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新羽町の新羽橋近くに本社を置く株式会社アルプス物流(寺崎秀昭社長)は、きょう(2024年)12月17日付けで東京証券取引所プライム市場の上場が廃止になると発表しました。ロジスティード株式会社(東京都中央区)の傘下入りにともなうもの。

新羽橋近くの鶴見川沿いにあるアルプス物流の本社(資料写真、2023年10月)

ロジスティード日立物流を前身とする物流大手で、その100%子会社であるLDEC株式会社(東京都中央区)が今年10月までにアルプス物流の公開買付けを行っていました。なお、ロジスティードは米投資ファンドのKKR傘下。

アルプス物流は、渡部駒喜氏が1963(昭和38)年7月に設立した「有限会社渡部商店」を源流とし、新吉田町の吉田新田バス停近くに事業所を置いた「株式会社渡駒」が前身

1967(昭和42)年に当時のアルプス電気(現アルプスアルパイン)の資本参加を受け、本社を新羽町へ移転するとともに、アルプス電気グループの物流子会社として、電子部品の輸送などを手がけてきました。1970(昭和45)年には社名をアルプス運輸に変え、1987(昭和62)年から現社名となっています。

新羽駅利用者にはおなじみアルプス物流本社までの案内看板(2024年7月)

1995(平成7)年に東証2部へ上場し、2021年1月には東証1部に昇格。2022年4月には東証プライム市場へ移行していました。

アルプス物流の上場廃止により、港北区内の上場企業数は27社に減ることとなりました。今年は1月の株式会社ピーシーデポコーポレーション(新横浜3)を皮切りに、4月には株式会社小野測器(同)が相次いで西区みなとみらいに本社を移したことに加え、9月には東証スタンダードの図研エルミック株式会社(同)が上場廃止となっています。

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【参考リンク】

当社株式の上場廃止に関するお知らせPDF、株式会社アルプス物流、2024年12月16日公開)

上場廃止等の決定:(株)アルプス物流(東京証券取引所、2024年11月28日公開)