都心の川が良好な環境へと変わりつつある証(あかし)と言えそうです。
国土交通省の京浜河川事務所が運営する「鶴見川流域センター」(小机町)は、特別連続講座(リモート学習会)水マス学校の第3回となる「都市のカワセミ物語」を今週(2024年)11月22日(金)19時から20時30分まで開きます。
今回は鶴見川はもちろん都心部でも見られるようになった水辺の色鮮やかな鳥「カワセミ」をテーマに、都市と河川の環境変化を考えます。
カワセミは全長約17センチほどの鮮やかな青色が目をひく鳥で、主に河川や池などに生息していますが、高度経済成長期を境に水辺の環境が悪化するとともに、都心部では次第に見られなくなっていきました。
それが近年は都心の住宅街でも見られるようになっているといい、講座では今年1月に「カワセミ都市トーキョー~『幻の鳥』はなぜ高級住宅街で暮らすのか」(平凡社新書)を出版した東京科学大学教授(メディア論)の柳瀬博一さんがその背景を解き明かします。
「都市で進化する生物たち~“ダーウィン”が街にやってくる」(草思社)の翻訳を通じて日本に紹介するなど都市の生物実態に詳しい慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんとともに、鶴見川の現状も含めてカワセミの増加から見える都心部の河川における環境変化を議論する予定です。
餌となる魚が住めるほどきれいになった水辺に何が起こっているのか、カワセミを通じて考えます。
11月22日(金)は19時から20時30分までオンライン(Zoom)で生配信されるほか、29日(金)から12月29日(日)は見逃し配信も行われます。
当日配信は先着60人まで事前申込が必要で、申し込みにより見逃し配信の閲覧も可能です。
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【参考リンク】
・2024年11月22日(金)夜リモート開催「2024年度 水マス学校 第3回『都市のカワセミ物語』」(鶴見川流域ネットワーキング公式サイト)
・水マス学校2024【第3回】都市のカワセミ物語(参加申込フォーム、見逃し配信も)
・今回の講師・柳瀬博一氏の著書「カワセミ都市トーキョー~『幻の鳥』はなぜ高級住宅街で暮らすのか」(平凡社新書1049)の案内ページ(平凡社)