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ららぽーと横浜で市立図書館の書籍受け取りや返却ができるようになります。

横浜市教育委員会は、今年度(2025年3月末まで)中に「図書取次所」を都筑区池辺(いこのべ)町の大型商業施設「ららぽーと横浜」内に新設することを決め、今週(2024年)10月25日(金)から愛称名の募集を始めます。(2025年2月13日追記:「つづきの本ばこ」の名で3月29日にららぽーと横浜3階にオープンすることが決まりました)

「ららぽーと横浜」はJR横浜線の鴨居駅から徒歩7分ほどに位置する大型商業施設(資料写真、2023年)

図書取次所は、インターネットなどで予約した市立図書館の図書類を受け取ったり、返却したりできるサービス拠点。市教委は図書館の増設は行わない一方で、1区1館の図書館をサポートするための取次所は新設してく方針を「図書館ビジョン」で示しています。

すでに市内では日吉駅近くの「日吉図書取次所(日吉の本だな)」や東戸塚駅近くの「東戸塚図書取次所」など4カ所に設置されているほか、青葉区では地区センター内など7カ所で同様のサービスを展開中です。

2022年1月に開設された「日吉図書取次所」(愛称・日吉の本だな)は、日吉駅前の慶應大学キャンパス内にあり、図書取次所のなかでは最多の貸出数(2023年度)となっている(資料写真、2022年)

都筑区はセンター南駅近くの都筑区総合庁舎内に「都筑図書館」が置かれていますが、1日あたりの平均入館者数や貸出冊数は中央図書館をも上回る数(2023年度実績)となっており、市内18館中で最多という人気ぶり。

利用者が集中する同館をサポートするため、市立図書館では東山田地域ケアプラザ(東山田町)に「移動図書館」の定期巡回を行っていますが、区の南部エリアからは都筑図書館へアクセスしづらいのが現状です。

ららぽーと横浜には4600台分の駐車スペースがあり、平日は無料で使え、土・休日も1000円以上の買物で1時間無料となる(資料写真、2023年)

そのため、区の南部に位置し、多くの人が集まりやすく駐車スペースも豊富ららぽーと横浜内に図書取次所を置くことに決めたといいます。

取次所は図書類の受け取りと返却に特化した施設ですが、都筑区は子育て世帯が多いことから、ららぽーと横浜内の拠点にはその場で閲覧や貸出ができる児童書も置く予定とのこと。

現時点では来年(2025年)3月末まで今年度(2024年度)中に開設する計画としており、10月25日(金)から11月18日(月)までの間に愛称名の投票を実施。

愛称名の投票は10月25日(金)から11月18日(月)まで行われる(市立図書館「図書取次サービス」のページより)

「カリテコつづき」「つづきの本ばこ」「ほんともつづき」「ブックスポットつづき」という4案のなかから投票数の多かった案を愛称に採用する考えで、結果発表は来年2月ごろに予定しているといいます。

JR横浜線の鴨居が最寄り駅となっているららぽーと横浜は、緑区や港北区からもアクセス環境が整っていることから、新たな図書取次所は幅広い市民の利用が見込まれそうです。

【関連記事】

ららぽーと横浜3階の図書取次所「つづきの本ばこ」は3月29日にオープン(2025年2月18日)リンク追記

<横浜の図書館ビジョン>今後も「1区1館」は変えず、取次所や機能拡充に前向き(2024年2月26日)

・【過去記事】市図書館の取次所「日吉の本だな」は1月19日オープン、駅前の慶應協生館に(横浜日吉新聞、2021年11月24日、日吉の図書取次所でも愛称を公募した)

【参考リンク】

横浜市教育委員会「ららぽーと横浜内にオープン予定の図書取次所の愛称投票を実施します」(2024年10月25日~11月18日、発表は2025年2月頃を予定)