今年5月に公開され話題となっている“YAMAP(ヤマップ)流域地図”の開発秘話が語られます。
国土交通省の京浜河川事務所が運営する「鶴見川流域センター」(小机町)は、来週(2024年)10月23日(水)19時から20時30分まで特別連続講座(リモート学習会)水マス学校の第2回となる「地球とつながる、流域地図」を開きます。
今回の講師は、登山地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」を展開する株式会社ヤマップ(福岡市博多区)で代表取締役CEOをつとめる春山慶彦さん。
春山さんが“都市に暮らす人々の山とのつながり”や“気候変動時代の治水”という課題解決を考えるなかで、河川の流域単位で解決策を探る「流域志向」の考え方に出会い、今年5月に一つの答えとして発表したのが地図サービス「YAMAP(ヤマップ)流域地図」でした。
ヤマップ流域地図は、鶴見川や多摩川など流域がクリックひとつで浮き出て、視覚的にインターネット上で分かるのが特徴。
「まだデータがビジュアル化されていない水域の情報が、一般の人々にとってアクセスしやすく、分かりやすく閲覧できる」(グッドデザイン賞評価コメント)として、「2024年度グッドデザイン賞」でも特に優れたデザインに贈られるグッドデザイン金賞を受賞しています。
今回の講座では、流域思考を長年提唱し続け、ヤマップ流域地図の開発時にもアドバイスをおくってきた慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんと春山さんが対談し、制作秘話や活用方法など、90分にわたって語られる予定です。
10月23日(水)は19時から20時30分までオンライン(Zoom)で生配信されるほか、10月30日(水)から12月1日(日)には見逃し配信も行われます。
当日配信は先着60人まで事前申込が必要で、申し込みにより見逃し配信の閲覧も可能です。
【関連記事】
・<コラム流域思考>温暖化時代の危機はすぐそこに、“流域思考”を鶴見川から育もう(2017年6月2日、流域思考について)
【参考リンク】
・10月23日(水)夜リモート実施「2024年度 水マス学校 第2回『地球とつながる、流域地図』開催」(鶴見川流域ネットワーキング公式サイト)
・水マス学校2024【第2回】地球とつながる、流域地図(参加申込フォーム、見逃し配信も)
・2024グッドデザイン金賞「YAMAP流域地図」(開発の背景や受賞理由など、公益財団法人日本デザイン振興会)