そういう部分を含めて、このチームに落とし込んでいきたい」と意気込みを語りました。

新加入は10選手、現在も獲得続ける

2025年1月11日時点での全選手リスト、前シーズンに活躍した畠中槙之輔選手やエドゥアルド選手らDF(ディフェンダー)陣の多くがチームを離れており、現時点で若干人数が少ない。今後も加入選手は増える見通し(横浜F・マリノス公式サイトより)

2025年シーズンの新加入選手は、1月11日時点で高校(ユース)や大学から4選手、他チームから移籍は4選手、期限付き移籍からの復帰が2選手の計10選手

「まだ開幕まで時間もあり、獲得活動中の選手が何名かいる」(西野スポーティングダイレクター)といいます。

「タレント性の高い選手たちが多い」と語るホーランド監督。イギリスから見た映像を通じ、多数声援を送るファン・サポーターの姿に驚きを感じたという

「タレント性の高い選手たちが多い」と語るホーランド監督。イギリスから見た映像を通じ、多数声援を送るファン・サポーターの姿に驚きを感じたという

新体制発表会では、新加入が決まっている10選手のうち、コロンビアのチームから移籍が決まったジェイソン・キニョーネス選手(DF、27歳)を除き9選手がファンの前で抱負などを述べました。

新ユニフォームの発表では昨年(2024年)にも登場した3選手がモデルとして登場。ファーストユニフォームの永戸勝也選手(真中)は「襟にトリコロールがありいいデザイン。フラッグの柄のような型押しのデザインはサポーターの皆さんの気持ちをユニフォームに纏(まと)っているようで身が引き締まる」といい、セカンドユニフォームの山根陸選手(左)は「背番号などを青色で統一。脇腹に赤が入りトリコロール3色全部入っている。『押しかける』サポーターとの一体感をこのユニフォームで得られれば」と笑顔に。ゴールキーパーユニフォームの飯倉大樹選手は「去年よりも腕のまわりがゆったりとして動きやすい」と話していた

新ユニフォームの発表では昨年(2024年)にも登場した3選手がモデルとして登場。ファーストユニフォーム永戸勝也選手(真中)は「襟にトリコロールがありいいデザイン。フラッグの柄のような型押しのデザインはサポーターの皆さんの気持ちをユニフォームに纏(まと)っているようで身が引き締まる」といい、セカンドユニフォーム山根陸選手(左)は「背番号などを青色で統一。脇腹に赤が入りトリコロール3色全部入っている。『押しかける』サポーターとの一体感をこのユニフォームで得られれば」と笑顔に。ゴールキーパーユニフォーム飯倉大樹選手は「去年よりも腕のまわりがゆったりとして動きやすい」と話していた

以下、新加入選手の写真、コメントを紹介します。(チームからの離脱・移籍選手はページ下部に掲載)

2025年シーズンの新加入選手(1月11日時点)

今後も新たに選手が加わる可能性がある

<新加入>

  • GK・背番号31:木村凌也選手(21歳、横浜高校→日本大学)[詳細
木村選手は横須賀市出身、2023年にはU-20とU-22で日本代表に選出。「アカデミー時代を過ごしたクラブに戻って来られて嬉しい」「日本大学でいろいろなことができるようになったので、1年早く(プロへ)行くことで成長できると感じた」

木村選手は横須賀市出身、2023年にはU-20とU-22で日本代表に選出。「アカデミー時代を過ごしたクラブに戻って来られて嬉しい」「日本大学でいろいろなことができるようになったので、1年早く(プロへ)行くことで成長できると感じた」

  • DF・背番号43:埜口(のぐち)怜乃選手(18歳、神奈川大学附属高校、横浜F・マリノスユース所属)[詳細
埜口選手は青葉区の桂小学校から神奈川大附属中に進学。「身近にF・マリノスを応援している方も多く、自分も小さい頃からスタジアムに足を運んでいた」「世界的に見て18歳は若くない。16、17歳でトップに出るチームもある」

神奈川大学附属高校から入団する埜口(のぐち)選手はユース出身。青葉区の桂小学校から神奈川大附属中に進学。「身近にF・マリノスを応援している方も多く、自分も小さい頃からスタジアムに足を運んでいた」「世界的に見て18歳は若くない。16、17歳でトップに出るチームもある」

  • MF・背番号42:望月耕平選手(18歳、藤沢総合高校、横浜F・マリノスユース所属)[詳細
望月選手は鎌倉市の出身、県立藤沢総合高校へ通う。U-16とU-17で日本代表を経験。「このクラブで戦えることに誇りを持ち、ひた向きに努力して戦いたい」「(目標は)天野純選手。プレースタイルは違うが、ずっと間近でみてきた」

