悲願の優勝をつかむための4シーズン目が始まります。
ラグビーリーグワンの「横浜キヤノンイーグルス」は今週(2024年)11月19日に横浜市役所内にファンを招いての「2024-25シーズン出陣式」を開き、沢木敬介監督と5人の選手が新シーズンへ向けての思いを語りました。
前シーズン(2023-24年)のリーグ戦は10勝6敗(4位/12チーム)の成績で2年連続のプレーオフ出場を果たしましたが、準決勝と3位決定戦のどちらも惜敗し、最終順位は4位で終わっています。
沢木監督は「最後のターゲットをしっかりと達成し、最高の喜びを共有するため一戦一戦成長できるような戦いをしていく」と力を込め、「アグレッシブで見ていて楽しく、皆さんに喜んでいただけるようなラグビーをお見せしたい」と意気込みを語ります。
来月12月22日(日)の開幕戦は日産スタジアムで、前季優勝の東芝ブレイブルーパス東京が相手。
ベテランの田村優選手(SO)は「勝たなければいけない試合だ。チームが自信をもって勝つ姿が見えている状態で試合に臨みたい」といい、「去年の今の時期と比べると(チームの)仕上がりは良い」と話していました。
また、前シーズンはケガによる離脱が長かったファフ・デクラーク選手(SH)は「完治しているので、新シーズンが楽しみ。準備は万端」とファンに報告。「前季は僅差で勝てなかった試合が多く、こうした試合に勝つことで優勝が見えてくる」と展望を語ります。
主力の小倉順平選手(SO)も「チームの目標が優勝に向かっており、自分の仕事として何ができるのかを常に考えている」と力強いコメントを残しました。
桐蔭学園高校(青葉区鉄町)の出身で、昨シーズンに東京サントリーサンゴリアスから移った祝原涼介選手(PR)は「イーグルスはボールを動かすラグビーなので入った当初は難しい面もあったが、去年よりも仲間とコミュニケーション取りながら動けている」とイーグルス2季目はさらに充実した様子。
今季はさらなる飛躍が期待される竹澤正祥選手(WTB/FB)は「調子はだいぶ良い。イーグルスのラグビーを見せられるように頑張っていく」と決意を述べました。
出陣式では他の選手についても話題となり、沢木監督は「(パリ2024大会で7人制ラグビー代表にも選ばれた)石田吉平(きっぺい)選手(WTB/FB)がすごくいい。(同じポジションの竹澤選手と)どちらが出るかはこれからのパフォーマンス次第だが。競合することでレベルが上がっていく」といいます。
今年加わったニュージーランド出身のビリー・ハーモン選手(FL/NO.8)は「うちのラグビーにはフィットするのではないか」(沢木監督)といい、PR(プロップ)では「岡部崇人選手は日本代表だがレギュラーが確約されたわけではない。1番(左プロップ)はシオエリ・ヴァカラヒ選手(HO/NO.8)も挑戦している」(同)と話しました。
また、田村選手や小倉選手と同じポジションで、今年加わった武藤ゆらぎ選手(SO、東海大学)については、田村選手が「何もないところから何かを起こせる選手、ひらめきや才能はある」と評価し、自らの経験をさまざまな形で伝えている最中だといいます。
「今年も新しい自分たちのラグビーに挑戦する」(沢木監督)という横浜キヤノンイーグルス。12月22日の開幕戦は横浜市民5000人の招待企画も行っており、前シーズンの開幕戦と同様に日産スタジアムを盛り上げたいところです。
(※)ポジションの略号:PR=プロップ/HO=フッカー/LO=ロック/FL=フランカー/NO.8=ナンバー・エイト/SH=スクラムハーフ/SO=スタンドオフ/WTB=ウィング/CTB=センター/FB=フルバック/UTB=ユーティリティーバックス
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・横浜キヤノンイーグルス開幕戦は12月22日、日吉・綱島などで選手が地元PR活動(横浜日吉新聞、2024年11月15日)
・【前年の開幕戦】ラグビー「リーグワン」で日産スタジアム最多入場者、12月16日の試合で記録(2023年12月19日)
【参考リンク】
・横浜キヤノンイーグルス「2024-2025試合日程」(2024年12月22日~2025年5月10日に試合を予定)
・横浜キヤノンイーグルスの選手一覧(2024-25シーズンの所属選手)
・横浜キヤノンイーグルスのホストゲーム開幕戦に5000名の市民の皆様をご招待します(横浜市にぎわいスポーツ文化局、2024年12月21日締切)