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3月から臨港バスの運賃は240円となります。

臨港バス(川崎鶴見臨港バス)は今月(2024年)12月6日、川崎市内と横浜市内からなる「京浜ブロック」の運賃を現状の220円から240円とする変更申請を国土交通省関東運輸局に申請したと発表しました。実施予定日は来年(2025年)3月18日(火)

臨港バスの申請内容、京浜ブロック(川崎・横浜両市内)上限を「250円」として申請し、実際の運賃(実施運賃)は240円にするという(臨港バスの公式サイトより)

申請内容は、来年3月18日に現行の実施運賃を20円上げて240円(ICカード・現金同額)とし、通勤定期券は1カ月あたり9900円を1万800円に引き上げるとの内容。通学定期券と小児定期券の運賃は据え置く方針です。

今回の値上げ申請は、燃料費や物価の高騰に加え、今年4月から「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」が改正され、運転士の勤務可能時間が短くなったことから増員が必要となるなど、輸送コストの上昇にともなうもの。

上限運賃(事業者が収受可能とされる運賃の上限額)を250円として申請し、実際に実施する運賃(実施運賃)は240円としています。

2024年12月現在の臨港バス運賃表。同社は川崎市内で10円安い運賃を採用していたため、両市内にまたがる路線は“二重運賃”となっていたが、今年3月16日に川崎市内運賃を値上げして横浜市内と同額の220円に統一したばかり(臨港バスの公式サイトより)

現在、港北区内を走る主なバス路線の運賃は、横浜市営バスと臨港バスが220円、東急バスは230円となっていますが、来年3月18日以降は「市営バス220円」「東急バス230円」「臨港バス240円」と会社ごとにくっきり分かれます。

菊名東口駅前の乗場に停車する臨港バスの「鶴01」系統(10月2日)

新横浜駅と港北区総合庁舎前やトレッサ横浜間(臨港バス「鶴02系統」「綱23系統」と市営バス「104系統」)などでは乗るバスによって運賃が異なることになり、新綱島駅と明治横浜研究所前間(トレッサ横浜北棟近く)や、日吉駅と一本橋(日吉側)間など臨港バスと東急バスが並走している区間は、今回の値上げで両社の運賃額が“逆転”する形となります。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

臨港・東急も川崎市内のバス運賃を「220円」に、国に値上げを申請(横浜日吉新聞、2022年12月19日)

東急バスの運賃は「230円」に、2024年3月から値上げを国に申請(2023年12月1日、今年春には東急バスの値上げもあった)

【参考リンク】

京浜ブロック(川崎市内・横浜市内線)一般乗合旅客自動車運送事業の上限運賃変更認可申請についてPDF、川崎鶴見臨港バス、2024年12月6日)

臨港バスの路線図・乗り場案内(港北区内は「西版」に詳しい)