望月選手は鎌倉市の出身、県立藤沢総合高校へ通う。U-16とU-17で日本代表を経験。「このクラブで戦えることに誇りを持ち、ひた向きに努力して戦いたい」「(目標は)天野純選手。プレースタイルは違うが、ずっと間近でみてきた」

  • FW・背番号46:浅田大翔選手(16歳、法政大学第二高校、横浜F・マリノスユース所属)[詳細
浅田選手は藤沢市の出身で、現在は川崎市の法政二高へ通う16歳。昨年11月6日にACLEのブリーラム・ユナイテッド戦に16歳9カ月で出場。「緊張したが自分の持っているものをすべて出そうと思った」「よく25歳くらいに見えると言われるが、来週で17歳です」

浅田選手は藤沢市の出身で、現在は川崎市の法政二高へ通う16歳。昨年11月6日にACLEのブリーラム・ユナイテッド戦に16歳9カ月で出場。「緊張したが自分の持っているものをすべて出そうと思った」「よく25歳くらいに見えると言われるが、来週で17歳です」

<他チームから移籍加入>

  • GK・背番号19:朴一圭(パク・イルギュ)選手(35歳、サガン鳥栖、元横浜F・マリノス)[詳細
朴選手は2020年以来のF・マリノス。「どういった形であれ、戻るというのが僕の中で最大の目標だった」「今年12月で36歳になる。チームが新陳代謝していきたいなかで本当に必要としてくれていることがわかった。結果を出さなければという責任感はある」

朴選手は2020年以来のF・マリノス。「どういった形であれ、戻るというのが僕の中で最大の目標だった」「今年12月で36歳になる。チームが新陳代謝していきたいなかで本当に必要としてくれていることがわかった。結果を出さなければという責任感はある」

  • DF・背番号13:ジェイソン・キニョーネス選手(27歳、コロンビア「アギラス・ドラダス」)[詳細

新体制発表会でサプライズ発表されたキニョーネス選手の移籍、メディカルチェック後に正式契約の予定。「できるだけ早く合流して、自分のポテンシャルをすべてチームのために発揮することを楽しみにしています。近く会いましょう。VAMOS!」とコメント(写真は横浜F・マリノス公式サイトより)

  • MF・背番号25:鈴木冬一(といち)選手(24歳、京都サンガF.C.)[詳細
鈴木選手は2020年からスイス1部の「FCローザンヌ・スポルト」でのプレー経験も持つ。「3年間ヨーロッパにいて、外国人監督を5人くらい経験してきたなかで、(欧州出身のホーランド監督とも)コミュニケーションという部分でとりやすいと思う」

鈴木選手は2020年からスイス1部の「FCローザンヌ・スポルト」でのプレー経験も持つ。「3年間ヨーロッパにいて、外国人監督を5人くらい経験してきたなかで、(欧州出身のホーランド監督とも)コミュニケーションという部分でとりやすいと思う」

  • FW・背番号9:遠野大弥選手(25歳、川崎フロンターレ)[詳細
遠野選手はHonda FCやアビスパ福岡を経て2020年に川崎フロンターレに移籍。「(今シーズンの練習が始まり)初日からこんなハードだとは思っていなかった」「(目標として)ここ(F・マリノス)から海外へ行きたいという気持ちがある」

遠野選手はHonda FCやアビスパ福岡を経て2020年に川崎フロンターレに移籍。「(今シーズンの練習が始まり)初日からこんなハードだとは思っていなかった」「(目標として)ここ(F・マリノス)から海外へ行きたいという気持ちがある」

<期限付き移籍より復帰>

  • MF・背番号34:木村卓斗選手(21歳、ヴァンフォーレ甲府)[詳細
木村選手は新入団した2023年に続いての発表会参加。「(愛媛FCに期限付き移籍した)1年半前の気持ちを忘れず、こんなに成長したというところを見せたい」「もう一度このエンブレムを背負えることに感謝し、全力でひたむきに謙虚に頑張る」

木村選手は新入団した2023年に続いての発表会参加。「(愛媛FCに期限付き移籍した)1年半前の気持ちを忘れず、こんなに成長したというところを見せたい」「もう一度このエンブレムを背負えることに感謝し、全力でひたむきに謙虚に頑張る」

  • MF・背番号37:松田詠太郎選手(23歳、アルビレックス新潟)[詳細
2021年に大宮アルディージャに期限付き移籍して以来のF・マリノス復帰。「成長した姿をいち早くピッチ上で見せられるよう頑張っていきたい」「F・マリノスを代表する選手になっていくというのは、アカデミー育ちとしてはすごく大事なこと」

