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今月(2024年)10月27日に投票が行われた衆議院総選挙港北区内における比例代表「南関東ブロック」の得票結果が区選挙管理委員会から公表され、自民党への逆風と国民民主党の躍進が浮き彫りとなりました。

小選挙区では、自民党鈴木けいすけ(馨祐)氏が敗れて比例区で復活当選し、立憲民主党中谷一馬氏が初めて勝利する結果となった神奈川7区(港北区全域)。

政党名を書く「比例代表」の投票イメージ

政党名を書く比例代表での得票結果を見ると、自民党は港北区内で最多の票を集めたものの、前回3年前(2021年10月)の衆院選時と比べ約1万7000票を減らし4万1058票にとどまりました。

全国で躍進した立憲民主党も区内では逆に得票数をわずかに減らして3万9446票に終わり、自民党を超えるまでにはいたっていません。

一方、国民民主党は前回から1万7000票余の増加となりました。港北区には国民民主党の候補者がいないにも関わらず、前回衆院選や2022年7月の参議院選挙でも市内他区より同党への投票率が高くなる傾向が続いており、今回は自民党の減少分を丸ごと吸収したような格好です。

横浜市内18区の政党別得票数、国民民主党の立候補者がいた都筑区に次ぎ、港北区は同党の得票率が高い。なお、小数点以下の数字は「按分(あんぶん)票」で、立憲民主党と国民民主党がどちらも略称とする「民主党」と記載された場合、両党の得票数に応じて分けられる(横浜市選挙管理委員会の資料を一部加工)

前回は得票数を3倍超に増やしていた日本維新の会は今回減少に転じ、公明党日本共産党も減らし、れいわ新選組が約2700票増やして公明と共産の間に割って入りました。前回の衆院選時にはまだなかった参政党は、2022年7月の参院選比例区での得票数と同規模の票数を確保しています。

比例代表の南関東ブロック(千葉県・神奈川県・山梨県=定員23人)では、自民党が7議席、立憲民主党は6議席、国民民主党が3議席、公明党と日本維新の会はそれぞれ2議席、れいわ新選組、共産党、参政党はそれぞれ1議席を獲得しました。

来年(2025年)夏には早くも参議院選挙が予定されており、1年を切っているなかで今後どのように支持政党が変化していくのでしょうか。

来年(2025年)夏には参議院選挙だけでなく、横浜市内では市長選も予定されている(10月28日、港北区内に掲出されたポスター)

各党の港北区内での得票数は次の通りです。

港北区での「比例代表」得票数(南関東ブロック)

(※)右側は前回2021年10月に行われた衆院選時の得票

  • 自由民主党:41,058(24.50%)前回58,078(35.03%)
  • 立憲民主党:39,446(23.54%)前回39,513(23.83%)
  • 国民民主党:27,460(16.39%)前回10,157(6.13%)
  • 日本維新の会:14,966(8.93%)前回21,170(12.77%)
  • 公明党:11,402(6.80%)前回12,388(7.47%)
  • れいわ新選組:10,256(6.12%)前回7,566(4.56%)
  • 日本共産党:10,054(6.00%)前回11,714(7.07%)
  • 参政党:5,542(3.31%)前回無し
  • 日本保守党:4,739(2.83%)前回無し
  • 無効投票数:3,234(1.89%)前回2,832(1.68%)
  • 社会民主党:2,665(1.59%)前回2,631(1.59%)

(投票者総数170,829)

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

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<2024衆院選>立憲・中谷氏が小選挙区で初勝利、自民・鈴木氏は比例復活(2024年10月28日、港北区全体を選挙区とする「神奈川7区」の結果)

【参考リンク】

港北区選挙管理委員会「衆議院議員総選挙(10月27日執行)投票・開票の結果」PDF、国民審査も含め横浜市内全体の結果を掲載)

NHK「比例代表 南関東ブロック」の結果ページ(神奈川・千葉・山梨、定員23人)