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【レポート】2024年は雨を超える熱い思いが詰まっているかのようでした。

今月(2024年)10月5日(土)と6日(日)に新横浜駅前と日産スタジアムで「新横浜パフォーマンス」(新横浜町内会主催)が開かれ、天候に恵まれないなかでも新横浜駅の開業60年開催30回の節目を盛り上げました。

新横浜駅の60周年を華やかに祝ったオープニングセレモニー(10月5日)

1964(昭和39)年10月1日に開業した新横浜駅の60周年と、1991(平成3)年に第1回を開いた新横浜パフォーマンスの通算30回目を記念し、「HAPPY RE★Birthday(ハッピーリバースデイ)」と掲げた今年は、前年と同じく駅前の「西広場」と「東広場」に加え、日産スタジアムの計3会場で開催。

初日はオープニングセレモニーが始まると同時に雨が降り続き、2日目は終日暗い曇り空が続くという天候ながら、1日目に日産スタジアム会場のみ中止としたものの、予定されていた大半のプログラムが実施され、ブース出店も行われています。

初日はフリーマーケットなど日産スタジアム会場のプログラムが中止となった(10月5日)

来場者数は主催者が集計中ですが、雨天の初日に大きく落ち込む一方、翌日は日産スタジアムに数千人規模の参加者を集めた「チャリティラン&ウォーク」(公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン主催)が初めて同時開催となるなど、2日間で16万から17万人が来場したとみられています。(2024年10月10日追記:主催者によると来場者数は17万人だったとのことです)

あいさつする新横浜町内会の金子会長(右端、10月5日)

オープニングセレモニーでは主催者を代表して新横浜町内会金子清隆会長が、「60年前のこの土地は“蛙がおしっこをしても水があふれる”と言われるほど低い水田地帯で、人は一人も住んでいなかった。今では大変素晴らしいインフラが揃い、1万人を超える方が居住しています」と振り返り、「新横浜パフォーマンスで新横浜の二つのバースデーを祝い、町全体を盛り上げていきたい」とあいさつ。

今年のセレモニーでは新横浜駅の60周年を記念し、JR東海(東海道新幹線)の各務浩成(かくむひろなり)駅長JR東日本(横浜線)の駕谷(かごたに)一誠駅長に花束が手渡され、「ハッピーバースデートゥーユー(Happy Birthday to You)」を会場で合唱するという今までにない演出も盛り込まれました。

JR東海(東海道新幹線)の各務(かくむ)駅長(右)とJR東日本(横浜線)の駕谷(かごたに)駅長(10月5日)

代表してあいさつに立ったJR東海の各務駅長は、「60年前、新横浜駅は今とは想像もつかない地で、新幹線の本数も少なく、当時は1時間に1本の『こだま』号しか停まらなかったのが、今では1日450本ほどの列車が停車している」といいます。

昨年3月には新横浜駅が始発の臨時「のぞみ」号が設定され、東京駅や品川駅より列車が1本多くなっており、「東海道新幹線の利便性が一番高いのがこの新横浜駅。ここまでの駅になったのは街づくりをしっかり行っていただいたからで、こうした場所で働いていることを日々誇りに感じ、より快適に、より安心して利用いただける駅づくりをこれからも行っていきます」と力を込めました。

オープニングセレモニーでは「ハッピーバースデートゥーユー(Happy Birthday to You)」を歌い、60周年を祝った。左から4人目は横浜市の山中竹春市長(10月5日)

街にとっても、イベントにとっても節目となった2024年の新横浜パフォーマンスの様子を写真で紹介します。

オープニング&雨の初日(西広場)

今年のオープニング前トップバッターは、小机小学校マーチングバンドとそのOB・OGで結成した「Kozukue Band(コズクエバンド)」がドリルも交えながら演奏を披露

雨が降ってきたため歌とダンスの披露はできなかったが、新横浜町内会の宣伝キャラクター「かもねくん」と「かもねシスターズ」が登場してオープニングセレモニーを盛り上げた

今年も来場した山中市長は西広場の「ECOステーション」(会場で出たごみを7種類に分別)を訪れ運営を担う小・中学生らをねぎらっていた

雨のなかでも客席が埋まる公演も多く見られた

雨が降り続くなかでも熱気にあふれるステージを見せ、すべてのプログラムが予定通り行われた

駅前「東広場」(横浜アリーナ寄り)会場

初日は雨となったが全ブースが予定通りオープン(5日)

どこでも公演可能な大道芸は屋根のある場所で披露し、多くの人を集めた(5日)