2021年に大宮アルディージャに期限付き移籍して以来のF・マリノス復帰。「成長した姿をいち早くピッチ上で見せられるよう頑張っていきたい」「F・マリノスを代表する選手になっていくというのは、アカデミー育ちとしてはすごく大事なこと」

<2024年シーズン中の新加入>

  • DF:諏訪間幸成選手(20歳、横浜F・マリノスユース出身、筑波大学在学中。JFA・Jリーグ特別指定選手、2026年シーズンの加入が内定)[詳細
  • MF・背番号45:ジャン クルード選手(20歳、UAEの「Al Nasr SC」から昨年7月に完全移籍加入)[詳細

<スタッフ>

  • 監督:スティーブ・ホーランド氏(54歳、イングランド代表ヘッドコーチ)[詳細
  • ヘッドコーチ:パトリック・キスノーボ氏(43歳、豪州「メルボルン・ビクトリーFC」監督)[詳細

2025年1月11日時点での全スタッフ一覧、監督とヘッドコーチ以外にも3氏が新たに加わった(横浜F・マリノス公式サイトより)

J1リーグの2025年シーズンは来月2月14日に始まる予定ですが、横浜F・マリノスは「AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)」に出場しているため、一足早い12日(水)夜に日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で上海申花(中国)と戦ったうえで、15日(土)の14時からホームにアルビレックス新潟を迎えてJ1リーグ開幕戦となります。

来月から始まる2025年シーズンに臨む新戦力に注目が集まる


<前シーズン以降の主なチーム離脱・移籍選手>

  • GK・背番号31:白坂楓馬選手→愛媛FCへ完全移籍[詳細
  • GK・背番号41:寺門陸選手→モンテディオ山形へ完全移籍[詳細
  • DF・背番号4:畠中槙之輔選手→セレッソ大阪へ完全移籍[詳細
  • DF・背番号5:エドゥアルド→契約満了[詳細](その後V・ファーレン長崎に加入決定)
  • DF・背番号13:小池龍太選手→鹿島アントラーズへ完全移籍[詳細
  • DF・背番号15:上島拓巳選手→アビスパ福岡へ完全移籍[詳細
  • DF・背番号19:實藤友紀選手→ベガルタ仙台へ完全移籍(昨年7月からベガルタ仙台へ期限付き移籍中)[詳細
  • DF・背番号24:加藤聖選手→ファジアーノ岡山へ完全移籍[詳細
  • DF・背番号26:小池裕太選手→契約満了[詳細](その後ヴィッセル神戸に加入決定)
  • DF・背番号44:吉田真那斗選手→昨年7月に大分トリニータへ育成型期限付き移籍[詳細
  • DF・背番号45:本間ジャスティン選手→ヴィッセル神戸より育成型期限付き移籍期間が満了(昨年8月に育成型期限付き移籍していた)[詳細
  • DF:西田勇祐選手→契約満了(AC長野パルセイロへ期限付き移籍中)[詳細
  • MF・背番号18:水沼宏太選手→海外クラブへの移籍を前提に2025年1月からチーム離脱[詳細
  • MF・背番号25:吉尾海夏選手→モンテディオ山形へ完全移籍(昨年6月から韓国「済州ユナイテッドFC」へ期限付き移籍中)[詳細
  • MF・背番号29:ナム・テヒ選手→済州ユナイテッドFC(韓国)へ昨年7月に完全移籍[詳細
  • MF・背番号35:榊原彗悟選手→大分トリニータへ完全移籍[詳細
  • MF:植田啓太選手→カターレ富山へ完全移籍(昨年7月からSC相模原に育成型期限付き移籍中)[詳細
  • FW・背番号9:西村拓真選手→FC町田ゼルビアへ完全移籍[詳細](スイス「セルヴェットFC」への期限付き移籍から昨年6月に復帰していた)
  • FW・背番号37:塩貝健人選手→JFA・Jリーグ特別指定選手の認定解除、横浜F・マリノスへの2027シーズン加入内定も解除[詳細](慶應義塾大学在学中の昨年1月に特別指定選手・2027年シーズン加入内定が決まっていたが、昨年8月からオランダ「NECナイメヘン」に加入
  • FW:村上悠緋選手→愛媛FCへ期限付き移籍(昨年8月から徳島ヴォルティスに育成型期限付き移籍中)[詳細

<主なチーム離脱・移籍スタッフ>

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

・【前年の様子】<横浜F・マリノス>継続と進化の2024年、新監督を迎え8選手が加わる(2024年1月16日)

【参考リンク】

2025横浜F・マリノス新体制発表会レポート(横浜F・マリノス)

2025年2月以降の試合日程(横浜F・マリノス)