今年(2024年)7月1日現在の地価を示す「基準地価」が9月18日に神奈川県から発表され、港北区の宅地平均は前年比4.5%(前年3.6%)、商業地は同7.0%(同6.8%)の上昇となり、いずれも横浜市内平均(宅地3.4%・商業地7.4%)を上回りました。
県が調査する基準地価は、国が調べた1月1日現在の「公示地価」とともに、土地取引時の目安として活用され、一部の調査地点は重複して設定されています。
区内で調査地点となった宅地18カ所では、島駅から約750メートルほど離れた綱島西3丁目が前年比11.6%の上昇で区内でトップとなるだけでなく、県内でも3番目の高さでした。
また、慶應大学矢上キャンパスに近い日吉3丁目や、高田東1丁目との境にある綱島西5丁目、大綱中学校に近い大倉山3丁目、町内会館前バス停に近い新吉田東6丁目の調査地点でも前年比8%台の上昇率となっています。
一方、商業地では新横浜駅の東広場に面する商業ビル(新横浜3丁目)が11.9%の上昇で区内トップでしたが、前年の上昇率(14.4%)にはおよびませんでした。
なお、新横浜2丁目では新横浜駅前公園少年野球場に近い「神交共ビル」が新たに調査地点に加えられ、区内の商業地における調査は前年から1カ所増えて9地点となっています。
港北区内で上昇率が高かった調査地点は次の通りです。
港北区内「宅地」の上昇地点ベスト10
(※)枝番は省略、1平方メートルあたりの価格(円)、★は「公示地価」でも調査対象となっている共通地点
- 綱島西3丁目12[詳細]:480,000(前年430,000)11.6%
- 日吉3丁目11★[詳細]:405,000(前年372,000)8.9%
- 綱島西5丁目5★[詳細]:371,000(前年341,000)8.8%
- 大倉山3丁目37★[詳細]:506,000(前年467,000)8.4%
- 新吉田東6丁目40★[詳細]:329,000(前年304,000)8.2%
- 綱島西6丁目1[詳細]:377,000(前年350,000)7.7%
- 大曽根2丁目6★[詳細]:345,000(前年331,000)4.2%
- 樽町1丁目9[詳細]: 357,000(前年343,000)4.1%
- 篠原北1丁目21[詳細]:366,000(前年355,000)3.1%
- 箕輪町1丁目26[詳細]:354,000(前年344,000)2.9%
港北区内「商業地」の上昇地点
(※)上昇率5%以上の地点、1平方メートルあたりの価格(円)、★は「公示地価」でも調査対象となっている共通地点
- 新横浜3丁目6-4(駅前東口広場)[詳細]:3,020,000(前年2,700,000)11.9%
- 綱島西1丁目1-3★(西口駅前商店街)[詳細]:1,140,000(前年1,030,000)10.7%
- 日吉2丁目6-5(浜銀通り)[詳細]:839,000(前年770,000)9.0%
- 綱島東1丁目1-6(バス乗場前)[詳細]:859,000(前年803,000)7.0%
- 高田東1丁目41-19(日吉元石川線、白坂寄り)[詳細]:391,000(前年370,000)5.7%
- 大倉山1丁目17-3(レモンロード)[詳細]:744,000(前年705,000)5.5%
- 樽町2丁目1-7(菖蒲園前交差点近く)[詳細]:422,000(前年401,000)5.2%
- (※)参考:新横浜2丁目13-4(神交共ビル)[詳細]:935,000(選定替のため前年の結果無し)
【関連記事】
・【前年記事】<2023年基準地価>4年ぶり二桁上昇の新横浜駅前、「相鉄・東急」開業が後押し(2023年9月21日)
・<2024年公示地価>新横浜駅前の商業地は上昇継続、港北区の宅地は3.6%上げる(2024年3月28日、直近の類似調査)
【参考リンク】
・港北区内の地価検索(国土交通省、表示された地図上から探すことが可能)
・令和6年地価調査結果について(神奈川県政策局)(※)資料の公開日は2024年9月18日(水)としているが、詳細の「基準地価格一覧」は各新聞社が18日の朝刊に一覧を載せた後で県民には遅らせて公開している