翌6日(日)は曇天だったものの雨は降らず、多くの親子連れが東広場会場を訪れていた

新横浜パフォーマンス名物となっている今年の「ロードトレイン」は新幹線の“ドクターイエロー”仕様に

港北警察署のブースにはマスコットキャラクター「ぽのちゃん」も登場

港北消防署・港北消防団のブースでは記念撮影コーナーが人気

東急線キャラクター「のるるん」は東急電鉄のブースではなく、JR東海・新横浜駅のブースに登場、新幹線60周年記念バッグがプレゼントされていた。新横浜パフォーマンスならではの光景

相鉄のキャラクター「そうにゃん」はハロウィン衣装で日本盲導犬協会の募金活動に協力していた

東広場に突如現れた銅像?でも時おり動く!こちらも大道芸の一種で子どもは興味津々

日産スタジアム会場

5日(土)の中止を経て翌6日(日)は終日曇天だったものの雨は降らず、日産スタジアム会場に多くの人が足を運んだ

前日中止となっていたICONサッカーパス練習マシーンを使った「サッカーチャレンジ」は順延して実施

東ゲート前ではラグビー体験コーナーも開設

店がいつまでも続く名物の「BIGフリーマーケット」には今年も多くの出店者と来場者が見られた

1日目は中止となった「Shinyoko Taiko Festa(シンヨコ・タイコ・フェスタ)」も2日目は無事に開催

今年、東ゲート前広場に新設されたのが「ブレイキン・ダブルダッチパフォーマンス」のエリア、2本の縄を使って跳ぶダブルダッチの「FLY DIGGERZ(フライディガーズ)」(写真)は世界大会で2年連続で優勝した経験を持つ

こちらは大道芸、さりげなくすごい技を披露してくれるのが見どころ

今年は初めて同時開催となった「チャリティラン&ウォーク」(公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン主催)は日産スタジアムの内外を使って数千人がチャリティのランニングとウォーキングに挑んだ

駅前「西広場」会場&2日目のステージ

飲食を中心とした「西広場」の多彩なブースを巡る来場者も目立った

チア7チームの260人が演技を披露した「BIG SMILE CHEER! Special Stage!!(ビッグスマイルチア・スペシャルステージ)」は今年もかなりの熱気

客席が埋まり歩道橋の上から声援をおくる人も

音楽ステージでは5組の若手アーティストが出演した

ステージでは一般医薬品のアドバイスなどを行う専門資格「登録販売者」をPRする時間帯が設けられ、実はこの日、10月6日は「とう(10)ろく(6)」で“登録販売者の日”という偶然も

西広場でも大道芸を披露、奥の救護所は今年も横浜労災病院が担当

パリ五輪にも出場したブレイクダンスダンサーの「Shigekix(シゲキックス)」こと半井(なからい)重幸さんがトークショーに登壇、日産スタジアム会場ではブレイキンも披露している。聞き手は今年も司会をつとめたお笑いコンビ「横浜ヨコハマ」の2人

会場の小学生から質問も、半井さんは「先の計画を立てること」など丁寧にアドバイスしていた

今年は港北区を本拠地とするプロ3チームによる初のトークショーも開催された。左から横浜F・マリノスの波戸康広アンバサダー、横浜GRITS(グリッツ)の岩本和真キャプテンと大澤勇斗オルタネートキャプテン、横浜キヤノンイーグルスで育成普及スタッフをつとめる橋野皓介さんとハヴィリ・リッチーさん。サッカー、アイスホッケー、ラグビーとそれぞれの競技ならでは違いを話題に盛り上がっていた

トークショーに続いて行われた「抽選会」では、横浜F・マリノスの「マリノスケ」、横浜GRITS(グリッツ)の「グルーガ」、横浜キヤノンイーグルスの「カノンちゃん」も登場、左は田原雅浩実行委員長

今年最後のプログラムは、2004(平成16)年にNHK紅白歌合戦への出場経験も持つヒップホップグループ「nobodyknows+(ノーバディーノウズ)」のライブ。最初から最後まで聴衆は総立ちだった

ライブは東広場全体で盛り上がっていた

ダンサーやチアのパフォーマンスを交えてライブはフィナーレとなった

ライブが終わり多くの客が会場を後にしたなか、nobodyknows+のノリ・ダ・ファンキーシビレサスさんと横浜ヨコハマの2人がステージに再び登場し、ラグビーに関する“追加トーク”が行われるというハプニングも経て、すべてのプログラムが終了となった

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30回目の「新横浜パフォーマンス」、駅前と日産スタジアムで10月5日・6日に(2024年10月1日)

・【前年レポート】驚き連続の「新横浜パフォーマンス2023」、前年上回る来場者と盛り上がり(2023年10月30日)

【参考リンク】

新横浜パフォーマンスの沿革(新横浜町内会「新横浜パフォーマンス」公式サイト)