新横浜駅前を象徴する場所に新たな「愛称」は生まれるでしょうか。
横浜市道路局は、新横浜駅前の“円形歩道橋”や“ペデストリアンデッキ”と呼ばれている「北口歩道橋」にネーミングライツ(命名権)を設定し、スポンサーの募集を今年(2024年)12月12日まで行っています。

横浜アリーナ側から見た「新横浜駅北口歩道橋」(ペデストリアンデッキ・円形歩道橋)、写真奥の白い歩道橋「ヴィスタウォーク」(西口広場~F・マリノス通り)はネーミングライツの対象外(資料写真、2020年撮影)
新横浜駅北口歩道橋は、駅前のバス乗場や環状2号線の空中に設けられた長い“歩道”で、橋の総面積は2832平方メートル。駅ビルなどが完成した年の2008(平成20)年12月に竣工しています。
相鉄・東急新横浜線の5番出入口や環状2号線の両側歩道に加え、セントラルアベニュー(宮内新横浜線)沿い、駅前東広場などあらゆる方面へのアクセスを可能とし、駅前西口広場とF・マリノス通りを結ぶ別の歩道橋「ヴィスタウォーク」とも接続しています。
歩道部分は主にペデストリアンデッキと呼ばれ、環状2号線とセントラルアベニュー上の円形になった部分は円形歩道橋と通称されていますが、どちらも合わせて「新横浜駅北口歩道橋」が正式名称だといいます。
今回、この北口歩道橋にネーミングライツを設定したもので、「〇〇歩道橋」や「〇〇歩行者デッキ」などの形で企業名や商品名などを入れるスポンサーを募集しています。
道路上の車などから見える「主桁(しゅげた)」(9カ所)や歩道橋上の柵(高欄)(7カ所)、階段(13カ所)にロゴマークと愛称名を表示できるほか、北口歩道橋では市道路局のネーミングライツでは初となるスポンサーメリットも新たに提示。
期間限定で歩道橋上にフラッグを立てることができることに加え、歩道橋に設けられた7カ所のエレベーター内に広告の掲出も可能としました。
スポンサーの募集は9月27日から始まっており、10月28日(月)までに条件面などを市道路局に確認する必要があり、申込の最終締切は12月12日(木)。契約期間は原則5年以上20年以内とのことです。
新横浜周辺では「日産スタジアム」や駅前東口広場の公衆トイレ「ドゥアメニティ新横浜駅前トイレ診断士の厠堂(かわやどう)」、民間では「KOSE(コーセー)新横浜スケートセンター」といったネーミングライツの著名事例がありますが、歩道橋ではかつて募集を行っているものの実現には至っていません。
今後、来街者の大半が通るであろう新横浜駅前を代表する歩行者ルートに親しまれる愛称が付くことになるのでしょうか。
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・<新横浜駅前>めずらしい“ネーミングライツ公衆トイレ”が契約を更新(2020年10月21日)
・日産スタジアムの「命名権」継続、市が日産自動車と2026年まで更新へ(2020年9月16日)
【参考リンク】
・「新横浜駅北口歩道橋」ネーミングライツのスポンサーを募集します(横浜市道路局、2024年9月27日~12月12日)
・横浜市のネーミングライツについて(政策経営局)